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「日本から飛行機を使わずにケープタウンまで行ってみよう」それが当初の旅の目的だった・・・3年4ヶ月世界一周半。累積訪問国110ヶ国以上。アジア、中東、アフリカ、中南米、中央アジア、ロシア。「辺境」を好んで旅した著者による記録。是非ご登録下さい。【相互紹介歓迎】

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2009/02/22

SHIZA旅(黒海の南1)

SHIZA旅(黒海の南1)
2009.02.21 10:20作成:日本
2009.02.22 00:44貼付:日本
2009.02.22 02:00配信予定(日本時間):時差0時間
まぐまぐ:326部 melma!:430部
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【このメールマガジンについて】
これは、2003年4月から2006年8月まで旅をした経験などを元に
旅の思い出などを中心に語るメールマガジンです。

現在は、日本で再就職をしていますので、
お間違いないようにお願い致します。
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【目次】
1.トラブゾン
2.宿
3.海の匂い
4.夕刻
5.編集後記
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【1.トラブゾン】

(2003年9月26日金:トルコ共和国トラブゾン)


この街は、どこまでも海の匂いで溢れている。


鉛色の海面が静かに佇んでいる。

かすかな微風が作る漣は、沖へ沖へとゆっくり流れて行く。
その後には、風紋のように新たな漣が浮かんで揺れる。
ゆらゆらと揺れる。

高い空には薄い雲がかかり、
薄い雲の下には、小さな灰色の雲が、
震えながら遥か彼方へと旅立っていくのが見えた。

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【2.宿】

「どんな部屋がいいんだ?」
帳場の向こうでそう問いかけてきた。

「一番安い部屋を」
「シャワーもトイレも部屋には付いてないぞ」
「もちろんそれで良いです」

それで案内されたのがこの部屋だ。
一番上の階で、階段を登るのに骨が折れた。

天井は低く斜めになっている。
つまり屋根裏部屋だったのだ。

しかし、窓があり光が満ち溢れている。

簡素なつくりだが、清潔な部屋だ。

料金は5百万リラ。4ドル弱ぐらいの値段だ。

今まで旅してきた地域と比べると高いが、
トルコの物価を考えたら安いと言っても良いだろう。

部屋の直ぐ外はバルコニーになっていて、
そこに立つと黒海が見えた。

それが今、薄暗い空を映して鉛色に染まっている。

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【3.海の匂い】

トルコ共和国のトラブゾンの港には、
作業用のクレーンが何本も延びている。

トラブゾンは、港から坂道を登ったところに広場があり、
この宿は、広場に向かう緩やかな坂道の途中に位置していた。

風が静かに吹いていく。
港には、異国からやってきた貨物船が繋留されている。

この街には、どこまでも、どこまでも海の匂いで溢れていた。


ロカンタと呼ばれる食堂で鯵の塩焼きを食べた。
トマトやレモンが添えられている。

久しぶりに、実に久しぶりに食べる鯵だ。
鯵がこんなに美味いものだとは思わなかった。

アジアの旅をしてきて思い知ったことの一つは、
私の祖国では、アジアでも最高級の食材と、調理法を有しながら、
それに対して、あまりにも無関心、無感動であることだった。


鯵を食べ終わると、バスに乗り「アヤソフィア」を観に行く。
「ソフィア」はギリシャ語で知恵のことだが、
「アヤ」は神様とかいう意味らしい。

トラブゾンはギリシャ系の住民も住んでいたのだ。
(古い昔、ギリシャ人が書いた書物にもトラブゾンの話が出てくる)

「アヤソフィア」という寺院は、
イスタンブールにもありよく知られているが、

トラブゾンの「アヤソフィア」は、
漆喰の下に残ったフレスコ画やモザイクの床が良い感じの、
質素な、閑散とした寺院だった。

それはまるでイタリアの「ラベンナ」にある古い教会のようだ。
余談だが、ラベンナは、私も行ったことがある。

学生の頃、ヘルマン・ヘッセの詩を読んで
ラベンナには是非とも行ってみたいと思っていたのだった。

ラベンナはダンテやバイロンにもゆかりのある街で、
文学好きにとってはとても楽しめるところだろう。

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【4.夕刻】

夕刻。

バスでトラブゾンの中心部に戻った。

急な坂道を下り、港へと降りていく。
ここはキリル文字の看板が踊るロシア人の多い通りになる。

ロシアの「ソチ」からの船があるようだから、
そこから買出しに来る人も多いのだろうか。

そんなキリル文字の看板を横目に見ながら港を歩く。

ふと、足を止めると、美味しそうな鯖を売っている店があった。

鯖。

日本を出てから食べたことがあっただろうか?
今その鯖が目の前で焼かれているのだ。

焼ける匂いが鼻腔をくすぐる。
何もかもが懐かしい。

「兄ちゃん、食ってくか?」
トルコ人の店員がそう声を掛けてくる。

私はふらふらと、店の中に足を踏み入れる。ふらふらと。

「この席にしな」
私は案内された席に腰を下ろす。

「今、鯖をもってきてやっから待ってな」
店員はそういって去っていく。

私が座ったテーブルには先客が座り、魚を食べている。
ふと見ると、懐かしいものが置いてあった。

「地球の***」

日本の「旅行案内書」がそこに置かれていのだ。

私は懐かしくなり、思わずそれを手に取ろうとした。

「あ、それ私の・・・」

前に座っていた人がそう言ってこっちを見た。

「に、日本人ですか??」

私は驚いて日本語でそう叫んだ。


(続きは次回以降)

クリックすると写真が表示されるはずです。
(飛べない場合はコピペして下さい)

私が泊まった部屋
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/turkey09.jpg

宿のバルコニーから見た黒海
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/turkey10.jpg

食べた魚(3百万リラ:300円ぐらい)
http://www.geocities.jp/shizatabi/top/turkey11.jpg

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【5.編集後記】

最近、花粉が飛ぶ量が増えている。
花粉症の私としては、毎日つらい日々を送っている。

メルマガではやっとトルコまでやってきました。
アジア横断の旅ももう終わりです。

トルコの話の後は、欧州、アフリカへ続く予定です。

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【「SHIZA旅」3年4ヶ月 世界一周ひとり旅】ID:0000206271 
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