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商品先物市場(穀物、コーヒー)、外国為替市場の週刊レポート。ファンダメンタルズ分析を用いて、中期トレンドを考察します。テクニカルや内部要因ではなく、あくまでも需給動向や経済環境を重視したトレンド分析です。毎週、月曜日夕方発行です。

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2009/11/06

大起週刊レポート【農作物・為替編】2009/11/06発行

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  大┃起┃産┃業┃ 
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    週┃刊┃マ┃ー┃ケ┃ッ┃ト┃レ┃ポ┃ー┃ト┃ 【農作物編】┃
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 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009/11/06 Vol.146 ━━━━
 
 
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 ■トウモロコシ -天候相場の最終段階へ-
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 <天候次第の展開が続く>
 CBOTトウモロコシ先物相場は、300セント台後半で揉み合う展開になっ
 ている。産地の気象環境次第の不安定な相場環境が続いており、明確な方向性
 を打ち出すに至っていない。10日には米農務省(USDA)から11月受給
 報告の発表を控えているが、マーケットの関心時は産地気象動向に集中してお
 り、降雨予報で買い、乾燥予報で売りという、極めて単純な相関関係が成立し
 ている。
 
 <生産高見通しは高止まりか>
 USDAの需給報告を前に、民間機関の生産高予想が出始めている。10月需
 給報告では生産高が32億5000万Bu(イールド42.4Bu)とされて
 いたが、インフォーマ・エコノミクスは32億5000万Bu(同42.4B
 u)、FCストーンは32億5000万Bu(同42.4Bu)、リン・グル
 ープは33億2500万Bu(同43.4Bu)としている。足元では、雨が
 ちな天候で収穫の遅れが報告されており、イールドを大幅に引き下げる必要性
 も指摘されている。USDAのクロップ・プログレス(11月1日時点)によ
 ると、収穫進捗率は25%(前週20%、平年71%)に留まる一方、作況報告
 では「良」以上の比率が前週の69%から67%まで低下しており、必ずしも
 こうした生産高見通しの上方修正は支持されていない。ただ、イールド低下の
 可能性が高まるのは収穫期終盤に入ってからであり、まだ最終的なイールド確
 定に向けては流動的な状況にある。
 
 <需給相場への転換が促される>
 先物相場は産地天候に一喜一憂する展開になっているが、現物ベーシス相場は
 軟化傾向が強くなっている。収穫が例年に比べて大幅に遅れていることは否め
 ないが、これから過去最大規模の収穫が本格化すれば、乾燥作業を経て現物需
 給が緩むのは必至の状況にある。ここ数年は、貯蔵能力の向上などでハーベス
 ト・プレッシャーの影響は限定される傾向にあるが、今年は乾燥作業が必要と
 されているため、先行して収穫されたものは順次、市場に流通する可能性が高
 いだろう。目先は乾燥・気温上昇で収穫進捗率の上昇が促され易く、天候相場
 から需給相場への移行が促され易くなっている。
 
 <天候相場の最終段階は売り場に>
 短期的には天候次第の不安定な相場環境が続く見通しであり、再び400セン
 ト台を回復する余地も十分にある。ただ、天候リスクの影響を受ける余地のあ
 る期間は徐々に限定されており、11月下旬に向けてダウンサイドリスクの高
 まる展開を想定している。


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 ■大豆 -産地気象見通しに一喜一憂する展開-
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 <10ドル絡みの展開に>
 CBOT大豆先物相場は、1000セントの節目を挟んで揉み合う展開になっ
 ている。収穫の遅れを受けて天候プレミアムを加算する動きが下値をサポート
 する一方、ハーベスト・プレッシャーに対する警戒感が上値を抑え、明確な方
 向性を打ち出すに至っていない。天候相場と需給相場の過渡期にあり、決め手
 を欠いている。減少傾向にあった取組高も横這いに転じており、ポジション調
 整中心の展開になっていることが窺える。
 
 <11月報告は小幅修正か>
 10日に米農務省(USDA)から11月需給報告の発表を控えているが、マ
 ーケットでは大幅な修正はないとの見方が支配的である。10月報告では、生
 産高が32億5000万Bu(イールドは42.4Bu)とされていたが、イ
 ンフォーマ・エコノミクスとFCストーンはともに32億5000万Bu(4
 2.4Bu)としている。クロップ・プログレスによると、11月1日時点の
 収穫進捗率は51%(前週44%、平年71%)であり、まだ天候悪化の影響
 を受ける余地は残されているものの、その可能性は着実に低下している。既に
 現物ベーシス相場は天候不順に対して殆ど反応しておらず、天候相場から需給
 相場への移行を見据えた動きが本格化している。収穫最終段階でイールドが大
 幅に下振れする余地も残されているが、現段階でのメインシナリオとしては過
 去最大規模の供給圧力を想定しておく必要がある。
 
 <南米の生産環境は良好>
 南米では作付けシーズンが続いているが、適度な土壌水分と気温上昇によって、
 作付け状況は良好と見られる。まだ天候相場は始まったばかりであるが、ブラ
 ジルの2009/10年度生産高はUSDA予測の6200万トンを上回る可
 能性が高く、米国産期末在庫が低下する影響を相殺することが予測される。そ
 の影響が顕在化するのは12月以降とみているが、南米産の天候リスクを織り
 込む動きが見られないことは、目先は、米国の天候要因以外に目立った買い材
 料は存在しないことを意味する。
 
