大起産業『週刊マーケットレポート(穀物・為替編)』 RSSを登録する

商品先物市場(穀物、コーヒー)、外国為替市場の週刊レポート。ファンダメンタルズ分析を用いて、中期トレンドを考察します。テクニカルや内部要因ではなく、あくまでも需給動向や経済環境を重視したトレンド分析です。毎週、月曜日夕方発行です。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2008/06/16

大起週刊レポート【農作物・為替編】2008/06/16発行

この記事を取り寄せる

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  大┃起┃産┃業┃ 
  ━┛━┛━┛━┛
    週┃刊┃マ┃ー┃ケ┃ッ┃ト┃レ┃ポ┃ー┃ト┃【農作物・為替編】┃
    ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━┛
 
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/06/16 Vol.087 ━━━━
 
 
 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 
     商品先物取引ホームトレードシステム・GALAXY(ギャラクシー)
         手数料業界最安値圏の420円(往復)
       
                 ☆口座開設・資料請求URL☆ 
           http://www.daikiweb.co.jp/galaxy/
 
             ☆お問い合わせ先ダイヤル☆
           0120-5-17140(平日 08:00-18:00 )

 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ■トウモロコシ -イールドの下方修正で需給逼迫感がエスカレート-
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 700セント台に乗せる
 CBOTトウモロコシ先物相場は、700セント台前半まで値位置を切り上げる展開。
 米農務省(USDA)発表の6月需給報告で2008/09年度のタイトな需給環境が確認
 された事に加え、足元の気象環境悪化からイールドが一段と下方修正される可
 能性も高くなっている。まだ天候相場序盤のこの時期にイールドの確定はでき
 ないが、少なくとも豊作が難しい環境となっており、供給サイドから需給見通
 しはタイト化の方向で修正を迫られている。
 
 6月需給報告ではイールドが下方修正
 6月需給報告では、イールドが前月の153.9Buから148.9Buまで下方修正された。
 一般的には、6月報告でイールド見通しを修正することは行われないが、今年は
 作付けから発芽の遅れが決定的となっていることで、今後の下方修正は避けら
 れないとみられることで、早めの下方修正に踏み切った模様だ。この結果、生
 産高は前月の121億2,500万Buから117億3,500万Buと3億9,000万Buの大幅な下方
 修正を迫られている。近年は品種改良によってホット・アンド・ドライ(高温
 乾燥)に対する耐性の強い品種開発が進んでいるが、作付け期が全般的に平年
 から1-2週間程度先送りされた影響を否定するのは難しいだろう。今後の生育環
 境によって再びイールドが上方修正される可能性も残るが、前年度並みのイー
 ルド(151.1Bu)を確保することは徐々に難しくなっている。
 
 期末在庫は1995/96年以来の低水準に
 生産見通しが下方修正された結果、期末在庫は前月の7億6,300万Buから6億7,3
 00万Buまで9,000万Buの下方修正となっている。在庫率も同6.0%から5.4%まで引
 き下げられ、1995/1996年以来の低水準となっている。作付けの最終段階ではほ
 ぼこれまでの遅れを取り戻したことで、当初予想されていたようなトウモロコ
 シから大豆への大規模な作付けシフトは生じない見通し。ただ、作付けの先送
 り傾向は、最も多くの水分を必要とする7月中旬から8月の受粉期に高温乾燥の
 被害を受けるリスクを著しく高めており、イールドが更に下方修正される可能
 性も否定できない。
 
 発芽は約1週間の遅れ
 USDAのクロッププログレスによると、6月8日時点の発芽進捗率は89%となってお
 り、前年同期の98%、5年平均の95%を大幅に下回っている。多雨や低温による作
 付けの遅れが、そのまま発芽の遅れにつながっている。足元の気象環境改善が
 遅れていることを考慮しても、トウモロコシの供給環境にはリスク要因が多い。
 なお作況報告では、「良」以上の比率が60%となっており、前年同期の77%を大
 幅に下回っている。
 
