2009/10/13
「ベンチャーに敬礼!」■IAIジャパン・アドバイザー 桐生悠一
--------------------------------------- IAIジャパンメールマガジン ■ 起業家支援エンジェルIAIJがベンチャー道奥義伝授 (第93号)■ 「ベンチャーに敬礼!」 --------------------------------------- こんにちは! NPO法人IAIジャパンです! 私たちは、企業を起こそうとする人、それを支援する人のための団体です。 起業家とエンジェルの発掘・支援および育成を通して、日本の将来づくりを手作りで 目指すユニークな団体です。 社会に貢献する意欲あるあなたの参加大歓迎です。 あなたの熱意、発想、知見、経験が日本の産業を育成し、開花させます。 さあ、IAIジャパンのホームページをご覧になって、一緒に活動、活躍しましょう! → http://www.iai-j.com/ -------------------------------------- IAIジャパン会員による寄稿文シリーズ5 「ベンチャーに敬礼!」 IAIジャパン・アドバイザー 桐生悠一 ベンチャーの成功の指標がIPOだとすると、日本のベンチャーたちの成功の確率はどんなものだろう。 限られた範囲でのデータになるが、日本エンジェルズフォーラム(NAF)の「ベンチャー起業家・投資 家お見合い交流会」は60回を迎えたが、発表約400件の内、92件に会員が投資しており、IPOに 達したのは4件だという。この場合のIPO率は発表の1%、投資案件のほぼ4%である。発表からIP Oまでのリードタイムを考慮すると、今後、更に増える可能性がある。約200の企業には今でも連絡が 取れており、事業は継続されているようだ。この内、事業として本当に成功しているのはおよそ20~ 30社であろうと関係者は判断しておられる。 IAIジャパンのインキュベーショングループにこれまで起業相談に来られた約400件の中に、経済 情勢が回復したらIPOすることが確実な案件が1件ある。リードタイムを考慮すればIPO率0.5% にはなるであろう。 NAFでの発表者の多くが起業フェーズではアーリー段階であり、IAIジャパンへの起業相談者の多 くがシード段階であることを考慮すると、これらの成功率は頷けるものでなかろうか。最近ではM&Aが 出口戦略として重視されており、これを含めると成功率の実態はもう少し高くなると思われる。 それにしても意気軒昂で起業したベンチャーの成功率がこの程度のものであるとは。 この事情は特許権の成功率と性格的に非常に似通っている。 日本だけでも年間出願件数40数万件、その内、特許権が登録されるのが10数万件。専門家は特許権 の内、何とかゼニになっているのは3%位というが、世の中を変えるほどの大きな進歩向上に役立ってい るのは年に何件ともいう。 発明者の多くは、アイディアが閃いた時、強烈な高揚感に包まれる。だが、実際の成功率は恐ろしいほ ど低いのが実情である。言ってみれば、発明の世界は死屍累々の世界である。 確かに成功率はそのように低いが、本物の発明は生き残り、低い成功率も人類の歴史の中で後代に引き 継がれて蓄積されて「塵も積もれば山となり」、今日の膨大な科学技術の知識体系が存在する。幾ら小さ くても長年蓄積すれば、世の中を動かす原動力となるような巨大な力を発揮する存在となる。 起業の世界も同じである。起業はビジネスモデルの発明であり、実践である。これまた、死屍累々の世 界ではある。だが、その中からやがて世の中を支えるような実力ある新興企業が現れている。トヨタ、パ ナソニック、ホンダ、ソニーを頂点とする日本の多くの企業も、国策系、財閥系以外の多くはベンチャー 企業として出現している。米国の活動的なIT企業は一部を除いて歴史が浅いベンチャー企業に占められ ている。 科学技術の進歩向上は発明によって、産業や商業の進歩向上の多くはベンチャー起業家によってなされ ている。幾ら成功確率が低くても、発明家やベンチャー起業家がいなくてはこのような進歩向上はあり得 ないのである。彼等は各人、成功を確信して発明を世に問い、或いは起業に突進する。 彼等の多くは成功を手にすることがない。しかし、彼等の存在こそが世の中の進歩向上の原動力なので ある。その他の我々は、彼等のお蔭で進歩を続ける社会での生活を享受できている。 発明家やベンチャー起業家は、ある意味、本当の戦士なのであり、その他の我々は観客なのであろう。 彼等が些事に妨害されず、実力を出し切るためには、我々は声援を送らなくてはならない。彼等の多くは まだ実現していないものを実現させるために孤独な環境の中で必死の努力をしており、我々は実現してい ないものを理解することが難しい。そのため、彼等は多くの場合に理解者が少なく、孤独である。彼等に 対する最善の励ましは資金援助なのであろうが、それができない場合でも、彼等をできるだけ理解するよ うに努め、理解していることを相手に伝えることが彼等にとって大いなる励ましになる。 世の中の眞の駆動力こそ、彼等の働きなのである。彼等に惜しみなく癒しと励ましを与え、できる限り の援助を与える時、彼等は最大限の力を発揮して成果を出し、彼等によってもたらされる進歩向上は世の 中の活性化と人類全体の進歩向上とより良い福利厚生の実現に必ず貢献するであろう。 社会の進歩向上のために闘っている勇者・ベンチャーに敬礼! --会員による寄稿文つづく-- --------------------------------------- 第9回IAIジャパン創業ゼミナール http://www.iai-j.com/Shiryo/AT/index910.htm は、10月3日(土)からスタートしました。 --------------------------------------- IAIジャパン、あるいはメルマガ全般にご意見ご質問がありましたら http://www.iai-j.com/index41_NPO.htm にどうぞ。 --------------------------------------- 「投資できる起業できない起業」IAIジャパン理事長八幡恵介著光文社出版1000円 http://iai-japan.at.webry.info/200809/article_3.html http://iai-japan.at.webry.info/200809/article_4.html --------------------------------------- IAIジャパンホームページ: http://www.iai-j.com/ エンジェルはこんな人: http://www.iai-j.com/citemap/indexSodan2_NPO.htm IAIジャパン理事長ブログ: http://iai-japan.at.webry.info/ 最新号: 2009年10月8日号 「子供に夢を持たせよう」 --------------------------------------- 起業家支援エンジェルIAIJがベンチャー道奥義伝授 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信登録・中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000205484.html バックナンバーは全て公開しています。 ---------------------------------------


