2007/12/31
【木材の情報源】 2007年健康住宅とサブプライム問題
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●菅野kaz−木材の情報源 (2007年12月31日) 木材業界に入って35年。主に木の知識と情報を発信するサイトです。 日本・カナダ・その他各国の木のアドバイスをします。 木造住宅の良い点、悪い点など住いに関する情報も満載。 ---------------------------------------------------------------- □ 発行者 : 菅野一夫 □ サイト: http://trees.rulez.jp/component/option,com_frontpage/Itemid,1/tckg,kanno/ □ プライバシーポリシー: http://trees.rulez.jp/content/view/26/30/ □ メルマガ解除 :http://www.mag2.com/m/0000205529.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 木材の情報源 http://trees.rulez.jp/ @菅野一夫です。 今年最後のメルマガ原稿を書き始めた。「木材・住まい」に関する テーマが読者の「健康・美容」にもつながればいいなと思いつつ、 少しでも皆の役に立てば嬉しいなと思ってスタートしたが一年数か月 があっという間に過ぎたというのが実感である。 最近の建物、戸建て・マンションのチラシを見ていると、外観の無機質化 が進み、建物に温もりが感じられない。供給・需要の両方から判断して 現在の建物の姿になって、さまざまな長所が凝縮されているのだろうが、 昔からの窓を中心とする開口部の多い住宅を見慣れてきたせいか、今風の 開口部の少ない戸建て住宅の外観にはなんとなく違和感を覚えている。 住宅の工業化と火事による災害の防止を狙っていることと、耐震性能が 良くなり、掃除がやりやすくなっていそうだなと感心しているが、同時に 冷たい印象をうけ、無機質化と工業化の反動もあるのか、自然がかもし出す 安らぎが感じられない。 住宅のチラシを見て、近所を散歩していると、「住まい」も、いろいろな 選択肢が増え、多様さを増しているとつくづく思う。軽自動車から高級車 まである自動車のように「住まい」においても性能をもっと競いあうように なったらいいなと思っているが、性能競争は緒についたばかりで、今後 開発が進んで商品化されて行くのには相当な期間と投資を要するのだろう。 変えて行くには相当なエネルギーが必要で、変えるには、何よりも強力な リーダーシップと世代交代による古株を駆逐する、あるいはいろいろ他の 方法も取って行く必要もあるようだ。 話は飛ぶが今年の日本の株式は、8月の合衆国におけるサブプライム問題が 出てからの低落(迷)はひどく、7月のピークに比べて2割近く下がった。 サブプライムローンの当時国である合衆国、債権を積極的に購入していた ヨーロッパの金融資本は、大きな損失をこうむったが、予想していたより 株式も、通貨も下げていない。 日本の株式価格は欧米諸国に比べても下げがひどく、一人負けの前年度末比 マイナスで、これでは日本からの投資離れが進むのは当然だなと思う。 たぶん先進諸国での世界的な傾向なのだろうが、貧富の差がますます開いて きていて、裕福層は、良い「住まい」を欲し、低所得層はとりあえず糊口を しのげれれば、表現は悪いがオンボロ家でもかまわない状況が一層進んだようだ。 日本では、今までの「普通の家=中流の家」が消え、事業では、如何に 合理的に上下のどちらかを目指して事業を構築するか、事業者は今までの ターゲット、やり方を変え、新しい選択を迫られている。 年間新設住宅着工数が100万戸を割る時代が来ると言われて久しいが、いよいよ 今年がその元年になりそうだ。今年の着工数は100−110万戸と予測され、少子 高齢化に官製不況が加わった。今年以降長期低戸数で推移するようになると思われ、 いよいよその時代に突入し、腹をすえてそれに対応しなければならなくなった。 戦後、木材は戦後復興に必要な重要物資で、バブルも経験してきたが、それらは 遠い昔の話になり、木材関連業界に携わっている人々は、従来の商売の踏襲では、 存続ができない状況になったようだ。こういう状況になってきて、どういう舵取り をして行くのか、ますます厳しさを増してきた。 斬新なアイデアで「成熟市場で満足を与えられる住まい開発」を担う主力は、 バブルがはじけて経済の落ち込みを充分に経験した後で社会に出てきた年代が、 なってくるのではないか。 団塊の世代が安逸をむさぼったわけではないがバブル崩壊後に登場してきた 世代が新しい価値観を生み出すのを、期待している。それを見届けるまで 生きているのかどうかわからないけれども。 ■■ 編 集 後 記 ■■ -------------------------------------- 2007年の世界は、アメリカの覇権主義にほころびが見え、改めて世界の共同 歩調を問われる元年になったが、ロシアの不気味な覇権主義と、BRICS 諸国を 中心とする国々の旺盛な一次産品消費による価格上昇も、今までの座標軸からだけ では説明のつかない展開を見せ始めた年であった。 我々は今、世界の転換期のまっただ中にいるのは間違いない。そろそろ日本 の政治もそういう「世界における」風(カゼ)の変化を読み取って、対応して いかなければならないと思う。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― □ 編集・発行 : 菅野kaz−木材の情報源 □ サイト : http://trees.rulez.jp/ □ メール : info@trees.rulez.jp □ メルマガ解除 :http://www.mag2.com/m/0000205529.html ―――――――――――――――――――――――――――――――――― Copyright(c) Kanno Kaz. All rights reserved.


