「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅  RSSを登録する

「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。【相互紹介歓迎】

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/06/08

SHIZA旅(爆撃の果て:セルビア4)

SHIZA旅(爆撃の果て:セルビア4)
2009.06.07 12:12作成:日本
2009.06.07 23:49貼付:日本
2009.06.08 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:308部 melma!:439部
--------------------------------------------------------------
【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。

現在は、日本で再就職をしていますので、
お間違いないようにお願い致します。
--------------------------------------------------------------
【重要なお知らせ】

melma!でのご登録の方から
「メルマガが届かない」とのご指摘を多く受けています。

万一メルマガが届かない場合は、
こちらで登録をして頂きます様お願いいたします。

「まぐまぐ」の方が安定しているようです。

(まぐまぐ)
http://archive.mag2.com/0000206271/index.html

内容は同じです。
--------------------------------------------------------------
【目次】
1.プラットフォーム
2.ハンガリー
3.切符
4.ディナール
5.編集後記
--------------------------------------------------------------
【1.プラットフォーム】

(2003年10月7日セルビア:ベオグラード)

セルビア「ベオグラード中央駅」のプラットフォームに立っている。

季節は秋。
時間は、午後遅く。
もう夕方になろうとしている。

風はどこか遠くから流れてくる。

こうして立っていると、その風は肌寒く感じられる。
秋の風が吹いているのだ。

私はしばらくその場を動けない。
私が乗る予定の列車はもう既に出発してしまった。

「プラットフォーム4」ではなくて
「プラットフォーム3」で待たなければならなかったのだ。

手元には「SUBOTICA」行きの切符が残っている。
ハンガリーとの国境の街だ。
その切符が今はとてもむなしく感じられる。

「プラットフォーム4」で待っていたのは
もちろん、自分の判断だけではない。

プラットフォームを歩いていた駅員に聞いたのだ。
「ハンガリー方面に行く列車はどれですか?」と。

しかも、ちゃんと切符を見せながら聞いている。

--------------------------------------------------------------
【2.ハンガリー】

駅員は不思議そうな顔をしていた。
「ハンガリー?なにそれ?」

「だからここですよ」
私は切符をぐいと突き出す。

「SUBOTICA」なら「プラットフォーム4」と確かに言ったのだ。

私が立ち去ると、後ろから笑い声が聞こえてきた。

「おい、聞いたか?あの【中国人】の言葉。
ハ ン ガ リ ーだって?何その発音」

ゲラゲラと楽しそうに笑う声が聞こえた。

「ハ ン ガ リ ー」「ハ ン ガ リ ー」と連呼している。
そしてゲラゲラという笑い声。

思わず体が熱くなる。

偉大なる中華人民共和国でもそうだったが、
言葉のなまりを笑われるのは極めて不愉快だった。

あまりの怒りで、
私はプラットフォームの番号を一度しか確認しなかった。
こういう場合は、最低限もう一人に聞くべきなのだ。

まさか、駅員がわざと嘘を教えた訳ではないだろうが、
例え駅員でも、間違えることがあるということだ。

この場合、駅の案内板の文字も分りにくい。
キリル文字だし、経由地の駅名などいちいち書いていないからだ。

--------------------------------------------------------------
【3.切符】

切符を購入した窓口に戻り、私は訊いた。

「【SUBOTICA】行きの【次の列車】は何時なんですか?」と。

「22時15分のブタペスト行きの列車がある。
それに乗って、「SUBOTICA」で途中下車すればいい」

そう。その手があったのだ。
つまり、私の切符は有効だということ。
問題は、今の時間が17時だということぐらいだ。
22時15分まで、随分時間がある。

私はしばらく駅周辺を散策することにした。

「しばらく時間をつぶして、それから深夜の列車に乗ろう。
国境で降り、そこでハンガリーのブタペスト行きに乗り換えよう」

時間ならまだある。
私は、ポケットから切符を取り出そうとした。

ない。

確かに入れたはずのポケットに、それは無かった。
ズボンの前、後ろ、シャツのポケット、それも見つからない。
サイフの中を確認し、先ほどメモを取っていた手帳の間も確認した。

やはり、ない。

ハンガリー国境の街「SUBOTICA」行きの切符が無い。
体の中を風が吹きぬけるような気分だった。

切符売り場の窓口に置き忘れたのかもしれない。
踵を返し、窓口に急ぐ。

心臓が急に締め付けられそうになり、今は焦りを禁じえない。

--------------------------------------------------------------
【4.ディナール】

切符売り場の窓口で、
確かにその切符を見せて次の列車の時刻を訊いたのだった。

きっと窓口に忘れてきたのだ。

しかし、私の切符は窓口には無かった。
床を舐めるように探す。

ない。

プラットフォームに駆けて行き、探した。
見つからない。

自分が歩いた道を隈なく探したが切符は無かった。

何ていう日だ。

思わず頭を抱えてその場に蹲りたい衝動をこらえた。
しかし、そんなことをしている場合ではないのだ。
何とかしなければならない。

観光案内所のようなところでこう訊いた。

「ハンガリーのブタペストに行きたいのですが、
どういう交通手段がありますか?」

「鉄道かバス」

「バス?それは幾ら何です?」

「970DIN(ディナール)」

それなら日本円にして1940円程度だ。
しかし、今はセルビアのディナールは使い尽くしてしまっている。

両替所が目に入った。
私は20ユーロを差し出すと言った。

「これで幾らになる?」
それは1280DINになった。

これでバスの切符を買おう。
直通バスでブタペストに行くのだ。

残ったディナールで夕食をとろう。
チョコレートや菓子を買って、ディナールは使い尽くそう。

もうこの国に来ることはあるまい。

駅の中は肌寒い風がかすかに流れていく。
この風とも、もうお別れだ。


クリックすると写真が表示されるはずです。
(飛べない場合はコピペして下さい)

ベオグラード中央駅前の壊れたビル
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/serbia11.jpg

中央駅の列車
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/serbia12.jpg

ベオグラード中央駅(キリル文字で「ベオグラード」と書いてある)
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/serbia13.jpg

--------------------------------------------------------------
【5.編集後記】

先日友人の結婚式に出席した。
会うのは久しぶりで、とても懐かしく感じられた。

やはり印象深かったのは、友人の嬉しそうな笑顔だ。
こちらまでも幸せな気分になるとてもよい結婚式だった。

終わった後、会場を後にした私は
妙にすがすがしい気分になったものだ。


ところで、この週末は、ウィルスバスターの不具合で、
大変な目に遭っていた。

ウィルス検索が終了できず、Windowsが終了できなくなったのだ。

以前も同様の現象があったが、今回は復旧に難航した。

--------------------------------------------------------------
もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ)
(melma!と「まぐまぐ」ではIDが異なりますのでご注意ください)

http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.html
【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271 
--------------------------------------------------------------
・SHIZA旅のページ(発行者サイト)
http://www.geocities.jp/shizatabi/

・メルマガ登録・解除は過去ログ内からいつでも無料でできます。
(まぐまぐの方はこちらから)
http://archive.mag2.com/0000206271/index.html
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る