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2009/10/30

【お金の話題】 No.581 お金と倫理をめぐる問いかけ

 
2009年 10月 30日発行
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 お金の話題 ~マネーで幸せになるために~   [No.581]
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■お金と倫理をめぐる問いかけ■


リーマン破綻から1年たった先月15日、
新聞各社にはリーマンの教訓を語るコラムが多かった。

金融危機を引き起こした背景として、

「業界に蔓延した過信と無責任さ」
「自分さえもうかれば、今さえよければ、
と他人の資金に頼ったマネーゲームに興じた」
「無責任さ、倫理のなさ。」
「モラルの低下と無責任さが招いた人災」

などの意見が出されていた。


ただ、身近に置き換えると
お金とモラルはなかなか一筋縄では語れない。

新聞紙上で立派な論調を振りかざす会社ですら、
社員のインサイダー取引や社内の派閥抗争、
はたまた裏金などが発覚するものだから、
「言うこと」と「すること」の溝は相当深そうだ。


ところで、お金とモラルに関して、
クイズ形式で問題提起してみたい。


(1)
あなたを含む10人がくじ引きをして、
1人が100万円当ることとなっている。

運良くあなたが当りくじをひいた。
さて、あなたは「当選した!」と残りの9人に言えるだろうか?
10人で均等に10万円ずつ分けましょうと提案できるだろうか?
もし、自分は当ったので55万円、他の人は5万円づつ
と格差を付けた分け方をしたらどんな反応があるだろうか?



(2)
あなたは、サラリーマンの生涯年収3億円を
たった5年間で稼げる職業を紹介された。

ただ、それは周辺地域を公害に巻き込む
非常にグレーな商売。それによって多くの人を
長いこと苦しめるかもしれない仕事だ。

かといって、今この職を選ばなければ、
年収600万円として50年間働かないと3億円は稼げない。
さて、あなたはどうするだろうか?



(3)
いま、あなたは定年で引退し、
国と企業から定期的に月30万円をもらっている。

いまの制度はこのままでは、20年後には
持続不可能となるのが明らかになっているが、
自分から自主的に返上を申し出ない限り、
今の給付は続けられる。

あなたは生活費が月20万円で十分であることを知っているとしたら、
後は孫の世代にと、月10万円返上を申し出て、
月20万円で生活すると決断することができるだろうか?


以上です。


誤解を恐れずに単純化するならば、
それぞれ

(1)が、学歴による所得格差

(2)が、過度な金融デリバティブに関わった高給取り

(3)が、年金

をイメージできるでしょう。


上記は、あくまで架空の例だが、
それでもあなたは倫理観を貫き通すことができるだろうか?


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