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2008/09/17

映画玉手箱 『おくりびと』が凄いことに・・・

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『おくりびと』映画評2


『おくりびと』2回目のレビューです。(注意!今回は多少ネタ
ばれあります。)


前回は9月6日に試写会で観たあとすぐに投稿し、その時点でモン
トリオール世界映画祭のコンペティション部門で最高賞のグラン
プリを獲得していた。その後、米アカデミー賞外国語作品賞ノミ
ネート候補枠の日本代表確定。さらに“中国のアカデミー賞”中
国金鶏百花映画祭で外国作品・同監督・同男優の各最優秀賞3冠
達成。なんか凄いコトになってきた。


13〜14日の国内興行ランキングは・・・

1位 20世紀少年
2位 パコと魔法の絵本
3位 崖の上のポニョ
4位 大決戦!超ウルトラ8兄弟
5位 おくりびと


う〜む相変わらずベスト3独占という東宝圧勝の構図だが、『2
0世紀』『ポニョ』はあきらかに下降トレンドだし、3連休与件
のファミリー&お子様鑑賞増を考えれば、今後『おくりびと』が
ベスト3に食い込む可能性もある。


先週末の各シネコンの状況をみても当初劇場側もそれほどの集客
を見込んでなかったらしく『おくりびと』は中規模以下のスクリ
ーンを割り当てられていた。しかし、いざフタを開けたら各回満
席札止めになりあぶれて観ずにあきらめた人もけっこう多かった
と思われる。


まぎれもなく『おくりびと』にイイ風が吹いていることは、間違
えなさそうだ。


某サイトの掲示板で封切の前の12日までに178件の書き込み
があり16日中にも300件を越える勢いだ。しかも、満点5つ
★の採点の平均が4.56でありレビュアーのほとんどが5つ★
と4つ★をつけているということになる。


それらのレビューの読んでいるとある共通点が見えてくる。
1.泣けるとは思っていたが、笑えるとは思わなかった。もっと
  暗い映画だと思ってた。
2.納棺師という職業を知らなかったが、魅了された。
3.スタッフ、俳優陣が素晴らしい仕事をした。
4.期待以上のいい映画を観れて良かった。
5.日本映画もすてたもんじゃあない。


逆にまれにある低採点のレビューは、広末涼子をミスキャストとす
る書き込みが多く、アンチ広末が多いことに驚く。そんなに酷いと
は思わなかったが・・・。もちろん広末良かったとする書き込みも
けっこうある。まわりが山崎努・余貴美子・笹野高史・吉行和子等
々、ツワモノばかりの中でふわっとやわらかい空気を醸し出し一服
の清涼剤の役割を果たして良かったと思うが・・・。また、アイド
ル時代には考えられないドキッとさせられるシーンにも挑戦し女優
として確実にステップアップしている。


この作品の成功は、演技陣の厚さ巧みさによるところが大きい。よ
くぞここまで揃えたものだと感心する。山崎努は一見いい加減そう
だが実は人の心を見抜く眼力を持ち情の厚い人物を見事に快演。“
干柿”“白子”“チキン”を食らうシーンが頭から離れない。そし
てこの映画には上手過ぎてズルいシークエンスが二つある。ひとつ
は吉行和子の手のアップとスカーフ。おいしすぎる笹野高史の役回
りとセリフ。そうきたかマイリマシタという感じだ。


今やCG頼みのハリウッドはネタ切れ、役者不足が著しいと言われ
て久しい。『おくりびと』が先行してカナダ、中国で認められその
勢いで米アカデミー賞の候補にもなりそうな昨今。『おくりびと』
ひとつ取ってみても俳優の質は、もはや日本のは世界レベルの水準
以上。特に脇役陣の層の厚さは特質もの。それにオリジナルを書け
る脚本家も日本のほうが完全に充実している。日本映画の未来は彼
らの活躍次第で視聴率寄りのテレビ局資本傾向を見直しさえすれば
ハリウッドを越える事だって可能だと断言する。


『おくりびと』の映画評やレビューを読んだりTVのCMを目にし
たり久石譲の曲を耳にしたりしているとまた『おくりびと』が観た
なってくる。我慢できなくなったので明日2回目の鑑賞決定。あっ
最寄のシネコンの20日(土)からのスケジュールが更新され、
『おくりびと』は2番目に大きい420席のスクリーンに昇格して
る!!。


追記:前回の記事で『おくりびと』の上映時間を140分と記しま
したが130分の誤りでした。ここに訂正させていただきます。

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