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商品先物市場(穀物、コーヒー)、外国為替市場の週刊レポート。ファンダメンタルズ分析を用いて、中期トレンドを考察します。テクニカルや内部要因ではなく、あくまでも需給動向や経済環境を重視したトレンド分析です。毎週、月曜日夕方発行です。

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2008/06/09

大起週刊レポート【農作物・為替編】2008/06/09発行

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  大┃起┃産┃業┃ 
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    週┃刊┃マ┃ー┃ケ┃ッ┃ト┃レ┃ポ┃ー┃ト┃【農作物・為替編】┃
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 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2008/06/09 Vol.086 ━━━━
 
 
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 ■トウモロコシ -イールドの下方修正は必至か-
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 天候悪化リスクが現実化 
 CBOTトウモロコシ先物相場は、650セント水準まで急伸する展開。米中西部の気
 象環境悪化、WTI原油相場の高騰などを受け、650セントの節目も突破した。米
 商品先物取引委員会(CFTC)による穀物相場の高騰対策、食糧サミット開催と
 いったネガティブな動きもみられるが、マーケットに対する影響は限定されて
 いる。
 
 6月需給報告でイールドは下方修正の可能性
 米農務省(USDA)発表の作付け進捗率(6月1日時点)は、前週の88%から95%ま
 で上昇した。前年同期の99%、5年平均の98%は下回ったが、作付けは概ね完了し
 たことが窺える。一方、発芽進捗率は前週の52%から74%まで上昇したが、前年
 同期の92%、5年平均の89%は大幅に下回っている。発芽は平年よりも1週間半程
 度遅れており、今後の生育環境には大きなリスクが生じている。5月需給報告で
 は153.9Bu/エーカーのイールドを前提に121億2,500万Buの生産高が予測されて
 いるが、イールドは下方修正含みの数値とみておいた方が良いだろう。作付け
 の遅れで作付面積も下方修正される可能性が高く、供給サイドから期末在庫見
 通しも下方修正を迫られることになるだろう。
 
 作況の悪化も確認
 作況報告では、良以上の比率が63%に留まっており、前年同期の78%を大幅に下
 回っている。この時期の作柄は大幅な修正余地があるものの、少なくとも良好
 な生産環境とは言えないだろう。今後数週に渡って作況の回復が実現しなけれ
 ば、イールドの下方修正は決定的となる見通し。
 
 CFTCは本格規制に乗り出すか
 CFTCは、インデックスファンドが穀物相場を必要以上に押し上げているとの批
 判に対応するため、本格的な調査を開始した。具体的な対策の検討は今後の議
 題となるが、インデックスファンドの建玉制限を強化するなどの対策が検討さ
 れており、穀物市場に対する投機マネーの流入が鈍化する可能性がある。特に、
 インデックスファンドが投資銀行とのスワップ取引を使った建玉制限の「抜け
 道」に対する批判が高まっており、何らかの対策が講じられるのは確実だろう。
 これで穀物相場のトレンドを転換させることはないと考えているが、投機マネ
 ーの流入が鈍化すればボラティリティは低下する可能性が高いだろう。現段階
 では投機マネーの目立った流出などは確認されていないが、今後のリスク要因
 の一つとして、エネルギー市場同様にCFTCの動きには注意が必要だろう。
 
 食糧サミット開催も実効性はなし
 ローマで食糧サミットが開催されたが、食品価格の高騰に対して具体的な対策
 を打ち出すことには失敗している。輸出規制の緩和やバイオエネルギー生産に
 ついてどのような議論が行われるかに注目していたが、結果的には生産国と消
 費国の双方にとって都合のいい内容となっており、実効性のある動きは全くみ
 られない。食品価格の高騰が国際問題となっていることは確かだが、バイオエ
 ネルギーが食品価格の一因との議論にも賛否があり、国際的なコンセンサスを
 形成できる状況にはない。
 
