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商品先物市場(穀物、ソフト)の週刊レポート。ファンダメンタルズ分析を用いて、中期トレンドを考察します。テクニカルや内部要因ではなく、あくまでも需給動向や経済環境を重視したトレンド分析です。毎週、金曜日発行です。

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2009/08/03

大起週刊レポート【農作物・為替編】2009/08/03発行

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  大┃起┃産┃業┃ 
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    週┃刊┃マ┃ー┃ケ┃ッ┃ト┃レ┃ポ┃ー┃ト┃ 【農作物編】┃
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 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009/08/03 Vol.134 ━━━━
 
 
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 ※次回更新は2009/08/24(月)を予定しております。

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 ■トウモロコシ -大豆相場に連れ高も-
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 <大豆相場に連れ高>
 CBOTトウモロコシ先物相場は、350セント水準まで値位置を切り上げる展開。大
 豆相場の急伸や強気の外部環境を受け、トウモロコシ相場も地合を引き締めた。
 12日の需給報告で作付面積の修正が予告されているため、仕掛けづらい地合に
 あるが、イベントリスクから短期筋がショートカバーに動いている模様だ。
 
 <産地の天候>
 産地気象環境にも一応の変化が見受けられる。これまでは完全にホット・アン
 ド・ドライ(高温・乾燥)状態が回避されていたが、ここにきて気圧の谷が弱
 まることで気温上昇傾向が強くなっている。既に受粉期の終わりまでカウント
 ダウンが始まっていることを考慮すれば、積極的に天候プレミアムを織り込む
 ような状況にはないが、これまでのように「好天→売り」という一本調子の下
 げ相場には変化の兆候が見受けられる。ただ、いずれにしてもトウモロコシの
 イールド見通しが7月報告から大幅に下方修正される余地はなく、トウモロコシ
 需給の緩和状態を解消するには多くのエネルギーが必要とされるだろう。
 
 <テーマ変更の可能性>
 これまで、穀物相場における最大の焦点は、産地の気象環境とそれを受けての
 イールド見通しの変化であった。しかし、ここにきて外部環境主導の展開とな
 る場面が見受けられるなど、マーケットがテーマ変更を進めた可能性が浮上し
 ている。株高・ドル安などを起点に金属や石油相場が地合を引き締める中、こ
 れまで穀物相場はファンダメンタルズの弱さから物色対象にならなかった。し
 かし、ここにきて外部環境に素直に反応する場面が増えていることからは、テ
 ーマ変更の可能性も想定しておく必要がある。需給環境からは3ドル割れも違和
 感がない状況だが、需給が非テーマ化されれば、他商品相場同様に株価やドル
 相場の動向が最大の関心事になる。
 
 <自立反発の先はあるのか>
 相場水準は切り上がっているが、トレンドフォローの買いはリスクが高いだろ
 う。既に豊作がほぼ確定的となった相場であり、作付け面積が余程の大幅な下
 方修正が実施されない限り、ボトム確認を判断するのは時期尚早だろう。需給
 報告次第の不安定な相場環境にあるが、売りスタンスを維持したい。ただし、
 テーマ変更の可能性もあるので、売り上がりが出来る相場環境ではなくなって
 いる。


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 ■大豆 -良好な輸出環境、外部環境主導で急伸-
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 <10ドル台回復の流れへ>
 CBOT大豆先物相場は、9ドル台後半まで値位置を切り上げる展開に。足元の良好
 な輸出環境や他商品相場の堅調地合、ドル安などを受け、強含みの展開になっ
 ている。高値では農家からの売り圧力が強いことで、ベーシス価格はやや伸び
 悩んでいるが、週明けの夜間取引で新穀ベースでも10ドル台を回復するなど、
 7月上旬の急落を相殺する動きを見せている。
 
