2009/12/25
大起週刊レポート【工業品編】2009/12/25発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大┃起┃産┃業┃ ━┛━┛━┛━┛ 週┃刊┃マ┃ー┃ケ┃ッ┃ト┃レ┃ポ┃ー┃ト┃【工業品編】┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009/12/25 Vol.153 ━━━━ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 商品先物取引ホームトレードシステム・GALAXY(ギャラクシー) ☆口座開設・資料請求URL☆ http://www.daikiweb.co.jp/galaxy/ ☆お問い合わせ先ダイヤル☆ 0120-5-17140(平日 08:00-18:00 ) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■金 -ドル高が上値を圧迫するフローが続く- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <一時1100ドルを下抜く> COMEX金先物相場は、1100ドル水準でやや上値の重いまで展開に。為 替市場でドル高傾向が続く中、ドル買い戻しと同時に金市場では手仕舞い売り を進める動きが強く、上値の重い展開が続いている。1100ドルの節目も下 抜き、チャートの形状も悪化している。ただ、クリスマス休暇を前に最近のド ル高は行き過ぎとの見方も浮上しており、22日の1075.20ドルをボト ムに1100ドル台を回復する展開になっている。 <ドル高が上値圧迫> ドル相場の堅調地合が続いている。16~17日開催の米連邦公開市場委員会 (FOMC)では低金利政策が「長期にわたって」維持される方針が確認され たが、12月上旬から続くドル高傾向を転換させるには至っていない。ギリシ アを筆頭とした欧州の過剰債務問題が、相対的に安定感のあるドル相場への回 帰を促がしている模様だ。米経済に関しても、第3四半期国内総生産(GDP) 確定値が、改定値の2.8%増から2.2%増まで下方修正されるなど、必ず しも先行きは明るくない。しかし、他通貨との比較では安定性があることは否 めず、年末に向けて投機マネーがドルへの回帰を進めている。ICEのドルイ ンデックスは、11月25日の74.55をボトムに、足元では78~79水 準まで上昇している。ただ、こうしたドル高傾向にも一巡感が出始めており、 年末に向けて「ドル高→金相場下落」のフローに終止符が打たれるかに注目し たい。既に大口投機筋のドルショートは約半分が買い戻されており、逆に行き 過ぎたドル高が警戒され始めていることは、金相場に対してポジティブである。 <ETF残高は回復傾向に> 先物市場では年末に向けて買い玉整理の動きが優勢になっているが、上場投資 信託(ETF)市場では投資残高の増加傾向が強くなっている。「SPDR GOLD SHARES」の投資残高は、12月8日の1116.25トンを ボトムに、24日時点では1132.71トンに達している。約2週間で16 .46トンの新規需要が創出されており、再び過去最高水準に達している。E TF市場に関しては、既に4日の雇用統計発表前の環境を取り戻していること を確認しておきたい。2010年の相場反転を見据えたポジション調整が活発 化しており、依然として来年の強気相場に強い自信を有する向きが多いことが 窺える。 <年末要因の調整局面> 足元では軟調地合が続いているが、あくまでも季節要員に基づく一時的な動き と評価している。ポジション調整によって、ドル売り・金買いのポジションが 巻き戻されているが、金相場を取り巻く強気の投資環境には特段の変化は確認 できない。1100ドル水準は概ねボトム圏とみているが、本格上昇にはドル 安が必要条件になる見通しであり、年末までは値頃感が強いもののトレンド転 換は先送りされる可能性が高い。現在の値位置であればロングポジションを構 築しても問題はないとみているが、ある程度のタイムスパンを想定しておく必 要がある。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■白金 -ETF米国上場の可能性が高まる- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <再び1400ドルの節目を試す> NYMEX白金先物相場は、一時1400ドル台を割り込むも、再び1400 ドル台中盤まで急伸する展開に。