2008/11/02
☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ! 子どもを見下す無意識
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 『☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ!』 第75号 子どもを見下す無意識 まぐまぐ! 670部 melma! 194部 カプライト 53部 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ こんにちは! 一軒家保育園「キッズハウスぞうさん」園長、 あそびうた作家の小倉げんきです。 ご無沙汰しています。 ずいぶんと長い間メルマガをお休みしていました。 本当にごめんなさい。 保育園を開園してからというもの忙しく、 あそびうた作家としてのお仕事も増えたおかげで ここ最近は数か月に1度の休日というペースになり、 ついつい発行が滞っていました。 このまま消えてしまうところだったのですが、 再開のリクエストを多数いただき、 もう一度頑張ってみようと思った次第です。 自分自身が保育園を開園して新たに判った事や、 「大人も子どもも人間として対等」ということの本当の意味を 改めて伝えていければ、と思います。 今後は、自分の現状から考えるとさすがに週刊は厳しいのですが、 ひと月かふた月に1度は発行できれば、と考えています。 皆様にはご迷惑をおかけしますが、 よろしければまたお付き合いくださいね。 ---------------------------------------------------------------------------- ウチの保育園での話をさせていただこうと思います。 ウチの保育園には何人かの職員がいますが、 その内の1人の方のお話です。 ある日、この職員が2歳の女の子と一緒に園庭に出ようとしていました。 女の子は自分で靴を履くのに手間取っていました。 その時、職員が「履きにくい?やってあげようか?」と言いながら、 子どもに靴を履かせました。 僕はその様子を見て、後からその職員を呼び、こう伝えました。 「先生は、子どもを見下していますよ」と。 ★ 見下し 上記の事例が、なぜ子どもを見下している事になるのか、判りますでしょうか。 この職員は、子どもの様子を見て、 「靴を履かせてあげよう」と思い、履かせました。 でも、そこに子どもの意思は考慮されていませんでした。 「やってあげようか?」と尋ねておきながら、 子どもの返答を聞く事無く、靴を履かせたんです。 相手の意思を考慮せずに行動したという事は、 相手の人格を無視し、自分の意思を優先させているという事です。 これは、相手を見下しているという事になります。 自分だけの事に関してなら、自分の意思だけで良いんです。 でも、相手にも関わる事を自分の意思のみで決めてしまうのは 「自分本位」であり、「自己中心的」です。 また、それを「自他の区別が付いていない」とも言います。 自分と他者の区別が付いていないから、自分の意思だけで決めてしまうのです。 なぜこのようになったかと言うと、 この職員は、自分の思いが先に立っていたからなんです。 ★ 思いが先に立つ この職員と話し合いをしたところ、 「自分は子どもの頃に親から放任されていたので、 自分は子どものために何かしてあげたい」 という思いが強い事が判りました。 その言葉だけを聞けば、とても献身的なようにも思えます。 しかし、その「何か」をしてあげたとして、 それが相手のためになるとは限らないのです。 「自分の行動が、相手のためになる」と 自分が勝手に思っているだけに過ぎないのです。 相手もそう思っているとは限りません。 自分が思った通りに行動する事を、 「自分の思い通りにする」と言います。 相手にも関わる物事で、自分が思った通りに行動する事を、 「相手を、自分の思い通りにする」と言います。 先程の「子どもが靴を履こうとしていた」事例ですと、 靴を履こうとしていた事は「子どもの行動」、 靴は「子どもの靴」です。 子どもの靴と行動は、本来「子どものモノ」なんですが、 この時、職員は「自分のモノ」にしてしまったんです。 この職員が子どもの人格を軽視しているからです。 また、この職員は、相手の思いよりも自分の思いが先に立った状態でした。 自分の思いが先に立った状態であるために、 相手の思いにまで気が回らなかったんです。 ★ どうすれば良かったか では、この時どうすれば良かったのかという事なんですが、 これはもう、とても簡単な事です。 「相手に尋ね、返答を聞く」という、 ただそれだけの事です。 これだけの事で、子どもと対等な関係に立てます。 ただ、勘違いしないでほしいのは、 子どもの意志に従うという意味ではない、という事です。 子どもが「自分で靴を履く」と返答したなら、 そのまま履かせれば良いでしょう。 それでいつまでたっても履けなければ もう一度「履くのを手伝おうか?」と聞いたり、 「今は私が手伝った方が良いと思うよ」と伝えれば良いんです。 自分の行動に関する事を子どもの意志に従った時点で、 それは子どもの下に立っているという事になります。 「自分が、子どもの思い通り」になっているんです。 相手と対等にはなれていません。 最近、とある認可保育所の園長さんとお話をした時に、 僕は「ウチの園は、『大人も子どもも人間として対等』 というところを大切にしています」と伝えました。 