インドネシア雑感記 Vol.72
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
インドネシア雑感記 : 希多 いくと
Vol.72 2007.1.25(毎週金曜夜配信)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
インドネシアの自然、土地、食べ物、生活、社会などを、エッセイ風の雑感記
として、メルマガにて紹介します。当国の理解に役立てれば幸いです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
皆さん、こんばんは。
今日は《社会編 Society14》、外国で生活する日本人のお話です。
■ 72 海外で生活する日本人のこと
インドネシアには日本の大手企業やその他大小さまざまの企業が進出し、滞
在している日本人は、かなりの数に上ります。外務省の統計資料では、2006年
度で1万1千人強、全世界では16番目に当たります。
これは大使館や領事館に長期滞在として登録している人数なので、実際には
短期滞在等を含めると2−3倍になるかもしれません。
海外にはこのようにたくさんの日本人が暮らしています。しかし、おそらく
一部の先進国や特別の人たちを除き、その土地土地でいずれにしても日本人社
会を構成し、その中で生きているように見受けられます。
あまり断定的なことを書くとお叱りの声が聞こえそうですが、全般的な傾向
であることには間違いないと思います。
なぜ日本人社会からその外に出ないのか、ぼくには不思議でなりません。
どこかに日本人だぞというような変な優越感?があり、必ずや現地の人をさげ
すむような気持ちがあるように感じます。もちろんそうでない人もいますが、
ほんの一握りでしょう。
日本人は、外に向かってもう少し心を開いていいのではないか。
もう人種とか民族とか、どこに住んでいるとかで人を区別する時代でないので
はないでしょうか。
バリに旅行する日本人は、圧倒的に女性が多いと聞きます。以前はサーフボ
ードを抱えた男性もかなりいましたが、今では女性が強くなってきたのでしょ
う。
では、なぜたくさんの女性がバリを訪れるか?
その疑問に、作家椎名誠氏が明確に答えています。彼はその時はじめてバリ
を訪れただけで、その核心を突いています。その内容とは……。
「日本の勉強至上主義の上にかたちづくられた高度な「日本会社主義」の中で
青白くうごめくサラリーマンをいつも見ている目に、バリの男たちの精悍かつ
優しく人間くさいなんだかしみじみ懐かしいようなその雰囲気や気配に、日本
の女性たちが「まいって」いるようだ。げんにこの島に何度かきているうちに
バリの男と結婚した日本の女性が沢山いる。・・・中略・・・大家族主義のバ
リの人々の生活の中に嫁いでくるのはとてつもなく大変なようだが、それを乗
りこえてもつきすすんでいける深い魅力を、この国の男にみつけているのだろ
う。」(椎名 誠:『ギョーザのような月がでた』文藝春秋、1997)
さて、今からだいぶ前の86年頃のバリの話をしましょう。
ぼくが妻を連れて日本入国ビザを取るために、スラバヤ総領事館の出先であ
るバリ領事館に赴いた時のことです。
彼女のビザ申請には、先にも書いたようにぼくの念書が必要だという。念書
とは「彼女が結婚のため日本に行き、その一切の責任をぼくが持つ」という内
容です。
もちろんその場で自筆の念書を入れ、すぐに(翌日だったかもしれない)ビ
ザが下りたように記憶しています。
その時に領事自ら、
「男が女を連れて帰るというあなたのようなケースは非常に稀で、旅行に来た
女性がバリの男の子を日本に連れて帰りたいという相談がひっきりなしだ」
と、ぼくに話してくれました。
聞けば、とうに航空チケットの有効期限を過ぎていたり、中にはベチャ(人
力自転車)の男を連れて帰ると言ったりする女性もいるとか。
ですから、日本の女性がバリの男と一緒になりたいというのは相当以前から
の事になります。当時でも、かなりの数の女性がバリ領事館を訪ねていたんで
すね。
領事は「バリの男が日本に行っても仕事はないし、日本で生活できないよ」
と、多くの女性を説得する毎日だという。
しかし説得にも応じない強い女性もかなりいたのでしょう。もちろん、いろ
いろと悩んだに相違ありません。
一度は帰国し、親を説得し何度もバリに通うこともあったのではないか。
そして、その時の女性が結局は男を日本に連れて帰らず、バリに嫁ぐことを
自らが決心し、そこの生活に馴染んでいる例も必ずやあるだろうと思います。
いずれにせよ、自分の生れた土地以外の国に嫁ぐということは並大抵ではあ
りません。(ぼくの妻にしても日本で暮らすのは大変だったでしょう)
インドネシア、特にバリに嫁いでいる日本女性たちには、海外で生活する日
本人も基本的な姿勢でみならう点が多いと思います。
若い女性がたった一人で、見知らぬ生活の中に自らが飛び込み、そして溶け
込んでいく……。
結婚という極端な例ですが、その土地で暮らすにも現地の人たちの中に積極
的に飛び込み、対等で付き合う。そうしないとほんの上辺だけの海外滞在にな
りかねません。
バリに嫁いだ女性たちの素晴らしき勇気に万歳!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【後記】
そろそろ一年中で一番寒い時期になってきました。23日には東京でも雪が
積もり、昨日は風が吹き荒れて、特に北日本では風速30mを超えたところも
あったようです。
こんな寒さの中でも散歩していると、木々にはしっかりと若い芽が春の訪れ
を待っている様子が伺えます。本当の寒さが来る前に準備を怠らない自然の営
みはすごいですね。
誰がこの世界を作ったのか。サムシング・グレート…遺伝子工学の権威村上
和雄氏はこう呼びますが、本当に計り知れない偉大なる創造主が存在するとい
う思いを禁じえません。
では、また来週をお楽しみに。
===================================
◆「インドネシア雑感記」
発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
登録解除はこちらhttp://www.mag2.com/m/0000207699.html
===================================
◆「インドネシア語入門講座」 毎週金曜日配信中
カテゴリ:語学・資格 その他の外国語 その他
登録解除はこちらhttp://www.mag2.com/m/0000207700.html
◆「発行者ホームページ」
http://www.ebaron.net/ または http://www.baronjp.com/
===================================


![転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出 転職なら[en]社会人の転職情報!転職成功者続出](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/sya.gif)
![派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報 派遣のお仕事探しなら[en]派遣のお仕事情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/haken.gif)
![アルバイト探しは[en]本気のアルバイト アルバイト探しは[en]本気のアルバイト](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/baito.gif)
![就職サイトは[en]学生の就職情報 就職サイトは[en]学生の就職情報](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/gakusei.gif)
![転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に! 転職なら[en]転職コンサルタントキャリアを活かした転職に!](http://kamogawa.mag2.com/bn/recommend/consul.gif)