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2008/04/15

【お金問題】 No.217 モノを持つとお金は貯まらない(2)

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2008年 4月 15日発行
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  お金問題 〜マネーで幸せになるために〜     [No.217]
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      ■モノを持つとお金は貯まらない(2)■


家計から少し離れて、
企業経営の話からはじめます。

製造業で赤字になりやすい典型例として、
「売れない製品を在庫で抱えてしまう」
というのがあります。


すぐにイメージできる人もいると思いますが、
念のため数値例を出します。

例えば、形のきれいな特殊な石を仕入れて、
色や飾りをつけて、
アクセサリーにして売る商売を考えてみます。

<前提>
・特殊な石の仕入れ 300個×60円
・加工費(人件費)   1個20円
・販売価格   1個100円

さて、計画通り300個すべて販売できた場合、
どれだけ利益が出るでしょうか?

1個あたりの原価は、仕入れ値60円+加工費20円=80円。
販売価格は100円なので、
差し引き1個につき20円の利益。

これが、販売計画通り300個すべて売れれば、
20円×300個=6,000円の利益。


ではさて、半分の150個だけ売れた場合は、
いくら儲かるでしょうか?

20円×150個=3,000円の利益、、、、
と計算しませんでしたか?

実際には、売れ残った150個の在庫を考えないといけません。
この在庫分は、すでに出費したものなので、
儲けから引かなければいけません。

従って、売れ残り150個×原価80円=12,000円の損。
3,000円−12,000円=9,000円の赤字。

ということで、9,000円の損(赤字)になってしまいます。

これが、「在庫が悪」といわれるゆえんです。
(実際の在庫には、完成品在庫だけでなく、
仕掛品在庫など生産途中のものなどもあります。)

ただ、もし在庫(モノ)を減らして、
売れ行きを見ながら60個ずつ5回に分けて
作るとすればどうなるでしょうか。

150個売れた段階での在庫は30個
(60個×3回目の180個用意したうち150個売れた)
ですので、在庫処分損は30個×80円=2,400円。

従い、3,000円−2,400円=600円。
何とか、黒字で収めることができました。


在庫を多く抱える会社は、
その商品が飛ぶように売れない限りは、
大きな損を出す恐れがあります。

そのため、企業はITを駆使したり、
生産や資材調達方法を工夫したりして、
なるべく在庫を抱えないよう努力しています。


翻って、家計はどうでしょうか?

企業のように常に在庫を考える必要はありませんが、
もし、お金がモノに変わって、
それが家の中に眠っているのがあれば、
明らかに「余分な在庫」が発生していると言えます。

「余分な在庫」は、お金を貯める上での天敵です。
在庫は、お金が形を変えたものなので、
十分に活用されなければいけません。

企業と同じように、家計でもなるべく
余分な在庫を持たないようにすることが大切です。

家の中をぐるっと見渡してみて、
買わなくてもよかったなと思うもの、
ありませんか。

モノを貯めないことは、
お金を貯めることに繋がります。


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★あとがき★

余談ですが、とある有名なデジカメメーカーは、
コンパクトカメラを野菜のレタスに例えています。

つまり、デジカメもレタスと同じ生鮮食品。
すぐに賞味期限が来て(飽きられて)しまって
売れなくなってしまう。

そのため、売れる数量を十分に見極めて、
いかに在庫をコントロールするか。

目から鱗が落ちる話でした。


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