 <10ドル台に割高感>
 生産地の気象見通しに一喜一憂する展開が続いているが、徐々に下値を模索す
 る展開を想定している。足元では10ドル絡みの展開が続いているが、ハーベ
 スト・プレッシャーが本格化するのは時間の問題であり、11月下旬まで10
 ドル水準を維持できるかは疑問している。目先は950セント水準で実需の買
 い支えが下値をサポートするとみているが、南米の豊作見通しが確立すれば、
 昨年同様に年末に向けて下振れバイアスの強い相場環境が実現するだろう。


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 ■砂糖 -値堅めのステージが続く-
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 <需要家の買い付けが再開する>
 ICE砂糖先物相場は、22~25セント水準のレンジ内で底堅い展開になっ
 ている。下値不安の後退からインドなどの産地勢が買い付けに動いていること
 で、下落余地は限定されている。産地勢は25セント水準で明らかな買い控え
 傾向を示したが、22セント水準は下げ過ぎとの見方が強く、年末に向けて再
 度の調達に動き始めている。ここからの一段高が存在するかは、需要家がどの
 価格帯まで買い付けを継続するかに依存しているが、下値不安は後退している。
 
 
 <リヒト社は500~700万トンの供給不足を予測>
 独調査会社F.O.リヒトは、2009/10年度の世界コーヒー需給が50
 0~700万トンの供給不足になるとの見通しを示した。08/09年度は9
 90万トンの供給不足であり、不足幅は縮小する見通しになっている。ただ、
 国際砂糖機関(ISO)は840万トン、英商社ザーニコフ・グループは80
 0万トン、スイス砂糖商社キングスマンは830万トンの供給不足との見通し
 を先行して発表しており、今回の需給見通しは従来見通しとの比較では、寧ろ
 ネガティブ要因と評価される余地もあった。ただ、来年の生産動向を現時点で
 予測することは困難であり、マーケットでも需給逼迫見通しを解消する動きは
 見られない。今年同様に、インドやブラジルなどの天候悪化が続けば、生産見
 通しは容易に修正される可能性があり、現段階で確定しているのは2年連続の
 供給超過状態が必至ということだけだろう。
 
 <短期需給もタイト化傾向に>
 短期的な需給動向に関しては、目立った変化は見当たらない。ブラジルでは雨
 がちな天候が続いており、十分な供給量を確保できない状態が続いている。少
 なくとも15日までは降雨が予測されており、供給サイドから需給緩和圧力が
 強まる展開は想定しづらい。一方、インド勢などは再び20セント台を割り込
 むような相場環境にはないとの見方を強めており、買い遅れのリスクから本格
 的な調達に動き始めている。こうした動きがどこまで継続するかは不透明であ
 るが、少なくとも22~23セント水準であれば買い場とのコンセンサスが形
 成されつつあることは、今後の下落余地を限定することになるだろう。25セ
 ント水準でも需要家の買い付けが継続するようであれば、上方ブレイクの可能
 性が高まる見通し。
 
 <上方ブレイク待ち>
 20セント台前半での揉み合い相場が続いているが、値堅めは着実に進んでお
 り、買いでのエントリーポイントを探すべき相場である。年末に向けて主要国
 は輸入による国内在庫の積み増しに動かざるを得ないが、十分な輸出余力を残
 した国は存在しないのが現状である。来年第1四半期に向けては30セント台
 到達の可能性も想定している。


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 ■コーヒー -チャート主導も決め手を欠く-
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 <チャート主導の展開が続く>
 ICEコーヒー先物相場は、140セント台前半まで値位置を切り上げる展開。
 引き続き市場関係者の需給動向に対する関心は低く、チャート主導の投機相場
 が続いている。130セント台では値頃感を背景とした買いが入るものの、1
 50セント台を試すような動きは限定されており、決め手を欠いている。
 
 <ICOは価格上昇を予測するも>
 国際コーヒー機関(ICO)のオソリオ事務局長は、生産国の供給が逼迫化し
 ていることで、アラビカ種コーヒー相場は短期的に堅調に推移するとの見通し
 を示した。ただ、中米からの供給が遅れていることで、短期需給が逼迫化して
 いることは周知されており、特に新鮮味のない分析内容になっている。実際、
 マーケットでも殆ど材料視されていない。ここ最近に発表された統計では、コ
 スタリカの10月コーヒー輸出高が前年同月比56%減の2万2807袋に留
 まるなど、天候不順の影響で今年度の供給環境は大幅に悪化している。これは、
 ロブスタ種についても同様である。ベトナムでは台風による洪水被害が発生し、
 十分な輸出を行えない状況になっている。10月の輸出は前年同月比で54%
 程度の増加になった模様だが、これは過去の契約を履行したに過ぎず、供給環
 境の悪化状態は解消されていない。ただ、現在のコーヒー相場は需給要因で動
 いていない。
 
 <140セントの節目を意識した展開に>
 チャート主導の展開が続いているが、140セントの節目を挟んで揉み合う展
 開になっている。140セント台では高値警戒感が強い一方、130セント台
 では値頃感が強く、決め手を欠いている。当面は、140セント台での戻り売
 り、130セント台での押し目買いが、基本戦略になるだろう。
 
 <予測困難な相場環境が続く>
 相場のテーマが明確化しておらず、140セントの節目をストップロスに、売
 り買いどちらで仕掛けても問題はない相場環境だろう。他マーケットを無視し
 た明確な理由付けが困難な相場展開が続いているが、相場環境の大幅な変化は
 想定しづらい。
 

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 ■発行      大起産業株式会社
 ■レポート執筆  大起産業株式会社調査研究室 小菅 努
 ■ウェブサイト  http://www.daikiweb.co.jp/
 ■マーケット情報 http://www.asumiru.com/
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