そうしたら、その園長さんは 「そんなのは当然の事ですね」とサラッとおっしゃいました。 その時僕には、 「この園長さんの保育所では、子どもは見下されてるな」 と感じられました。 なぜなら、大人と子どもが人間として対等になる事は、 軽く「当然」と言えるほどに簡単な事ではないからです。 「大人も子どもも人間として対等」という事に対しての理解には、 ・建前として知っているレベル ・知識として知っているレベル ・人格として判っているレベル という3段階があります。 その園長さんは、建前のレベルでした。 最低限、知識として知っていたなら、 「相手と対等になる事は、なかなか難しい」 という事が判っているはずです。 恐らく読者さんの中には、このメルマガの過去分を読み、 実際にそうしてみようとやってみて「上手くいかないなぁ」と 思った人がいると思います。 「実際に試してみて、考えてみて、また試す」の繰り返しによって人格を向上させ、 それによって相手と対等な関係に近づいていくワケですが、 その過程には、自分自身との向き合いも必要になってきます。 なぜなら、相手との関係の責任は自分にあるからです。 もちろん相手の責任とする事もできますが、 そうしている内は良い関係にはなりません。 お互いを責め合ったり、一方を打ちのめすような、悪循環が続きます。 自分自身と向き合うのは、時に本当に苦しい事になります。 自分自身が受けた子育て、自分自身の暗部、自分自身の無意識、 そういうものと向き合う必要が出てくるんです。 認めたくない自分を認めなければ、前に進めません。 この園長さんは、そういう事が判っていないために 簡単に「当然」だと言いきってしまったのだと、そう感じました。 今回の事例のウチの職員は、僕が伝えるまで 自分が子どもを見下しているという事に気が付きませんでした。 「子どものために何かしてあげたい」という意識はあっても、 無意識では子どもを見下している事に気付いていなかったんです。 もちろん、「子どものために何かしてあげたい」という思い それ自体はとても素晴らしいものです。 しかし、その思いは、あくまでその人個人が思っているだけの事です。 思いの通りに行動する事は、「自分の思い通りにする」という、 自分本位な状態です。 --------------------------------------------------------------------------- ★ 今日のポイント ・「相手に尋ね、話を聞く」ということ。 そして、自分の思いを「伝える」ということ。 --------------------------------------------------------------------------- ★ 終わりに このメルマガ、実に半年ぶりの発行でした。 改めて、長い間お待たせして本当にごめんなさい。 ところで、文中での「上手くいかないなぁ」という事についてなんですが、 これ、実はこう思っている時点で自分本位なんです。 「上手くいかないなぁ」というのは、 実際のところの意味は「思い通りにならないなぁ」です。 こういう点が心から理解できると、不思議と上手くいったりします。 ご意見・ご感想・ご相談は zousan20060730@hotmail.co.jp まで。 お持ちしています! ---------------------------------------------------------------------------- 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 『☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ!』は いかがだったでしょうか? よろしければ、子ども向けあそびユニット「☆あそんでなんぼ☆ゾウサン」の ホームページもありますので、ぜひお越しくださいね。 http://zousan.nomaki.jp/ 僕が園長をさせていただいている保育園、 「キッズハウスぞうさん」は http://hccweb5.bai.ne.jp/kidshouse-zousan/ です。 相互紹介も随時受け付けております。 お気軽に zousan20060730@hotmail.co.jp までご連絡ください。 ぜひ、お願いいたします。 ----------------------------------------------------------------------------- ☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ! 発行者 小倉げんき ホームページ 「キッズハウスぞうさん」http://hccweb5.bai.ne.jp/kidshouse-zousan/ 「☆あそんでなんぼ☆早朝(ゾウサン)」http://zousan.nomaki.jp/ 配信中止は まぐまぐの方はこちら http://www.mag2.com/m/0000207034.html melma!の方はこちら http://www.melma.com/backnumber_164517/ カプライトの方はこちら http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/12910.html -----------------------------------------------------------------------------