 <自立反発か底入れか>
 先週の急騰相場に関しては、複数の要因が指摘可能である。直接的には、7月3
 0日に米農務省(USDA)より発表された週間輸出成約高(7月23日まで)が市場
 予測の40-65万トンに対して95万4,500トンとポジティブサプライズになったこ
 とが、きっかけである。価格低下で輸出需要が上振れしていることは周知され
 ていたが、市場予測の二倍の水準は明らかな想定外であり、パニック的なショ
 ートカバーがみられた。大豆需給がタイトであることはかねてから指摘されて
 いたが、これまでは足元の好天を背景とした穀物相場全体の軟調地合に連れ安
 していた。しかし、ここにきて需給関連のポジティブ材料に反応を示したこと
 には注意が必要である。単純に一時的なショートカバーのきっかけとなっただ
 けの可能性もあるが、大豆は豊作見通しを前提にしても需給逼迫状態が確実視
 されるだけに、このまま需給相場に向けて安値是正の動きが強まる可能性も否
 定できない。
 
 <中国の備蓄在庫放出は不発>
 中国では、政府による国家備蓄の入札が再度実施されたが、入札は行われなか
 った。こくな現物相場に対して割高な価格提示になっていることで、敢えて入
 札に応じる必要はないと判断する向きが多かった。中国が輸出を大幅に増やし
 ていることで、多少の割高な価格水準でも応札する向きがある可能性も想定し
 ていたが、そこまで強気の需給環境にはなっていないことが確認できる。
 
 <トレンド転換の可能性が高まる>
 12日の需給報告次第の状況にあるが、大豆相場は9ドル水準で低迷を続けるよう
 な相場環境にないため、値ごろ感からの戻り売りはリスクが高い。この時期の
 底入れはやや時期尚早感もあるが、10ドル台回復に至った以上、トレンドフォ
 ローで対処したい。産地好天がテーマから外れつつあり、産地好天を背景とし
 た弱含みの展開には、既に終止符が打たれた可能性を想定しておく必要がある。
 

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 ■コーヒー -外部環境主導で一段高に-
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 <120セント台後半へ>
 ICEコーヒー先物相場は、120セント台後半まで値位置を切り上げる展開。需給
 関連には目新しい材料が見当たらないが、他マーケットの堅調地合を背景に投
 機筋の買いが先行していることで、下値を切り上げている。一般的には、投機
 筋主導の上昇相場は、生産者からの売りが膨らむことで抑制されることになる。
 しかし、足元では夏季休暇入りしている市場関係者が多いことで、価格上昇で
 も供給サイドの動きは鈍く、投機的な上昇相場が許容されている。
 
 <産地は好天が続く>
 主産地ブラジルでは収穫期が後半に差し掛かっているが、特段の天候障害は報
 告されていない。7月下旬は多雨による収穫の遅れや作柄悪化が警戒されたが、
 降霜などの大規模被害は発生していないことで、投機プレミアムを上乗せする
 動きは限定されている。予想されていた程の高イールドは実現しない見通しだ
 が、特に生産見通しを大幅に下方修正する必要性はなく、産地情勢を手掛かり
 とした売買は殆どみられない。まだ天候相場が終わったと判断するのは時期尚
 早であるが、リスクプレミアムを織り込むのは徐々に難しくなっている。
 
 <相場上昇も買い玉は増えず>
 需給関連に特段の材料が見当たらない中、多くの市場関係者は多商品やドル相
 場に売買の手掛かりを求めている。こうした中、コーヒー市場でも売り方がショ
 ートカバーを迫られる展開になっている。ただ、米商品先物取引委員会(CFTC)
 によると、大口投機筋のロングポジションは7月中旬から23,000-25,000枚のレ
 ンジで小動きに終始しており、特に新規で買い進む動きはみられない。売り方
 が玉整理を迫られていることが、相場上昇に寄与しているが、先高感から積極
 的に買い進む動きは限定されている。まだショートカバー主導で一段高の余地
 が残されているが、新規の買いが入らない限りは、130セント超からの一段高を
 想定することは難しくなっている。
 
 <押し目買い待ちのスタンス>
 外部環境主導で値位置を切り上げているが、新規の買いが推奨できる環境には
 ない。このままドル安や他商品高に連動高となる可能性も否定できないが、こ
 れから中南米の荷動きが本格化することを考慮すれば、本格的な上昇相場に発
 展するのには時間が必要だろう。当面は様子見で、110-120セントのレンジで押
 し目買いを入れる機会を待ちたい。


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 ■発行      大起産業株式会社
 ■レポート執筆  大起産業株式会社調査研究室 小菅 努
 ■ウェブサイト  http://www.daikiweb.co.jp/
 ■マーケット情報 http://www.asumiru.com/
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