2008/01/06
☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ! 俺のものは俺のもの。お前のものは…
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 『☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ!』 第65号 俺のものは俺のもの。お前のものは… まぐまぐ! 453部 melma! 151部 メルマガ天国 47部 カプライト 46部 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ こんにちは! 「キッズハウスぞうさん」園長、 子ども向けあそびユニット「早朝(ゾウサン)」の、 小倉げんきです。 新年あけましておめでとうございます。 皆さん、年越しはいかがだったでしょうか。 僕は壊れたパソコンのデータ回収に時間を費やすうちに、 気付けば年が明けていたという、なんともアレな年越しでした。 今年、年越しソバ食べてない…。 ---------------------------------------------------------------------------- ずっと以前から続く大人気アニメに登場するキャラクターの 代表的なセリフに、こんなものがあります。 「お前のものは俺のもの。俺のものは俺のもの」 この傲慢な性格をジャイアニズムなんて呼ぶ方もいらっしゃいますね。 アニメの中でなら通じるのですが、現実に存在する人間が こんな事を言ってしまうと、ちょっと困ってしまいます。 さてこの「お前のものは俺のもの〜」というセリフ。 一見すると傲慢なだけの言葉と受け止められますが、 心理的にみると、「自他の区別がついていない」と 判断される可能性もあります。 ★ 自他の区別 「自他の区別が付いている状態」とは、 どんな状態なのでしょうか。 これは、とっても簡単ですよね。 セリフで表すなら 「お前のものはお前のもの。俺のものは俺のもの」です。 要するに、自分の所有物と 他人の所有物を区別できている状態です。 例えば、皆さんは子どもさんの鞄を 勝手に開けたりしていませんでしょうか。 子どもさんに「開けても良い?」と聞かずに 無許可で鞄をあさっているなら、 あなたは自他の区別が付いていません。 あなたと子どもさんは別個の存在であるにも関わらず、 子どもさんの鞄をまるで自分の物であるかのように 扱っている事になります。 血の繋がっている親子ならまだしも、 保育士の中にもそのようにする人は少なくありません。 これは、「他人の物に、勝手に手を出しても良い」と 身をもって教えているのと同じ事です。 これは、相手に対する敬意が無いのです。 もしかすると、ドキッとされた方もいらっしゃるかもしれません。 なぜ、いきなりこの話題を持ち出したかと言いますと、 これが子どもさんのその後の人生に大きな影響を与えるからなんです。 ★ 心 自他の区別を付けた方が良いのは、何も「物」に限りません。 「心」にも当てはまります。 「物」を扱うのは「心」あっての事ですから、 こちらの方が重要であるとも言えます。 この、自他の区別が付かず、相手の領域に介入する事を「侵襲」と言いますが、 その対象が心になりますと、「心理的侵襲」となります。 親から子どもへの心理的侵襲―、判りやすく言うと「親の介入」ですが、 これが多くなると、その子どもは自立をする事が困難になります。 酷い場合になると、将来的には「回避性人格障害」や 「依存性人格障害」と言われる症状を現すようにさえなるものです。 さて、この「相手の心に土足で入る」心理的侵襲、 入って来られた方はすぐに気付きますが、 入った方はなかなか気付かないのがやっかいなところなんですね。 例えば、2歳頃の子どもが自分で服を着替えようとしています。 しかし、分厚いセーターを着ようとしても、 袖に腕が通らずになかなか着替える事が出来ません。 それを見ていたママは、子どもの着替えを手伝ってあげようと、 腕を通してあげました。 すると、ママの予想外な事に、 子どもは泣いて怒り出したのです。 この時、なぜ子どもが泣き出しかというと、 「自分で着替えようとしていたのに、邪魔をされたから」 なんですね。 さらに言うと、「自分で着替えようとしている気持ちを、 ママに踏みにじられた」という事です。 どうでしょうか。 この事例をママからの目線で考えると、 ママが「相手の心に土足で入った」事に気付けません。 ママは「手伝ってあげよう」と思いやりの気持ちで そうしたのかもしれません。 でも、それはママの気持ちであって、 子どもが望んでいたことではなかったんです。 子どもは、ママに手伝って欲しくなかったんです。 他にもいろいろな事例はあります。 ・子どもの保育園や学校を選ぶ時 ・子どもが着る服を選ぶ時 ・子どもの生活時間について などなど。 幼稚園や小学校などの受験に関して言えば、 子どもに判断材料を与えているか。 その学校に直接行って、楽しそうか、興味を持っているかなどの 子どもの反応を見るなども重要です。 そもそも、それまでの友人たちと離れ離れになってまで その学校に通いたいのか、という事も子どもに聞けると良いですよね。 もちろん、「子どもの将来のために」という、 親の思いやりもある事でしょう。 けれど、それもやはり親の気持ちであって、 子どもの望みとは別物です。 「私は将来の自分のために、高度な幼児教育を施す 幼稚園に入園するわ!」 とか言う2歳児がいたら、かなりビックリします。 