 今後も強含みの展開を想定
 CBOTトウモロコシ相場は650セント水準まで急進しているが、今後も底堅い展開
 が想定される。好天が実現すれば500セント台後半まで軟化するリスクがあるも
 のの、これまでの作付けの遅れ、そしてイールド下方修正の可能性を考慮すれ
 ば、上昇基調が転換する可能性は低いと考えている。強気スタンスで臨みたい。


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 ■大豆 -天候悪化で急伸する-
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 降雨によって急伸
 CBOT大豆先物相場は、1,400セント中盤まで急伸する展開。生産地の気象環境悪
 化やWTI原油高を受け、大きく値位置を切り上げている。生産ステージは作付け
 から発芽に移行しているが、多雨と低温で発芽の進捗状況は遅れており、今後
 のイールド下方修正が強く警戒されている。米商品先物取引委員会(CFTC)に
 よるインデックスファンドの建玉規制強化の動きなども見られるが、気象環境
 次第の天候相場が続いている。
 
 イールドは下方修正含み
 米農務省(USDA)発表の作付け進捗率(6月1日現在)は、前週の52%から69%ま
 で上昇したが、前年同期の86%、5年平均の81%は大きく下回っている。トウモロ
 コシの作付けの遅れが大豆の作付けにも大きな影響を及ぼしたことが確認でき
 る。一方、発芽進捗率は前週の12%から32%まで上昇したが、前年同期の64%、5
 年平均の55%はは大きく下回った。発芽進捗率には1週間以上の遅れが生じてお
 り、今後のイールド下方修正は必至の状況にある。トウモロコシから大豆への
 作付けシフトが生じることで、イールド下方修正の影響は限定的とみられるが、
 厳しい生産環境にあることは間違いないだろう。最新の気象予報によると、米
 中西部の降雨は長期化する見通しである。今週もにわか雨が予測される一方、
 気温の大幅な上昇は見込めない。
 
 アルゼンチンのストライキは解除へ
 アルゼンチンの主要農業団体は声明を出し、出荷ストライキを9日で解除すると
 発表した。政府が導入した輸出関税に関する合意は形成されていないが、輸送
 業者が幹線道路を閉鎖するなど問題が拡大していることで、とりあえず当初予
 定の9日を以ってストライキを解除することになった模様。政府は課税額に上限
 を設定するなどの譲歩案を提示しているが、農業団体の反対は強く、今後もス
 トライキが再開されるリスクは払拭できない。
 
 CFTCがインデックスファンドの調査を開始
 CFTCがインデックスファンドが穀物相場高に及ぼす影響について、本格調査を
 開始した。既にエネルギー市場の投機対策が議論されていたことで、穀物相場
 に対しても何らかの対策が講じられるとみられていたが、予想していたよりも
 かなり早い動きとなっている。食糧サミットが開催されるなど、米議会のみな
 らず国際的に食糧高を抑制する必要性が指摘されていることで、CFTCとしても
 早めの対策に乗り出した模様だ。現段階では、特に実効性のある対策はとられ
 ていないが、インデックスファンドの建玉規制が強化されれば、当然に穀物相
 場に対する投機マネーの流入も鈍化することが予測される。
 
 天候次第の展開が続く見通し 
 CBOT大豆相場は1,400台中盤まで急伸しているが、割高感が否めない。イールド
 が下方修正含みであることを考慮しても、短期的な修正リスクは大きいと考え
 ている。ただ、需給見通しがタイト化の方向にシフトしていることは間違いな
 く、上昇基調そのものが否定される事は無いだろう。発芽ステージが一巡すれ
 ば1,250セント水準までの調整リスクも想定しているが、あくまでも一時的な調
 整安に留まる見通しである。ただ、気象環境次第の天候相場にあるため、気象
 見通しの変化には柔軟に対応していきたい。


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 ■コーヒー -130-140セントのレンジ突破のきっかけ待ち-
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 レンジ相場を継続
 ICEコーヒー先物相場は、130セント台前半から中盤で揉み合う展開。ドルや原
 油相場の動きに合わせて乱高下を繰り返しているが、130-140セントの基本レン
 ジは維持されており、大きな動きには発展していない。
 