ドル高連動で調整圧力の強い展開が続いてき たが、白金上場投資信託(ETF)の上場時期が近いとの観測から、概ね雇用 統計発表前の価格水準を回復している。 <ドル高が上値圧迫するフロー> 12月入りして以降は、需給面で特段の新規材料が見当たらず、ドル相場の動 向が注目を集めている。金相場同様に、ドル高で売られ、ドル安で買われる、 極めて単純な相場構造になっている。そこで足元のドル相場に目を向けると、 ICEドルインデックスは約3ヶ月ぶりの高値を更新しており、ドル建て商品 相場全体の上値が重くなっている。3ヶ月前の白金相場は1200~1300 ドル水準を推移しており、単純に為替レートのみをみると、1400ドルはま だ割高との評価も十分に可能な状況にある。実際には、需要環境の改善が促が されていることで、単純にドル相場との関係性から推定される価格水準よりも 上振れバイアスが強いものの、ドル相場の動向を完全に無視することは難しい 情勢にある。足元ではドル高傾向に歯止めが掛かり始めているが、再び「ドル 安→白金相場上昇」のフローに回帰できるかに注目したい。 <白金ETF上場が近づく> 米証券取引委員会(SEC)は、ニューヨーク証券取引所(SEC)Arca から申請のあった、白金・パラジウムETF上場のための規定変更を承認した ことを明らかにした。これによって直ちに白金ETFの上場が実現するもので はないが、ETFセキュリティーズは今年3月と6月に上場申請を行っており、 こちらの申請も承認されれば、具体的な上場日時なども決まることになる。実 際にどの程度の投資需要を創出できるかは不確実性が強いものの、重複上場が 見込まれているETFセキュリティーズの「白金ETFS」は2007年4月 25日の上場から、累計で43万4868トン(24日時点)の投資需要を創 出することに成功している。ジョンソン・マッセイ社によると、投資需要は2 007年の17.0万オンスに対して、08年55.5万オンス、09年63 .0万オンスと急成長しているが、10年の早い段階にETFの米国上場が実 現すれば、需給バランスを極度に引き締める要因にもなり得る。そして、こう した需給逼迫リスクが投機プレミアムの加算を促がしている。 <1400ドルで底入れか> ETF上場の思惑のみで急伸地合を続ける環境にはないものの、ドル高傾向の 一服感もあいまって、相場に底打ち感が広がっている。1400ドルのサポー トは強く、12月3日以来の1500ドル台回復を目指す展開を想定している。 トレンドとしては金相場と連動する見通しであるが、金相場との比較で上昇ペ ースは限定される可能性が高いものの、下値不安は小さい相場環境にある。世 界的な景気回復基調を背景とした需給逼迫化の大きなフローもあり、あくまで も買い方針を維持すべき相場である。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■原油 -年末に向けて安値是正の動きが強まる- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <ショートカバー主導で切り返す> NYMEX原油先物相場は、70ドル台後半まで切り返す展開。為替相場では ドル高傾向が強まったが、70ドル割れは下げ過ぎとの見方が強く、ショート カバー主導で切り返している。12月上旬からの軟調地合において、新規でショ ートポジションを構築する動きも強かったため、クリスマス・年末を前に売り 方の買い戻しが活発化している模様だ。また、米欧の急激な気温低下も支援材 料になっている模様。 <OPEC総会は生産政策変更せず> 22日には石油輸出国機構(OPEC)総会が開催されたが、現行の生産枠が 維持されており、特にサプライズとなる内容は見当たらない。原油相場の急伸 トレンドが一服する中、増産カードを切ることは難しく、当面は市場環境を静 観する方針が採用されている。声明では、「回復の力強さや持続性が依然とし て不透明」と指摘しており、まだ原油需要の回復とそれを受けての相場上昇ト レンドが確立したものではないと分析していることが窺える。次回総会の開催 も3月17日と約4ヶ月のスパンが設定されており、当面は「市場動向を注視 し続ける」方針が維持される見通しになっている。100ドル水準まで原油相 場の水準が切り上がらない限り、増産議論を本格化するのは難しいだろう。