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2009/06/12

【お金の話題】 No.495 『倒壊 大震災で住宅ローンはどうなったか』

 
2009年 6月 12日発行
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 お金の話題 〜マネーで幸せになるために〜   [No.495]
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■『倒壊 大震災で住宅ローンはどうなったか』■


島本慈子著
『倒壊 大震災で住宅ローンはどうなったか』
ちくま文庫、2005年(元の本は1998年)


1995年に起きた阪神・淡路大震災。

本書『倒壊』は、震災で家を失い、
住宅ローンだけが残った人たちを、
政府の政策と絡めて追跡する話だ。

こういった時、政府はどこまで助けてくれるのか。
果たして住宅ローンに徳政令は出されるのか。
また個人はこういったときどうなっていくのか。

本書は深く切り込んでいく。

詳細は、実際に本を手にとって読んでいただくこととしたい。


昨日の配信で、震災を避けるため、
地質や活断層、液状化などのチェックポイントをあげた。

とはいえ、親や子ども、仕事などの関係で、
必ずしも震災リスクの少ない土地を選べるとは限らない。

だから、実際に被災したらどうなるか、
先にこの本を読んで理解しておくべきかもしれない。

少なくとも不動産業者や金融機関から、
こういった類の話を聞くことはまずないだろうから。



さて、話は本書から外れるが、
「家失ってローンだけ残った」話は、
震災に限らない。

リストラで返済できずやむなく清算したが、
地価下落の影響でローン残債だけ残ってしまった人もいる。

そして近年では、相次ぐ建設・不動産業者の倒産も
引き金になっている。
NHKのクローズアップ現代で紹介されていた。


2009年5月27日(水)放送
そして、ローンだけが残った  〜相次ぐ住宅メーカーの破たん〜

"富士ハウス(静岡)、アーバンエステート(埼玉)など、
全国で住宅メーカーの経営破綻が相次ぎ、マイホーム建築中の人々に
被害が拡大している。注文住宅の建築では多くの場合、
建築主が多額の建築費を前払いしているが、建売住宅やマンションなどの
ように前払い金を救済する法律が整っていない。
このため、払った金は戻らず、残されるのはローンと家の土台や骨組み、
まだ更地というケースも続出しているのだ。
幸せの象徴であり、人生最大の買い物であるマイホーム。
その安心を守る手だてを考える。(NO.2740)"
http://www.nhk.or.jp/gendai/



「家失ってローン残る」は現実だ。
世にも奇妙な話だが、現実の生活を脅かすリスクだ。


ただ、改めて誤解して欲しくないのは、
何も家を買うのは間違っていると言っているのではない。

言いたいことは、

「家を買うという最高に幸せなことが、
最悪の不幸にならないよう気をつけよう」

ということ。


人の夢や幸せは空想の中ではなく、
現実の生活の中にある。

スタートは夢であっても、
ゴールの現実は自分できちんと見据えておきたい。


住宅を買うのは恐らく一生に一度。
専門知識や情報は業者に敵わない。

しかも、少なくとも今週取上げたことは、
政府や不動産関係者は伝えようとはしてくれない。

それでも、家を求め幸せを求めて進みゆく人たちに、
ささやかなエールを込めて。


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★あとがき★

今週のテーマは家でしたが、
裏のテーマは「怒り」でした。

フラット50がさりげなく始まることに
対する怒りです。

ただ、書いているうちに、
なぜかテーマが変わってしまったようにも感じました。

「悲劇」というテーマに。


悲劇は決して劇場の中のものではなく、
現実のもの、身近にあるもの。

それは体験した人にしか分からないことであり、
また、私たちの誰もが体験するかもしれない
ことでもあります。


さて、今週のどこかで、
「歴史は繰り返す」と書きました。

今回の住宅問題の一件を取上げていて、
ふとバフェット氏の言葉を思い出しましたので、
これを最後に紹介して、今週の結びとしたいと思います。


"What we learn from history is that people don't learn from history."

"Never ask a barber if you need a haircut."

                   (The Tao of WARREN BUFFETT)


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