2009/07/06
創業期企業に対する私の実務支援事例3■理事 三澤正弘
--------------------------------------- IAIジャパンメールマガジン ■ 起業家支援エンジェルIAIJがベンチャー道奥義伝授 (第86号)■ 創業期企業に対する私の実務支援事例3 --------------------------------------- こんにちは! NPO法人IAIジャパンです! 私たちは、企業を起こそうとする人、それを支援する人のための団体です。 起業家とエンジェルの発掘・支援および育成を通して、日本の将来づくりを手作りで 目指すユニークな団体です。 社会に貢献する意欲あるあなたの参加大歓迎です。 あなたの熱意、発想、知見、経験が日本の産業を育成し、開花させます。 さあ、IAIジャパンのホームページをご覧になって、一緒に活動、活躍しましょう! → http://www.iai-j.com/ -------------------------------------- IAIジャパン理事・監事による寄稿文9 創業期企業に対する私の実務支援事例3 IAIジャパンエンジェル研修担当理事 三澤 正弘 今回は、起業家のみなさんのビジネスプランをお聞きし、「その商品が持つ顧客価値の 魅力、ビジネスプランの実現性、起業家としての志やビジョン」に賛同し出資している事 例を紹介します。 IAIジャパンの会員の多くは企業を定年退職した方か、弁護士・会計士・税理士・社 会保険労務士といった専門家、およびベンチャーキャピタルや金融機関の方でファイナン スに詳しい方です。残念ながらアメリカのエンジェルのように、起業して成功し、大きな 資産を持つようになった方はいません。私たちIAIジャパンのエンジェルは私の支援実 例1.2.に見るように、私たちの持つ知識や知恵、ノウハウ、人脈などを使っての支援 や実務遂行のお手伝いが中心と言うことになります。 しかし、起業家の皆さんから「ビジネスプラン」をお聞きし面談したうえで、是非応援 をしたいと思える案件には、個人として僅かでも出資する場合、投資事業有限責任組合を 作って出資する場合があります。 私は過去に個人として5件、投資事業有限責任組合経由で2件の出資をしました。今回 は、出資とその後の支援についてお話します。もちろん、起業の早期に出資することその ものが起業家にとっては大きな支援と受けとめていただいておりますが、出資した以上、 小額でも株主として事業の成立と成長を支援する責任があると考えるからです。 ところで、私が出資しようと思った動機は、「その事業に社会的な価値が大きい、技術 や商品に魅力がある」という点でした。しかし、今思うともう少しビジネスプランについ ての確認の徹底と、「起業家としての思い・志、経営理念、起業家としての資質」につい て理解すべきであったと思うこともあります。 起業前、起業早期の非常にリスクの大きい段階で出資をする個人エンジェルにとって最 も大切なことは起業家をどれだけ信頼できるかです。私は、「良く考えられ検証されたビ ジネスプランとそれに基づいて十分な準備が出来ていると思える起業家。起業後の事業の 展開状況、問題点や課題を隠すことなく説明し、出資者の助言や提言に素直に耳を傾けて くれる起業家」であれば信頼できると経験を通じて確信しています。 (1) 株主総会の支援 技術者であったDさんは、自分の研究成果を生かせる分野で2003年起業した。起業まで の準備も良く、すでに取引を約束する大手企業もあったこともあり、2005年に第三者割り 当てで多くの個人投資家から資金調達をおこない私も投資をした。 ところが、この年の年度決算後3ヶ月を経ても株主総会の連絡がなかった。心配して何 故株主総会が開催されないかと確認したところ、株主対応と経理事務は総務担当に任せて いるが、契約した税理事務所との連携も巧く行っていないことが分かった。このままでは、 出資者の信頼を損ねることを話し、社長と一緒に税理士と打合せをして決算報告書を作成 してもらうとともに、事業報告書の作成を社長と総務担当にしてもらった。 その上で、決算報告書が会社の現状を正しく反映しているかを確認し、株主総会の招集、 株主総会の進め方についての助言を行い、何とか3ヶ月遅れであったが第3回株主総会の 開催にこぎつけた。 その後、3年経つが株主総会は会社法どおりに開催されている。 (2)コーポレートガバナンスの支援 Eさんは新しいエネルギーとしての水素貯蔵合金の発明で幾つかの特許を取得し、この 特許を大手企業と協業で実用化することを目指し起業した。起業後の早いステージでIAIJ に資金と経営支援の相談があった。事業の社会的価値の大きさもあり、大手企業との協業 も見えていたので私も何人かの会員と共に小額の出資を行った。 その後Eさんからの要請もあり継続的した支援のための顧問チームを編成し、事業推進 上の課題や問題点解決に向けて知恵を出しあった。 この種の事業は売上が立つまでに開発コストが嵩む。継続しての資金調達が最大の課題 であり、何回かの追加資金調達にも応ずる一方で、チームとして大手企業との協業や増資 に向けての対応、経営リスクへの対応、事業報告書の透明性確保について社長の要請に応 じて助言を行った。 (3)株主懇談会への出席しての意見交換 FさんはWeb上で消費者の立場からの商品・サービスの評価を行うサイトを2000年に 立ち上げた。当時は価格コムのようなサイトが始まったばかりであり、魅力的なビジネス と考えて何人かの会員と小額投資を行った。当初はIAIJの会員が株主の大半を占めていた こともあり、社長は株主総会以外でも3~4ヶ月に1回ほどの株主懇談会を開催し、事業の 説明を行うと共に経営上の悩みや問題について話をしてくれた。私たちは、社長の抱える 悩みを聞き、それぞれの得意分野での意見を述べさせてもらった。 最近は、定時株主総会の他商品説明会などの開催の折に出席している。 - 以上 - --------------------------------------- 第8回IAIジャパン創業ゼミナール http://www.iai-j.com/Shiryo/AT/index906.htm は、2009年6月13日からスタートしています。 --------------------------------------- IAIジャパン、あるいはメルマガ全般にご意見ご質問がありましたら http://www.iai-j.com/index41_NPO.htm にどうぞ。 --------------------------------------- 「投資できる起業できない起業」IAIジャパン理事長八幡恵介著光文社出版1000円 http://iai-japan.at.webry.info/200809/article_3.html http://iai-japan.at.webry.info/200809/article_4.html --------------------------------------- IAIジャパンホームページ: http://www.iai-j.com/ エンジェルはこんな人: http://www.iai-j.com/citemap/indexSodan2_NPO.htm IAIジャパン理事長ブログ: http://iai-japan.at.webry.info/ 最新号: 2009年6月27日号 「教育の基本」 --------------------------------------- 起業家支援エンジェルIAIJがベンチャー道奥義伝授 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信登録・中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000205484.html バックナンバーは全て公開しています。 ---------------------------------------