 米農務官はブラジル生産高を5,110万袋と予測
 ブラジルのサンパウロ駐在の米農務官は、2008/09年度のブラジル産コーヒー生
 産高が5,110万袋に達するとの見通しを発表した。前年度の3,760万袋を1,350万
 袋上回っており、ブラジル食糧供給公社(Conab)が5月に発表した4,550万袋も
 大幅に上回っている。2008/09年度は隔年の増産サイクルに当たる事に加え、昨
 年秋からの気象環境が予想されていたよりも良好だったことで、マーケットの
 コンセンサスも5,000万袋を上回っている。同農務官は輸出が前年度の2,690万
 袋から2,800万袋まで拡大することで、期末在庫は630万袋に留まるとしている
 が、国内需要を同4,142万袋から4,650万袋まで拡大すると仮定すると、期末在
 庫900万袋(前年度は439.1万袋)、在庫率19%(同10.6%)と比較的高い数値が
 予測される。こうした数値を前提とする限りは、一時的に130セント水準を割り
 込む可能性も否定できない。期末在庫と為替、コーヒー相場などのヒストリカ
 ルデーターからは、110-120セントといった数値にも違和感はない。
 
 ブラジルでは6月半ばに降霜のリスク
 ブラジルの民間気象予報会社ソマールは、強い乾季の影響で6月半ばにブラジル
 のコーヒー生産地帯が降霜に見舞われるリスクを指摘した。既に収穫が開始さ
 れている時期のため、今年度の生産見通しに対する影響は殆どないと考えられ
 るが、被害状況によっては2008/09年度生産見通しが下方修正される可能性もあ
 る。ただ、この種の予報が実現する可能性は低く、実際に降霜の被害が確認さ
 れるまではマーケットの反応も限定的とみている。現段階では、潜在的なリス
 ク要因の一つとして認識しておけば十分だろう。
 
 ブラジルの5月輸出が落ち込む
 ブラジルのグリーンコーヒー輸出業者評議会(Cecafe)によると、5月のコーヒ
 ー輸出高は前月の204万袋から166万袋まで大幅に減少している。前年同月の22
 3万袋を25.6%下回っている。ただ、為替相場などには特に目立った反応が見ら
 れず、特に大きな問題はないとみている。中米からの輸出高は逆に上振れして
 おり、足元の需給に対しては特段の逼迫感がない。なお、ホンジュラスの輸出
 高は前年同月比-2.9%、グアテマラは同+14.7%などとなっている。
 
 ロブスタ種の割高感が解消に向かう
 ベトナムの港湾業務に混乱が生じていることで、同国のロブスタ種出荷に最大
 で3週間程度の遅れが生じている見通し。銀行の融資引き締めに伴う通関業務に
 遅れが生じている。この結果、足元ではアラビカ種とロブスタ種のサヤがほぼ
 ゼロに近づいているが、大きな問題に発展する可能性は低いだろう。引き続き、
 アラビカ種買い・ロブスタ種売りの裁定取引は有効と考えている。
 
 レンジ相場継続がメインシナリオ
 ICEコーヒー相場は130セント台前半から中盤での取引となっているが、引き続
 き同水準でのレンジ相場を想定したい。ブラジル産の需見通しからは最大で11
 0-120セント水準までの調整リスクを想定しているが、このまま一方的な下げ相
 場に発展する可能性は低いだろう。130セント水準からは押し目を買い拾うスタ
 ンスで臨みたい。降霜などのサプライズ要因を考慮に入れなくとも、ボトム形
 成の時期は近いとみている。


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 ■外国為替 --
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 誠に勝手ながら、担当者の体調不良により、今回の「外国為替」レポートは
 お休みさせて頂きます。


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 取引本証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その利益や損失
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 談室[名古屋市]:0120-706030、日本商品先物取引協会相談センター[東京都]:
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 ■発行      大起産業株式会社
 ■レポート執筆  大起産業株式会社調査研究室 小菅 努
 ■ウェブサイト  http://www.daikiweb.co.jp/
 ■マーケット情報 http://www.asumiru.com/
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