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法律の不知は許さずとの格言の通り、現代社会は、法律を知らないことによって不利益を受けても、自己責任という事になっています。そこで、色々な事件や出来事、ニュースを題材に、法律や手続き面からの考察をして、読者の役に立ちたいと考えています。

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2009/08/07

初めての裁判員制度による裁判

京都市伏見区の行政書士伊藤勝示
相続、帰化、ビザ申請、離婚問題、クーリングオフなど家庭の法律問題を扱っています。
http://office-ito.net
 
 初めての裁判員制度による裁判が行われました。
おおむね、順調に判決までなされたとの報道が多数ですが、果たしていかがでしょうか。

 裁判に市民感覚を導入するということですが、事件は殺人事件という、全く非日常の世界なのです。

 裁判員の方々は仕事ととして誠実に受け止め、職務を全うしようとされたことと思いますが、そこに問題があるのではないでしょうか。
  
 象徴的なのは、裁判員が順に被告人に、「何故救急車を呼ばなかったのか」とか「なぜ娘さんのナイフを使ったのか」とか、質問しているようなところです。
これは、検察官の立場からの質問です。

 まさに、市民感覚では悪い殺人犯人を裁くという正義感の現れでしょうが、刑事裁判は、検察の主張と被告人の主張を公平に聞き比べるべきものです。

 むしろ、検察の調書と被告人の法廷での証言の違いは、検察官にその理由を糾すべきものではないでしょうか。

 これでは、検察官が6人増えたようなもので、被告人が判決に不満を表明しているのも理由がありそうです。

 そこに、市民感覚の怖さ、民衆裁判の怖さがあります。
その糾問的な裁判制度を克服してできた、現在の当事者主義的な刑事裁判制度に逆行してしまうのではないでしょうか。
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