 需給タイト感増幅で、一段高を試す
 CBOTトウモロコシ相場は700セント台前半まで急伸しているが、今後も底堅い展
 開が想定される。短期的には生産地の気象環境次第となるが、在庫見通しの大
 幅な下方修正で冗長基調を否定することは極めて難しくなっている。発芽によ
 って生産ステージは第一段階を終えることになるが、目立った調整を経ずに80
 0セント台にトライする可能性も否定できない。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ■大豆 -気象環境は一段と悪化に向かう-
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 トウモロコシにつれ高
 CBOT大豆先物相場は、1,500セント台中盤まで値位置を切り上げる展開。米農務
 省(USDA)発表の6月需給報告には特にサプライズとなるものが見当たらなかっ
 たが、足元の気象環境悪化やトウモロコシ相場の急騰を受け、地合を引き締め
 た。
 
 6月需給報告にはサプライズなし
 6月需給報告では、前年からの繰越在庫である期初在庫が前月の1億4,500万Buか
 ら1億2,500万Buまで下方修正されたが、圧砕需要が同18億5,000万Buから18億4
 ,000万Buまで下方修正されたことで、期末在庫は同30億7,300万Buから30億6,3
 00万Buまで1,000万Buの下方修正に留まっている。一方、トウモロコシとは違っ
 てイールドが前月の42.1Buから据え置きとなったことで、マーケットの反応は
 限定された。トウモロコシは多雨と低温による生育環境の悪化が決定的となっ
 ているが、大豆に関してはまだ「時間」が残されていることで、現段階でのイ
 ールド下方修正は必要ないと判断された模様だ。このまま悪天候が続けばイー
 ルドの下方修正を回避することは難しいとみているが、今後の気象環境次第で
 は平年並みの生産環境を維持できる可能性もあり、まだ先行き不透明感が強い。 
 
 低温・多雨が続く見通し
 米気象予報会社メテオロジクスによると、米中西部では平年並みから低めの気
 温が予想される一方、雨量は平年から多めが予測されており、気象環境は一向
 に改善していないことが窺える。低温・多雨・日照不足で穀物の生産環境は極
 めて厳しく、発芽の遅れを取り戻すことは難しいだろう。中西部で発生した洪
 水の被害については不透明感が強いが、少なくとも気象環境は相場に対してネ
 ガティブに働く状況にはない。
 
 アルゼンチンでは今年4回目のストに
 アルゼンチンでは、穀物輸出関税の引き上げを巡るアルゼンチン政府と農家の
 対立が続いている。14日には今年4回目の出荷ストに突入し、18日までは穀物や
 農産物の出荷がほぼ完全に停止する見通し。こうした政府と農家の対立によっ
 て仕事を失ったトラック運転手は主要幹線道路を閉鎖するなど、同国の供給環
 境は極度の混乱状態に陥っている。こうした政治的な混乱状況が続く限りは、
 米国産大豆に対する依存度は必要以上に押し上げられることになり、大豆相場
 の下値をサポートすることになるだろう。
 
 1,500セント突破へ
 CBOT大豆相場は1,500セント台中盤まで値位置を切り上げているが、割高感が否
 めない。トウモロコシ相場につれ高する形となっているが、大豆需給からはこ
 こまで強気になる必然性は低い。発芽状況が確定に向かえば、1,250線と水準ま
 での調整リスクも想定している。ただ、あくまでも一時的な調整局面に留まり、
 上昇基調そのものを否定するには至らないだろう。今後も気象環境次第の天候
 相場が続くため、気象見通しの変化には柔軟に対応していきたい。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ■コーヒー -130-140セントのレンジ相場が続く-
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 原油相場高騰も、レンジ相場を継続
 ICEコーヒー先物相場は、130-140セントのレンジ内で揉み合う展開が続いてい
 る。テクニカル主導で乱高下する場面もみられたが、明確な方向性を打ち出す
 には至っていない。WTI原油相場の急騰も、コーヒー相場に対する影響は限定さ
 れた。ブラジルのコーヒー産地の気象環境にも特にサプライズとなる動きが見
 られず、新しいトレンドを形成するような動きには発展していない。
 
