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2008/06/19

【家づくりの“プラス”ワンポイント】第94号:耐震・制震・免震の大きな違い

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        ■ 耐震・制震・免震の大きな違い ■
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6月14日の岩手・宮城内陸地震におきまして、震災によって亡くなられた

みなさまのご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々の一日も早い

復興を願ってやみません。

私の直接の知人・友人や私のお客様の無事は、だいぶ確認できましたが、

相次ぐ余震で、私自身が怪我をしてしまっただけに、震災による辛さは

ほんとうに人ごとではありません。


さて、今回は予定を変更して、「耐震・制震・免震」の違いについて解説

します。

耐震住宅は、よくテレビや新聞、雑誌やチラシなどでよく目にしますね。

制震住宅・免震住宅も、このごろ雑誌やチラシでよく見かけるようになりました。

しかし「耐震・制震・免震」といっても、その違いを明確に説明している記事は

案外少ないものです。


では、まず制震と免震、耐震の違いとは?いったいなんでしょうか?

まず、耐震とは、揺れに耐えるということです。

制震は、揺れを軽減すること。免震とは、揺れを建物に伝えないということです。

制震装置や免震装置もついていない、現代の建築基準法に沿って建築された住宅

は「耐震住宅」だといえます。


「柱や梁を太くする」「壁を増やす」などの方法で建物を丈夫にして、

地震の揺れにがっちりと「耐えよう」とする構造です。


そして、これから宮城県で建てられる住宅は「耐震住宅」のさらに上の効果が

期待できる「制震住宅」や「免震住宅」が一般的になりつつあります。

下に免震と制震、そして耐震のそれぞれの特徴と違いをまとめてみました。

(あくまでも目安としてご覧ください) 


