2009/10/13
SHIZA旅(ブータン3)
SHIZA旅(ブータン3) 2009.10.11 23:45作成:日本 2009.10.12 23:19貼付:日本 2009.10.13 02:00配信予定(日本時間):時差0時間 まぐまぐ:312部 melma!:462部 -------------------------------------------------------------- 【このメールマガジンについて】 これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に 旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。 現在は、日本で再就職をしていますので、 お間違いないようにお願い致します。 -------------------------------------------------------------- 【重要なお知らせ】 melma!でのご登録の方から 「メルマガが届かない」とのご指摘を多く受けています。 万一メルマガが届かない場合は、 こちらで登録をして頂きます様お願いいたします。 「まぐまぐ」の方が安定しているようです。 (まぐまぐ) http://archive.mag2.com/0000206271/index.html 内容は同じです。 -------------------------------------------------------------- 【目次】 1.眠る雨 2.ドラゴン・ルーツ 3.ホンコン・ストリート 4.ホンコン・マーケット 5.編集後記 -------------------------------------------------------------- 【1.眠る雨】 (ブータンの話の続きです) 眠るように雨は降っている。 さらさらと。 湿った風の匂いが鼻腔に忍び込み、私は懐かしい風だと感じている。 そうだ、これはどこかで感じたことがある風だ。 南米ボリビアの山の中の風に似ている。 冷たくて、硬質の風。 雨が降っていて湿気があるはずなのに、 この風には「柔やかさ」は窺い知ることができない。 空気が薄いためだ。 標高が2300メートルのティンプーは空気が薄いのだ。 私はその風を「硬質の風」と名付ける。 今はそのティンプーに眠るような雨が降り続いている。 ブータンは、8月には雨が多いらしい。 私は、ホテルの部屋から傘を持ち出し、街を歩いた。 ガイドとドライバーはもう帰った。 今は、肩の荷が下りたようで身軽になっている。 一人で歩く方が気楽なのだ。 自由に好きなところに行くことができるから。 ガイドとドライバーは、 明日の朝、ホテルに迎えに来ることになっている。 私は、一人で、ティンプーの街を歩いていく。 -------------------------------------------------------------- 【2.ドラゴン・ルーツ】 ホテル「ドラゴン・ルーツ」を出ると、時計塔広場へ向かった。 私が泊まっている「ドラゴン・ルーツ」は、 ティンプーで、最初にエレベータを導入したホテルということだ。 その前は、総合病院にしかエレベータはなかったという。 ホテルのエレベータは何度か乗ったが、 あまりにも動きが遅いので、 どちらかというと階段を利用することが多かった。 さて、時計塔広場から「ノルジン・ラム」という大通りに出た。 日曜日ということもあるのか、人通りは少ない。 交差点には、警官が立ち、交通整理をしている。 信号機の代わりを務めているのだ。 そう、この国には、信号機は一つもない。 昔は、ラオスの首都に一つしか信号機が無かったこともあった。 だが、2008年にラオスを再訪したところ、 地方の街にも信号機が設置されていて驚いたものだ。 この時代、信号機が一つもない国というのも珍しいだろう。 だからといって、ブータンが遅れているということはなく、 インターネットも、携帯電話もあるし、車もたくさん走っている。 山国ということもあり、交通量が少ない、というのも、 信号機がない理由の一つなのだろうか? -------------------------------------------------------------- 【3.ホンコン・ストリート】 冷たい雨は、まだ降り続けている。 雨は、少しずつ重みを増していくようだ。 傘を差していても、地面で弾けた雨粒がズボンの裾を濡らす。 そして、急速に寒さが増していく。 街を歩いているのは、インド系の人が多い。 「ゴ」という民族衣装を着た人が 街を歩くのを私は期待していたのだが、 民族衣装など着ていないインド系の方が圧倒的に多い。 その中でも、南インド系と推測できる人の割合が高い。 発電所などの技術者、労働者として働きに来ているのだ。 ティンプーの町を歩いていると、 ここがブータンなどということが信じられなくなっていく。 インドのどこかの地方都市にいるような錯覚に陥る。 そんなことを考えながら私はティンプーの街を歩き続けている。 警察署の近くまで行くと、私は「ホンコン・ストリート」を探した。 