「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅  RSSを登録する

「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。【相互紹介歓迎】

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2009/09/13

SHIZA旅(ブータン2)

SHIZA旅(ブータン2)
2009.09.12 16:25作成:日本
2009.09.13 00:23貼付:日本
2009.09.13 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:309部 melma!:450部
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。

現在は、日本で再就職をしていますので、
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(まぐまぐ)
http://archive.mag2.com/0000206271/index.html

内容は同じです。
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【目次】
1.唸り声
2.僧
3.マニ車
4.タシチョ・ゾン
5.編集後記
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【1.唸り声】

すさまじい唸り声を上げながら、こっちに飛び掛ってきた。

それに呼応するように、建物の影から黒い塊が飛び出してくる。
次から次へと。

黒い塊は、次々に湧き出てくる。
それが吠えながら、こっちに駆けて来る。駆けて来る。

「シッ」という声が建物の裏から聞こえてきた。
獣たちを自制させるための声だ。

獣たちは、一瞬立ち止まる。

しかしそれでも、こっちに牙をむき、太い声で唸っている。
今にも再び飛び掛ってきそうだ。

我々は、犬たちに囲まれながら、動くことができない。


遊牧民の生活に切り離すことが出来ない存在は犬だ。
モンゴル、チベット、アフガニスタン、ウズベキスタン。

人々の生活に深く犬たちは関わってきた。
その犬たちが、ここにもいるのだ。
やはり、この国は日本とは異なるのだ。

怒りを目に溜めて、牙を剥きながら
じりじりとこっちに迫ろうとしている獣たちに囲まれて、
我々は立ち止まることしかできない。

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【2.僧】

建物から、僧が出てきた。
私と共にいたガイドが、見学させてくれるようにと依頼をする。

僧は、唸り声を上げる犬たちを叱り付けると、
犬はおとなしくなり、もうこっちに牙を向けようとはしない。

「ここは、尼僧の寺院ですよ」ガイドがそう説明する。

はっとなって、僧の方を見ると、頭をキレイに剃っているが
確かに尼僧のようにも見える。

敷地の奥に進んでいくと、洗い物をしている尼僧がいた。
まだかなり若い。日本の小学生ぐらいの年齢だろう。

それでも、しっかりとした手付きで洗い物をしている。
この年齢の尼僧は、この先一体どんな生活を送るのだろうか。
修行を続けながら、毎日毎日を過ごしていくことになるのだろう。

そしていつの日か、ここで生命を終えることになる。
そんな考えが私の頭を過ぎる。

もしかしたら、日本という遠い国から来た観光客は知っているが、
その日本を見ることも無く、一生を終えるかもしれないのだ。

ここは、ドゥプトプ尼僧院。

ブータンでは有名な「タントン・ギャルポ」が
瞑想を行なった、と言われている場所に建てられている。

ささやかなチョルテン(仏塔)を廻ると、
中庭の奥に建物があった。
この建物の中に仏像があるのだろう。

靴を脱いで中に足を踏み入れる。

他のゴンパ(寺院)と比較すると中は質素なつくりで、
その静かな様子は好感が持てる。

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【3.マニ車】

建物から出ると、70歳は越えていそうな女性が
念仏のようなものを唱えながら境内を歩いている。

ガイドがしばらく話すとこっちにこう伝えた。

「この方は、数十年間この場所で修行しているそうですよ」

長い間、この尼僧院で修行を続けてきたその尼僧は、
皺が深く刻んだ手に「マニ車」を握っている。

マニ車というのは、中に経文が入った筒状のもので、
それを1回廻すと、経文を1回唱えた功徳が得られるというものだ。

(確か、中国本土の僧が「発明」したということになっている)

マニ車の種類は多く、ドラム缶よりも巨大なものから、
空き缶ぐらいの大きさのものまで様々だ。

チベット仏教の寺院にいくと、
その周囲にマニ車が設置されていることが多い。
このマニ車を廻しながら、寺院の周りを歩くのだ。

ラサでも、シガツェでもそうだった。
モンゴルもそうだったし、
ロシア極東のウランウデという街の
最果てのようなところにあった寺院もそうだった。


きゅるきゅると音を立てながら、尼僧はマニ車を廻している。
それは大人の握りこぶしぐらいの大きさで、真鍮色だった。

この先も、ここで、きゅるきゅると
マニ車を廻しながら生きていくのだろう。

建物の裏手に回ると、遠くに弓道場が見えた。
ブータンでは、今でも弓道(ダツェ)が行なわれているのだった。

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【4.タシチョ・ゾン】

ドゥプトプ尼僧院から車で、ティンプー市内に戻る途中
「タシチョ・ゾン」が見えた。

「ここがビューポイントですよ」
そう言うと、ドライバーは車を止める。

私は車から降りると、写真を撮る。

ここは、国王が執務を行なう場所ということだ。


実は、この「タシチョ・ゾン」には
もうその日の昼過ぎに既に訪れていた。

この「タシチョ・ゾン」には、寺院があって、
ここにも巨大な仏像がある。

さらに面白いのが、ツェチュの会場だ。
「タシチョ・ゾン」の裏手に広い会場ができているのだった。

「ツェチュ」というのは、ブータンの祭りのことで、
「タシチョ・ゾン」の会場では、9月下旬に祭りが開催される。

その時期になると、大挙して観光客が押し寄せ、
ホテルは予約で一杯になるという話だった。

ホテルだけではなく、機材の小さいエアバス A319では、
入国できる人数も限られていることだろう。

そんなことを思い出しながら私は高台から、
「タシチョ・ゾン」の全容を眺めている。

もう時計は3時を回っている。
風が冷たくなった。

今日はもうティンプーに戻るという。
その後は、明日の朝まで自由行動だ。



クリックすると写真が表示されるはずです。
(飛べない場合はコピペして下さい)

昼食のインド料理(味は結構よい。特に野菜カレーが美味)
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan06.jpg

これが尼僧院。犬がたくさんいた。
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan10.jpg

丘の上から見た「タシチョ・ゾン」
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan05.jpg

「タシチョ・ゾン」の僧院(逆光が残念)
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan08.jpg

「タシチョ・ゾン」の「ツェチュ」の会場
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan09.jpg

「タシチョ・ゾン」の「ツェチュ」の会場部分を丘の上から見る
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/bhutan11.jpg


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【5.編集後記】

最近、猛烈に反省していることは、
「意味のない」ことばかり考えすぎたことだ。

ここ数ヶ月は、金融政策のことばかり考えていた。
コアコアCPIや、デフレ脱却、低金利、量的緩和、円高。

これが全部繋がっている。つまり、政策がうまく行けば、
(今の日銀が取りたくない方法を取れば)
日本経済も上向くのではないかと、日々考えていたのだ。

通勤の列車の中も。歩いている間も。
このメルマガを書いているときも。

そんなこと、私が考えても日本の金融政策に何の影響もないのに。
それでも、考えるのが楽しくて仕方がなく、
ついつい考えてしまうのだった。

今は、そんなことよりももっと個人的なことに
エネルギーを使う方がよいと、反省している。

もっと時間と労力を使った方が良いことはたくさんあるのだ。
仕事もそうだし、メルマガもそうだ。

9月下旬にも海外への旅を計画している。
その準備もしていない。

本も読みたいし、それ以外にも細かい作業がたくさんある。

だから「無駄なこと」は極力考えず、必要なことに集中したい。
とはいっても、ついつい考えてしまうのだけど。

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もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ)
(melma!と「まぐまぐ」ではIDが異なりますのでご注意ください)

http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.html
【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271 
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