■地震の揺れ
 
 免震=地震の揺れを直接建物に伝えない。

 制震=地震の揺れは直接建物に伝わるが、2階から上階の揺れが軽減される。 

 耐震=地震の揺れが直接建物に伝わる。

    特になかにいる方々には、地震による加速度が増幅されて

    直接伝わります。

    家具などに囲まれた室内で地震による加速度が増幅されるわけですから、

    結果として、家具の転倒などで命を落とす結果となってしまうのです。


■強風(台風)時の揺れ※

 免震=強風(台風)のときは2階から上階が揺れる。  
 
 制震=強風(台風)で、ほとんど揺れない。 

 耐震=強風(台風)で、ほとんど揺れない。 
 
 ※鉄骨架台は柔らかいので、ロッキングして上階ほど大きく揺れる。

  ここが免震住宅の弱点です。


■建物の損傷
 
 免震=建物が大きく揺れないので、建物の損傷が大幅に軽減される。 

 制震=建物の揺れ(振動)エネルギーを吸収するので、建物全体では

        ほとんど損傷しない。

 耐震=地震のたびに、建物の損傷が進む。


■家具などの転倒

 免震=階数を問わず大幅に軽減される。
 
 制震=2階から上階が軽減される。
 
 耐震=免震と比較して家具が格段に転倒するので、転倒防止器具が必須。


■装置設置コストの目安

 免震=350万〜550万円。

 制震=30万〜50万円。

 耐震=現在の建築基準法では、ほぼすべての住宅が耐震住宅となる。


■地盤の制約
 
 免震=軟弱地盤などでは設置が困難。  

 制震=ほとんどない(地盤改良が必要になる場合があります)。

 耐震=ほとんどない(地盤改良が必要になる場合があります)。


■地下室などの設置制約

 免震=設置は困難。

 制震=なし。

 耐震=なし。


一般的な木造の「耐震住宅」では、強固に固められた基礎の上に土台がのり、

その上に柱が立ちます。 

免震装置は、大地震が発生したときに家具の転倒や建物の損傷を防ぐという点

では、抜群の効果を発揮します。 

しかし、大きな地震でないと作動しないとか、台風のときには家ごと揺れる

心配があったり、装置の価格が高いとか、液状化するような地盤には向かない

など、地盤や室外に設置する各種の住宅設備機器(エコキュート・電気温水器や

エアコン室外機など)設置の制約があります。


制震ダンパーは大地震にずば抜けて効果を発揮するのではなく、振動エネルギー

を吸収して損傷を大幅に軽減できます。

そして、家具の転倒に対しては、転倒防止器具を用いることでほとんど免震住宅

と同じように転倒防止対策をすることができます。


宮城県沖地震が身近に迫りつつある仙台では、「耐震住宅」であることは

もはや当たり前。

住まいへの考え方や地盤の制約、プランや予算の条件によって、制震装置

または免震装置を選択していく時代になっています。



もちろん、住宅が安全だとしても、震災は突然やってきます。

そして、家族いっしょのときに(都合よく)起きるとは限りません。

そんなときにもあわてずにすむように、日頃から家族でよく話し合っておく

ことが大切です。

この震災をきっかけに、家族での防災会議を開催してみることも一計ですね。

家族での防災会議のときは、以下の項目に沿ってあらかじめ家族全員で決めて

おくことが大切です。


1.家族ひとりひとりの役割分担


 日常の予防対策の役割と災害時の役割の両方を、あらかじめ決めておきましょう。

 寝たきりの高齢者、病人、ちいさな子どもがいる場合は、家族のだれがその方々

 の保護をするかも決めておいたほうが良いでしょう。


2.家屋の危険箇所をチェック


 家の内外をチェックして、あらかじめ危険箇所を確認しておくことが大切です。

 放置できない場所は、きちんと修理や補強を行いましょう。


3.家具の安全な配置と転倒防止対策


 家具の配置換えによって、家のなかに安全なスペースを作ることができるか

 どうか、工夫してみましょう。

 また、家具や書籍、食器類などの転倒防止や落下・散乱を防ぐ方法もあわせて

 考えておきましょう。


4.非常持ち出し品のチェックと入れ替え・補充


 家族構成を考えながら必要なものが揃っているか、チェックしておきます。

 また、非常持ち出し品の非常食が賞味期限切れでは、非常時のトイレ問題にも
 
 直結する結果になりかねないので、定期的に新しいものと取り替えましょう。

 それほど、避難所でのトイレ対策は誰にとっても切実、かつ深刻な問題です。


5.災害時の連絡方法や避難場所・避難経路の確認も話し合っておきましょう。


 家族が離ればなれになったときの避難場所や安否連絡方法などをあらかじめ

 確認しておくと、待っている身にとってはささやかながら本当に安心できます。

 この安心感で、震災後の避難生活での辛い気持ちを少しでも和らげることが

 できます。

 また、ブロック塀など避難コースの危険箇所についても話し合い、家族みんな

 で下見をしておくことが大切です。


6.地震が起きたら津波に注意


 地震が発生した場合、海沿いの地域では津波に襲われる危険性があります。

 揺れを感じたら、ただちに高いところに避難し、津波情報の確認を行って

 津波注意報が解除されるまで避難しないと、たいへん危険です。


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            ■ 編 集 後 記 ■
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14日(土)深夜、震度3の余震の際に自宅の畳で足がもつれてコケてしまった

結果、右足がものすごく腫れ上がっています。


16日の月曜日、病院に行ったところ、ものの見事に「骨折」していました。

全治1ヶ月?の重傷です(爆)。


その病院では、地震の影響でケガをした最初の患者とのことで、

正直なところ、かなり「恥ずかしい・・・」。

痛みはもちろん辛いですが、それよりも、家具も転倒しないような震度3の

地震で、自宅の畳の上で怪我をする・・・という、考えられない怪我をして

しまったことが、正直なところ自分がかなり情けないです。。。


「認めたくないものだな。ぢぢぃゆえの過ちというものを。。。」
            ~~~~~~


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