 ICO月報にはサプライズなし
 国際コーヒー機関(ICO)が5月月報を発表した。ただ、今月報には特に目新し
 い材料となるものは見当たらない。2008/09年度の世界コーヒー生産高見通しは
 1億2,700万袋とされ、前月から据え置きとなっている。ブラジル生産状況が価
 格を下支えするとの基本見通しには変りがないものの、従来の需給見通しに修
 正を迫るような内容は見当たらない。4月輸出高も880万袋と、ほぼ前月と同水
 準である。ただ、2007/08年度の最初の7ヶ月間でアラビカ種は前年同期比-1.5
 %に留まっているのに対して、ロブスタ種が同-8.6%と大きく落ち込んでいるこ
 とが注目される。ベトナムの生産・輸出環境悪化の影響が、数値の上からも明
 確に確認できる。
 
 ブラジルの寒波のリスクは低下
 ブラジルの民間気象予報会社ソマールによると、同国のコーヒー生産地で6月中
 旬に凍結する可能性は低下した。寒気団が生産地を回避する可能性が高く、気
 温は摂氏0-2度まで下がる可能性があるものの、氷点下になる可能性は低いとさ
 れている。あくまでも「予報」であるため、これで先行きを楽観視することは
 できない。しかし、「降霜→2008/09年度の生産環境悪化」シナリオが否定され
 る方向に動いているのは間違いない。駐ブラジルの米農務官は5,110万袋と強気
 の生産見通しを示しているが、5,000万袋超が市場コンセンサスとなっている。
 
 USDAの最新見通し
 米農務省(USDA)が「Tropical Products:World Markets and Trade」を発表し
 た。2008/09年度の世界コーヒー生産高は1億4,057万と前年度の1億2,242万袋を
 1,815万袋上回る見通し。一方、総需要は前年度の1億3,362万袋から1億4,011万
 袋まで649万袋増加する見通し。期初在庫が大幅に落ち込んでいるが、需要の伸
 びを供給の伸びが上回っていることで、期末在庫は前年度の1,240万袋(在庫率
 は9.3%)から1,716万袋(同12.2%)まで増加する見通し。ブラジルとベトナム
 の増産によって、供給サイドから需給緩和が促されることになる。
 
 生産コストの上昇が加速する
 今回の「Tropical Products:World Markets and Trade」に関しては、生産コス
 トの上昇についての言及が目立つ。2005年1月との比較で、ブラジルの飼料コス
 トは275%、労働コストは30%、輸送コストは190%の上昇となっている。また、農
 薬コストも高騰しており、ケニアなどでは昨年1年間で3倍になった模様。これ
 は、飼料コストのみで1トン当たり前年を約300ドル上回っている事を意味する。
 1袋当たりでは約18ドル、ICEの取引単位である1ポンド当たりでは13-14セント
 のコスト上昇となる。短期動向に対して影響を及ぼす動きではないが、中長期
 的な下値切り上げパターンを促す要因として一定の注意は払っておきたい。
 
 レンジ相場がメインシナリオ
 ICEコーヒー相場は130-140セントのレンジ内での展開となっているが、引き続
 きレンジ相場を想定したい。ファンダメンタルズに関する材料出尽し感から明
 確な方向性を打ち出せておらず、取組高も減少傾向を強めている。2008/09年度
 需給からは底入れまでまだ下落余地を有していると考えているが、このまま日
 柄調整が進めば130セントがボトムとなる可能性もある。130セント水準での押
 し目買いを基本方針としたい。短期の目標価格は、140セント。


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ■外国為替 -米早期利上げ観測からドル高・円安へ-
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ドル高・円安傾向が強まる
 ドル/円相場は、108円台前半まで上昇する展開。インフレ圧力やインフレ期待
 の高まりで米金利先高感が強くなっており、金利面からドル買い・円売りが促
 されている。米要人が相次いでドル安を牽制する口先介入を行う中、ドル安是
 正目的からも早期に利上げが実施されるとの観測が強い。欧州中央銀行(ECB)
 による利上げ予告でドル高の動きは一服したかに見えたが、相次ぐ口先介入が
 再びドル高・円安圧力となっている。
 
 口先介入が活発化
 バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長、ポールソン米財務長官、ブッシュ
 米大統領が相次いでドル高を牽制する発言を行っている。米国は従来から強い
 ドルを基本政策としてきたが、ここにきてドル安が米国内のインフレ圧力を高
 める負の側面が重視されている模様だ。バーナンキFRB議長は、「ドル相場の変
 動がインフレとインフレ期待に及ぼす影響を注視している」と指摘しているが、
 インフレを抑制するにはドル安もある程度まで是正する必要があると、判断さ
 れた模様だ。
 