ここは、瀟洒なホテルやレストランがある通りだ。 「ホンコン」という名前がついているが、 ホンコンの人が住んでいる訳でもないらしい。 何故ホンコンというのか? 案内書を紐解くと、 「ブータン人が、ホンコンに舶来品を買いに行った時代があったから」 というのが理由のようだ。 -------------------------------------------------------------- 【4.ホンコン・マーケット】 「ホンコン・ストリート」に抜けるのに、 「ホンコン・マーケット」と呼ばれる小路を通る。 雨のためか、閉まっている店も多い。 八百屋がまだ開いていて、電球の暖かい灯りに野菜が照らされている。 トマトや青菜に混じって、唐辛子も大量に売られている。 唐辛子は、ブータン料理に欠かせない材料で、 この唐辛子を野菜代わりに食べるのだ。 私もこの日の夜に、ブータン料理を味わったが あまりの辛さに、脳天が痺れ、体がおかしくなりそうだった。 体の奥が、不自然に熱くなるのだ。 「ホンコン・マーケット」の裏道には、肉を売る店があった。 巨大な肉を、客の目の前で、包丁を使って捌いている。 店内に足を踏み入れると、肉の脂の匂いが鼻腔を衝く。 その湿っぽい匂いのする肉屋の中は、 ほとんどの客がインド人なのだった。 ブータンは民族衣装を着たブータン人が多いというのは、 私の思い込みだったようだ。 ここは、本当にブータンなのだろうか? そんな疑問を抱きながら、私はティンプーの街を歩く。 もう日は沈み、辺りは暗くなっている。 ああ、まだ、冷たい雨は降り続けている。 クリックすると写真が表示されるはずです。 (飛べない場合はコピペして下さい) ティンプーの街1 http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan12.jpg ティンプーの街2 http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan13.jpg ティンプーの街3 http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan14.jpg 「ホンコン・ストリート」の八百屋さん http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan15.jpg 「ホンコン・ストリート」裏の肉屋さん http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan16.jpg ティンプーを歩く人たち(インド系が多い) http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan17.jpg -------------------------------------------------------------- 【5.編集後記】 先日、電車の中で奇妙な人に出会った。 おもちゃのタバコを吹かして楽しんでいる人だ。 息を吸うと、「タバコ」の先が赤く光り、水蒸気の煙が出る。 その人は、周りの乗客に話しかけている。 「お父さん、これからどこまで行くの?」 「**駅まで帰ります」 「勤め人?」 「いいえ、会社経営しています。資金繰りが厳しくて」 「何か本当に、冴えないよねぇ。会社潰しそうな感じだ」 「ええ、本当に厳しいです」 「そっちの君!何か面白いことやってんの?」 「そっちの君」というのは私のことだ。 「え?普通の会社員ですけど」 「会社員って言ったって、いろいろあんだろうが」 「電機メーカで、研究開発やってます」 (以下略) 「奇妙な人」の隣に座っていた人が言う。 「この人、実は凄く有名な人なんです。 インターネットで検索してみて下さい」 と、名前を教えてくれた。 どうせ、また大袈裟に言っているだけだろう。 と、思っていたが、 「****」と検索してみると・・・ 「ああっ」私は思わず、驚きの声を上げそうになった。 -------------------------------------------------------------- もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ) (melma!と「まぐまぐ」ではIDが異なりますのでご注意ください) http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.html 【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271 -------------------------------------------------------------- ・SHIZA旅のページ(発行者サイト) http://www.geocities.jp/shizatabi/ ・メルマガ登録・解除は過去ログ内からいつでも無料でできます。 (まぐまぐの方はこちらから) http://archive.mag2.com/0000206271/index.html


