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「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。【相互紹介歓迎】

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2009/04/20

SHIZA旅(台北の北)

SHIZA旅(台北の北)
2009.04.19 11:40作成:日本
2009.04.19 21:58貼付:日本
2009.04.20 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:322部 melma!:437部
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。

現在は、日本で再就職をしていますので、
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(まぐまぐ)
http://archive.mag2.com/0000206271/index.html

内容は同じです。
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【目次】
1.淡水
2.紅毛城
3.領事館
4.漁人碼頭
5.編集後記
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【1.淡水】

光が溢れている。

それはどこまでもどこまでも、
まるで無限の彼方まで眩しく煌いているようだ。

そう、見えない無数の粒々が飛び散り、それが空間を満たしている。

粒子性と波動性。
二重性をもつ光が容赦なく私に降りかかる。

暑い。

MRT淡水駅を降り、河沿いの道を私は歩いている。
ここは台北駅から40分ほどのところに位置している。

日曜日のためか人通りが激しい。
次々と押し寄せる人の波。

飛び交う台湾語。
人の波をかいくぐり先へ先へと進む。

目的は、紅毛城だ。
1629年にスペイン人によって建てられたという城。
城と言うよりも砦に近い建造物だ。

スペインの後は、オランダ、鄭成功と歴史は続く。

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【2.紅毛城】

この「紅毛城」は、淡水河を見下ろせる小高い丘の上に建っている。

城に登り、監視塔から外を見れば分る。
淡水河を行き来する船はここから十分に把握できのだ。

この場所から淡水河を遡れば、台北市の中心部にまでたどり着ける。
つまり、外の世界と台北とを結ぶ、水上交通の要衝になっているのだ。

淡水河の物流を監視するには、絶好の場所に位置している。

余談だが、淡水河ルート以外の水上交通としては、
基隆(キールン)ルートもあるだろう。

こちらは、台湾北部の貿易港、
「基隆」と「基隆河」を経由したルートだ。

基隆ルートは、
「基隆河」の幅と深さの関係上、大型船は通れないだろうし、
一部区間は、一旦荷揚げする必要があるかもしれない。

しかし、台北への鉄道開通によって、その弱点は克服されただろう。

しかも貿易港という意味では「基隆」は「淡水」を凌駕している。
(淡水が現在も「貿易港」という位置を占めているのかは不明)

(この辺は、地図を見ながら書きました。一部推測が含まれます)

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【3.領事館】

「紅毛城」は、後に英国領事館が置かれている。
アヘン戦争で、淡水が開港され、英国領事館が置かれたという。

この場所に領事館を置いた英国人は優れた才能を持っているだろう。
淡水河を行き来する船を監視するには絶好の場所だからだ。
しかも、天気が良ければ台湾海峡までも見渡すことができるのだ。

どんな手段を用いても自国の利益となるように、
出来る限りの力を尽くすこと。

それが外交というなら、
ここは領事館の機能を最大限に活用できたに違いない。


「紅毛城」を降りて、淡水河沿いの道を歩く。
瀟洒なカフェが並び、屋台が立つ。

空は曇り始め、日差しが時折、遮られる。
風が出てきて、淡水河からは、波が岸辺まで打ち寄せられた。


高速船が「漁人碼頭」まで出ている。

「漁人碼頭」というのは、観光用の漁港で、
お土産屋が立ち並び、夕日を見に来る人が訪れる場所だ。

50元(邦貨150円程度)の乗船券を購入して、高速船に乗り込む。

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【4.漁人碼頭】

この風は確かに海の匂いを含んでいる。
それはまるで、泳ぎ疲れた夏の海岸。

気だるい体を持て余しながら、ぼんやりと波を眺めた
あの日の記憶を呼び覚ますようだ。

いま空は急速に雲が厚みを増している。
かすかに見えた夕日は、その雲の向こう側に消えていく。

まだ日没までは時間があるが、
もう夕日を見るのは不可能だろう。
天気の悪さはどうにかなるものではないのだ。

急激に、急激に風は冷たくなっていく。
雨の匂いがする風だ。

ああ、もうなにもかもが変わっていく。

10年以上も前に訪れた台湾。
今は、当時とは大きく変わっている。

もちろん、私自身も変わったし、国際情勢も変わった。
そして、台湾自身も変わったのだ。

そう、私が見たことのある台湾はどこかに行ってしまった。

再訪すれば、当時の懐かしさが込み上げてくるのは確かだ。
しかし、全く同じ体験などできるはずもない。
時間は、多くのことを変えてしまう。
何故、人は過去の時間を忘れていくのだろう?

そんなことを考えながら、冷たい風の中を私は彷徨する。

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【5.編集後記】

最近、昔の友人たちに会った。

もう二度と戻ることができない過去の時間を思い出させる。
そんな体験だった。

もちろん、戻ることができないからこそ、
それは尊い時間なのだろうし、

そういう一瞬一瞬を、
私は積み上げながら、これからも生きていくのだ。

というようなことを考えていた。。。

台湾の話は以上で終わり。
次回は、アジア横断の話の続きを書く予定です。

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