2009/08/07
インドネシア雑感記第2弾 Vol.50
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インドネシア雑感記 第2弾 : 希多 いくと
Vol.50 2009.8.7(毎週金曜夜配信)
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インドネシアの自然、土地、食べ物、生活、社会などを、エッセイ風の雑感記
として、メルマガにて紹介します。当国の理解に役立てれば幸いです。
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皆さん、こんばんは。
今日は《5.再びインドネシア・スマトラにて(その2)、から5.6.》を
お送りします。
■5.再びインドネシア・スマトラにて(その2)
5.6.記念日にボゴール植物園を訪れた 2004.06.03
今日はジャカルタでデディさんに完璧にお世話になってしまった。昨日のう
ちから、今日6月3日の祭日にはボゴール行きを提案し、ぼくが同意すると、
彼は宿泊先のホテルに約束の8時前に現れた。彼は91年製のまだ新しく見え
るホンダ・シビックを愛用し、これでボゴール植物園を訪れる計画だ。
昨夜遅くチェックインしたホテルはすこぶる居心地が悪く、何度か部屋を代
えてもらったがだめで、朝8時にはチェックアウトし違うホテルに移った。そ
の移動に時間をとられ、結局ボゴールに向けて車を走らせたのは8時40分ぐ
らいだったろうか。程なく高速道路に入るが、料金を払わせてもらえない。
ぼくは自家用車を出してもらって小旅行に行くのだから、せめて高速道路料
金や食事代を全部支払う予定でいたのだが、彼は全くぼくに払わせてくれない
のだ。結局昼飯までおごられる始末。
彼のこの行動は、要は自分の縄張りで部外者に金を使わせない(使わせると
恥)といういわゆる日本人気質に通じるものがある。インドネシア人は本当に
誇り高い人種であることの一端がうかがえよう。
ついでに言うと、彼の給料がいくらかは知らないが、日本人のぼくに比べた
らはるかに少ないはずだ。おそらく月300~400万Rpとしても日本円に
換算すると4~5万円程度であろうか。それでも一般の人たちに比べたらかな
りの高給になるが、でも日本人に対しても金を使わせないのには正直驚いた。
何故なら、彼は日本人の給料を知っているから。
彼、デディさんは空港局のいわゆる土木技師で、現在ジャカルタの本省から
パレンバン空港改修工事に派遣されている身だ。日本にも2度視察旅行に出か
けたこともあり、これが終わるとジャカルタに戻るという。
初めてのボゴールBogorへは高速道路に乗り、約1時間で着いた。
ボゴールはジャカルタの南部60kmに位置する高原都市で、オランダ植民
地時代には別荘が建ち並ぶ避暑地であった。インドネシア独立の時にスカルノ
たちが会談した大統領官邸は、その昔東インド会社総督邸として建立されたも
のである。
今日の目的地は、その大統領官邸に隣接する広大な敷地のボゴール植物園。
インドネシア名で、クブン・ラヤKubung Raya という。その広さはほぼ1km
四方の約100haを誇り、園内には巨木が林立し、散在する池には大きな葉
をようするハスが有名である。
高速道路を降りてから植物園に入るまで約50分を要した。やたらと車が渋
滞し、塞がれている道路もある。
植物園の入口で初めて知ったのだが、この日は実にボゴール市生誕522年
目に当たるとのこと。だから、植物園の通常入場料5000Rpは全くのフリ
ー、しかも様々な記念式典が準備されていた。園内は家族連れや友人同士など
大勢で賑わい、かなりの人出であった。
ボゴール市生誕522年というのをちょっと計算してみると、1482年と
いうことになる。これは1600年の東インド会社設立よりはるか以前のこと
であり、当時より市制をしいていたということはかなりの歴史のある街だ。
さて、この植物園は先にも触れたように広大な敷地を擁するが、その全域は
解放されていない。約半分ほどだろうか。大統領官邸のある西側の敷地には一
般市民は入れない。広い庭園は芝生がきれい刈り込まれ、孤立して並ぶ巨木が
その威容を誇っている。
日本のCMで「この~木何の木、気になる気になる」立派な巨木を誰でも知
っていると思うが、まさにその木も威容を誇って立っている。もちろん敷地内
には入れないので周回する道路からフェンスを隔てて眺めるだけだ。
またガジュマルと思われる巨木の木陰には、鹿の群れが草を食んだり休んだ
りしているのもいいものだ。以前ボルネオで捕獲された野生の鹿を見たことが
あるが、こんなにたくさん見るのは初めてである。
植物園内にはラン園もあり、コチョウランや他のランが咲き乱れる。
ともかくも記念すべき日にボゴールを訪れ、園内や周辺道路での学生の楽隊
パレードなどを見学。市の誕生パーティのひと時をここに訪れた人々と共有で
きた。園内のゆったりとした雰囲気、高原都市の爽やかさ、きれいに整理され
たあふれる緑に触れ、実に心の和む一日であった。
今夜はジャカルタ泊。明日は試験室のあるインドネシア大学を訪れ、パレン
バンに帰る。昨日のペカンバルーPekanbaru出張は同じスマトラ島にありながら、
ジャカルタ経由でないと航空便のない不便な地である。
スマトラ間の他の都市間も同様。すべてジャカルタを経由しないと便がない。
その楽しいおまけのボゴール訪問になった。
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【後記】
今年の夏は、夏らしくない不安定な気候が続いています。
今日久しぶりにやや暑さの戻った多摩では、ぼくの部屋沿いにある歩道のケ
ヤキ並木にアブラゼミの泣き声が凄まじいばかり。時に聞こえるミンミンゼミ、
しばらく前に聞いたヒグラシの他は、今年はクマゼミの鳴き声がまったく聞か
れません。
あのワシャワシャワシャ・・・と騒々しい泣き声が、妙に懐かしく感じられ
ます。
温暖化が叫ばれている昨今ですが、今年の夏は冷夏でしょうか。これほど日
照が少ないと秋のお米の収穫に影響が出そうですね。
野菜は高いし、今年の果物は燦燦と太陽光を浴びていないのでおいしくない
ようです。昨日府中市場で思い切って買った一ノ宮産の白桃も、かたいだけで
本来の味には程遠く・・・。
皆さんの地域はいかがですか。いつものあつーい夏に戻ることを祈りつつ。
では、また来週をお楽しみに。
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