第一、それが本当に将来役に立つかどうかなんて、 誰にも判りません。 思いやりも押し付けられると迷惑でしかありません。 「余計なお世話」というワケです。 もしも「親が子どもの世話をする、子どもの事を決めるのは当然だ」と 考える方がおられましたら、その方は相当に 心理的侵襲度が強いという事になります。 子どもがとても小さい場合、 最終的には親が決定を下す事になるのは当然です。 しかし、それを「親の目線で決めるのか、子どもの目線で決めるのか」 という事が大きな違いになります。 「親の意見は親の意見であって、子どもの意見もあるんじゃないのか」と 考えられるようになりたいものですね。 そして、「親(保育士)は忙しいのだから仕方がない」という方も、 言い訳をしているだけであって、心理的侵襲自体は変わりません。 その言い訳によって、子どもの将来的な人間関係や 人格が望ましくない影響を受けるとしたら、どうでしょうか。 ★ アドバイス では、子どもが何か困った時に、 親は何もしなくて良いのか、と言うとそうでもありません。 子どもですから、自分でできない事もあるはずです。 しかしながら、そんな時は、大抵 子どもからアドバイスを求めてくるはずです。 アドバイスを求められたら、助言を与えれば良いだけの事なんです。 アドバイスを求めてこない場合、それは、何を聞いて良いか判らない時、 あるいは、それまでの経験から親からのアドバイスが役に立たないと 思っている時です。 自分の気持ちと全く違うアドバイス、 自分には不可能なアドバイスを受け続けていると そういった事になります。 子どもが何を聞いて良いか判らないようなら、 「どうしたの?」と声を掛ければ糸口が見付かるはずです。 そうでなければ、子どもとの関係を見直すチャンスかもしれません。 大人同士の中にも、聞かれてもいないのにアドバイスをする人がいますが、 そういった人は鬱陶しがられる事が多いですよね。 これは、アドバイスをしたがるのが心理的侵襲しようとする人で、 鬱陶しがっているのが心理的侵襲を拒む人なんです。 子どもでも、案外そうだったりするものです。 基本的には、子どもが助言を求めてくるまで待っていれば良いんです。 自分の事は自分の事。相手の事は相手の事です。 不必要な介入はしなくて良いんです。 そして、自分にも相手にも関わる物事の場合。 この時は、お互いに対等な立場に立って話し合う。 これが出来れば、子どもとの関係は より良いものになっていくはずです。 --------------------------------------------------------------------------- ★ 今日のポイント ・「俺のものは俺のもの。お前のものはお前のもの」 --------------------------------------------------------------------------- ★ 終わりに というワケで、新年最初のメルマガでした。 いかがだったでしょうか。 どうぞこれからもよろしくお願いしますね。 皆さんと子ども達にとって、良い年になりますように。 ご意見・ご感想・ご相談は zousan20060730@hotmail.co.jp まで。 お持ちしています! ---------------------------------------------------------------------------- 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 『☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ!』は いかがだったでしょうか? よろしければ、子ども向けあそびユニット「☆あそんでなんぼ☆ゾウサン」の ホームページもありますので、ぜひお越しくださいね。 http://zousan.nomaki.jp/ 僕が園長をさせていただいている保育園、 「キッズハウスぞうさん」は http://hccweb5.bai.ne.jp/kidshouse-zousan/ です。 相互紹介も随時受け付けております。 お気軽に zousan20060730@hotmail.co.jp までご連絡ください。 ぜひ、お願いいたします。 ----------------------------------------------------------------------------- ☆あそんでなんぼ☆8分でわかる子どものキモチ! 発行者 小倉げんき ホームページ 「キッズハウスぞうさん」http://hccweb5.bai.ne.jp/kidshouse-zousan/ 「☆あそんでなんぼ☆早朝(ゾウサン)」http://zousan.nomaki.jp/ 配信中止は まぐまぐの方はこちら http://www.mag2.com/m/0000207034.html melma!の方はこちら http://www.melma.com/backnumber_164517/ メルマガ天国の方はこちら http://melten.com/m/24159.html カプライトの方はこちら http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/12910.html ----------------------------------------------------------------------------- 今号の参考資料は、 「プロカウンセラーのコミュニケーション術」東山紘久・著 創元社 などでした。