 手詰まり感強める米金融政策
 本来、インフレ圧力の抑制には利上げによる総需要の抑制が行われることにな
 る。しかし、足元のインフレ圧力は需要サイドによって作られたものではない
 ため、利上げによるインフレ抑制効果は疑問視される。米経済がスタグフレー
 ションの様相を強める中、利上げはインフレを抑制できないのみならず、経済
 環境を一段と悪化させるリスクさえ低くない。こうして金融政策が手詰まり感
 を強めていることが、一連の口先介入につながったとみている。5月消費者物価
 指数(CPI)が前年同月比+4.2%コアでも+2.3%と高い伸び率を記録している中で
 も、容易に利上げに踏み切れないところが、米経済環境の深刻さを示唆してい
 る。
 
 G8で為替は議題とならず
 週末にはG8財務相・中央銀行総裁会議が開催されたが、ドル安是正に向けて強
 調的な発言は多く聞かれなかったものの、米国のドル安に対する口先介入は事
 実上、黙認された形となっている。マーケットの一部では指摘されていた声明
 文への記載には失敗したものの、これはドル安是正が否定されたのではなく、
 ただ単に為替が主要な議題とならなかった結果である。商品高の是正に向けて
 ドル高が有効とのコンセンサスが形成されれば、協調介入の可能性も高まるが、
 現段階では各国の利害関係が対立しており、実際の介入は難しい情勢とみてい
 る。特にアジア地区では逆にドル売り・自国通貨買いの介入に向けた動きさえ
 も見られるのが現状である。
 
 行き過ぎた金利先高感
 ドル/円相場は108円台前半まで値位置を切り上げているが、このまま一方的な
 ドル高・円安局面が続くとの見方には懐疑的である。マーケットでは年内2-3回
 の利上げを見込む向きが増えているが、足元の米マクロ経済環境を考慮すれば
 0.50-0.75%もの利上げに耐えることができる状況にはない。インフレ圧力が著
 しく高まっているのは間違いないが、利上げはこの問題を解決する答えではな
 いだろう。ドル/円相場の予想レンジは、107.00-109.00円。


 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
 【免責事項】
 ※このメールマガジンは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。
 弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき作成したものですが、
 情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定
 は、投資家ご自身の判断で行うようお願い申し上げます。※商品先物取引は証
 拠金取引であり、相場の変動によって利益も損失も生ずる恐れのある取引です。
 取引本証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その利益や損失
 も預託している取引証拠金の額に比べると高いものとなることがありえます。
 ※商品先物取引は委託に際して取引証拠金等の預託が必要になります。最初に
 預託する本証拠金の額は商品により異なり、最高額は最低取引単位(1枚)当た
 り135,000円です。但し、実際の取引金額は取引本証拠金の額の概ね10倍から3
 0倍という著しく大きな額になります。また、取引証拠金等は、その後の相場の
 変動によって追加の預託が必要になることがありえますので注意が必要です。
 但しその額は、商品や相場の変動によって異なり、一様ではありません。※商
 品先物取引の委託には委託手数料がかかります。その額は商品によって異なり
 ますが、最高額は、最低取引単位当たり16,800円です。※弊社の企業情報につ
 きましては、弊社の本・支店及び日本商品先物取引協会の本・支部・ホームペ
 ージで閲覧できます。※本取引についてのご相談窓口 大起産業(株)取引相
 談室[名古屋市]:0120-706030、日本商品先物取引協会相談センター[東京都]:
 03-3664-6243
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ■発行      大起産業株式会社
 ■レポート執筆  大起産業株式会社調査研究室 小菅 努
 ■ウェブサイト  http://www.daikiweb.co.jp/
 ■マーケット情報 http://www.asumiru.com/
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ■各種お問い合わせ先
      大起産業株式会社 調査研究室 担当:小菅(コスゲ)  
         〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-2-13
       (TEL)052-201-6311   (FAX)052-220-1593
           (E-mail)tyousa@daikiweb.co.jp 
  Copyright (c) 2007 Daiki Sangyo Co., Ltd. All rights reserved.
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――

この記事を取り寄せる
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る