2009/02/22
SHIZA旅(黒海の南1)
SHIZA旅(黒海の南1) 2009.02.21 10:20作成:日本 2009.02.22 00:44貼付:日本 2009.02.22 02:00配信予定(日本時間):時差0時間 まぐまぐ:326部 melma!:430部 -------------------------------------------------------------- 【このメールマガジンについて】 これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に 旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。 現在は、日本で再就職をしていますので、 お間違いないようにお願い致します。 -------------------------------------------------------------- 【メルマガ相互紹介】 ◆携帯メルマガ:「嫌っている性格ほど魅力的で価値がある」 毎朝8時、あなたの携帯にこころを楽にするプラナの1分間ワークを お届けします。 あなたの悩みや問題が解消し夢や希望が持てるようになります。 PCからの登録⇒ http://m.mag2.jp/M0072285 携帯からの登録はこちらに空メールを⇒ M0072285@r.mini.mag2.com バックナンバー⇒ http://m.mag2.jp/i/m/M0072285.html 【ここまでメルマが相互紹介。よろしくお願いします】 -------------------------------------------------------------- 【目次】 1.トラブゾン 2.宿 3.海の匂い 4.夕刻 5.編集後記 -------------------------------------------------------------- 【1.トラブゾン】 (2003年9月26日金:トルコ共和国トラブゾン) この街は、どこまでも海の匂いで溢れている。 鉛色の海面が静かに佇んでいる。 かすかな微風が作る漣は、沖へ沖へとゆっくり流れて行く。 その後には、風紋のように新たな漣が浮かんで揺れる。 ゆらゆらと揺れる。 高い空には薄い雲がかかり、 薄い雲の下には、小さな灰色の雲が、 震えながら遥か彼方へと旅立っていくのが見えた。 -------------------------------------------------------------- 【2.宿】 「どんな部屋がいいんだ?」 帳場の向こうでそう問いかけてきた。 「一番安い部屋を」 「シャワーもトイレも部屋には付いてないぞ」 「もちろんそれで良いです」 それで案内されたのがこの部屋だ。 一番上の階で、階段を登るのに骨が折れた。 天井は低く斜めになっている。 つまり屋根裏部屋だったのだ。 しかし、窓があり光が満ち溢れている。 簡素なつくりだが、清潔な部屋だ。 料金は5百万リラ。4ドル弱ぐらいの値段だ。 今まで旅してきた地域と比べると高いが、 トルコの物価を考えたら安いと言っても良いだろう。 部屋の直ぐ外はバルコニーになっていて、 そこに立つと黒海が見えた。 それが今、薄暗い空を映して鉛色に染まっている。 -------------------------------------------------------------- 【3.海の匂い】 トルコ共和国のトラブゾンの港には、 作業用のクレーンが何本も延びている。 トラブゾンは、港から坂道を登ったところに広場があり、 この宿は、広場に向かう緩やかな坂道の途中に位置していた。 風が静かに吹いていく。 港には、異国からやってきた貨物船が繋留されている。 この街には、どこまでも、どこまでも海の匂いで溢れていた。 ロカンタと呼ばれる食堂で鯵の塩焼きを食べた。 トマトやレモンが添えられている。 久しぶりに、実に久しぶりに食べる鯵だ。 鯵がこんなに美味いものだとは思わなかった。 アジアの旅をしてきて思い知ったことの一つは、 私の祖国では、アジアでも最高級の食材と、調理法を有しながら、 それに対して、あまりにも無関心、無感動であることだった。 鯵を食べ終わると、バスに乗り「アヤソフィア」を観に行く。 「ソフィア」はギリシャ語で知恵のことだが、 「アヤ」は神様とかいう意味らしい。 トラブゾンはギリシャ系の住民も住んでいたのだ。 (古い昔、ギリシャ人が書いた書物にもトラブゾンの話が出てくる) 「アヤソフィア」という寺院は、 イスタンブールにもありよく知られているが、 トラブゾンの「アヤソフィア」は、 漆喰の下に残ったフレスコ画やモザイクの床が良い感じの、 質素な、閑散とした寺院だった。 それはまるでイタリアの「ラベンナ」にある古い教会のようだ。 余談だが、ラベンナは、私も行ったことがある。 学生の頃、ヘルマン・ヘッセの詩を読んで ラベンナには是非とも行ってみたいと思っていたのだった。 ラベンナはダンテやバイロンにもゆかりのある街で、 文学好きにとってはとても楽しめるところだろう。 -------------------------------------------------------------- 【4.夕刻】 夕刻。 バスでトラブゾンの中心部に戻った。 急な坂道を下り、港へと降りていく。 ここはキリル文字の看板が踊るロシア人の多い通りになる。 ロシアの「ソチ」からの船があるようだから、 そこから買出しに来る人も多いのだろうか。 そんなキリル文字の看板を横目に見ながら港を歩く。 ふと、足を止めると、美味しそうな鯖を売っている店があった。 鯖。 日本を出てから食べたことがあっただろうか? 今その鯖が目の前で焼かれているのだ。 焼ける匂いが鼻腔をくすぐる。 何もかもが懐かしい。 「兄ちゃん、食ってくか?」 トルコ人の店員がそう声を掛けてくる。 私はふらふらと、店の中に足を踏み入れる。ふらふらと。 「この席にしな」 私は案内された席に腰を下ろす。 「今、鯖をもってきてやっから待ってな」 店員はそういって去っていく。 私が座ったテーブルには先客が座り、魚を食べている。 ふと見ると、懐かしいものが置いてあった。 「地球の***」 日本の「旅行案内書」がそこに置かれていのだ。 私は懐かしくなり、思わずそれを手に取ろうとした。 「あ、それ私の・・・」 前に座っていた人がそう言ってこっちを見た。 「に、日本人ですか??」 私は驚いて日本語でそう叫んだ。 (続きは次回以降) クリックすると写真が表示されるはずです。 (飛べない場合はコピペして下さい) 私が泊まった部屋 http://www.geocities.jp/shizatabi/top/turkey09.jpg 宿のバルコニーから見た黒海 http://www.geocities.jp/shizatabi/top/turkey10.jpg 食べた魚(3百万リラ:300円ぐらい) http://www.geocities.jp/shizatabi/top/turkey11.jpg -------------------------------------------------------------- 【5.編集後記】 最近、花粉が飛ぶ量が増えている。 花粉症の私としては、毎日つらい日々を送っている。 メルマガではやっとトルコまでやってきました。 アジア横断の旅ももう終わりです。 トルコの話の後は、欧州、アフリカへ続く予定です。 -------------------------------------------------------------- もしよかったら推薦してください。「読者さんの本棚」(まぐまぐ) (melma!と「まぐまぐ」ではIDが異なりますのでご注意ください) http://www.mag2.com/wmag/osusume/toukou.html 【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271 -------------------------------------------------------------- ・SHIZA旅のページ(発行者サイト) http://www.geocities.jp/shizatabi/ ・メルマガ登録・解除は過去ログ内からいつでも無料でできます。 (まぐまぐの方はこちらから) http://archive.mag2.com/0000206271/index.html