サ ウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は、現在の価格水準に対して「生産者、 消費者の双方にとって良い価格水準」との認識を示しているが、2008年の 相場高騰を再現したいのが本音であることは、暗黙の了解事項になっている。 <米原油在庫が減少傾向> 米エネルギー情報局(EIA)によると、18日時点の米原油在庫は前週比4 90万バレル減の3億2750万バレルとなっている。製油所稼働率が80. 0%(前週は79.9%)と極めて低い水準に抑制されていることに加え、原 油輸入量が日量770万バレル(同780万バレル)と伸び悩んでいることが 要因である。これで原油在庫は前年同期を1.1%上回る水準に留まっており、 在庫余剰感はかなり解消されている。精製品在庫は前年同期比14.1%増と 過剰供給状態が続いているが、寒波の到来で暖房油需要が上向いているため、 相場に対するネガティブなインパクトは後退している。 <底入れ感が強まるも> 75ドルの節目を再び上抜いており、チャート環境の改善も進んでいる。「ド バイ・ショック」、そして雇用統計後のドル高を受けて軟調地合が続いてきた が、70ドル水準でボトム形成が進んでいることが窺える。ただ、現段階では 年末を控えてのポジション調整の影響が大きく、80ドル台に乗せたとしても 安定的に同水準を維持できるかは疑問視している。流れとしては上昇トレンド を持続中とみているが、足元の堅調地合は季節要因に基づくポジション調整に 過ぎない。12月の大規模調整で一段高の条件は整っているが、80ドル台確 立には株高・ドル安双方の支援が必要とされる見通し。その意味で、24日の 米株式相場が年初来高値を更新したことは高く評価したい。過剰流動性を起点 とした投資環境の支援を得られるかが焦点である。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■ガソリン -暫定税率は維持されるも- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <WTI原油に連動高> 東京ガソリン先物相場は、5万3000円台まで値位置を切り上げる展開。W TI原油高や円安を受け、買い優勢の展開になっている。鳩山政権は、公約に 掲げていたガソリン暫定税率の撤廃を実施しないことを決定したが、相場に対 する影響は限定されている。 <製油所トラブル発生> 京浜地区海上渡し業転価格は、前週比1500円高の10万4000円。原油 相場の上昇に加え、新日本石油室蘭製油所やジャパンエナジー系列鹿島製油所 でトラブルが発生したことを受け、地合を引き締めた。石油連盟発表の週末在 庫(12月13~19日)は、前週比0.8%増の219万1611キロリッ トル。これで4週連続の増加となり、ガソリン需給は年末に向けて緩和傾向が 維持されていることが確認できる。推定出荷量は前週比10.3%増の112 万7227キロリットルとなっており、帰省需要に備えた仮需が膨らんだこと が窺える。ただ、大規模減産にもかかわらず在庫が一向に削減しないことから は、先行きを楽観視するのは難しい。需要喚起の起爆剤として期待されていた 暫定税率廃止であるが、民主党・鳩山政権は公約違反を犯してでも税率を廃止 できる状況になく、逆に失望感が強い。基調はWTI原油と連動する見通しで あるが、他油種との比較では今後も上値の重い展開が続く可能性が高い。現在 の価格水準は、生産調整と原油高によって維持されているものであり、末端の ガソリン需要に改善の兆候はみられないのが現状である。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■灯油 -寒波の影響で需給引き締まる- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <寒波到来で需要が上向く> 東京灯油先物相場は、5万1000円台まで値位置を切り上げる展開。全国的 な気温低下やWTI原油高を受け、地合を引き締めている。今後も気温動向と 連動した展開が続く可能性が高い。 <在庫は2週連続の減少に> 京浜地区海上渡し業転価格は、前週比1500円高の5万1500円。本格的 な寒波到来を受け、価格水準が切り上がっている。石油連盟発表の週末在庫( 12月13~19日)は、前週比4.7%減の310万4270キロリットル。 寒波で全国的に暖房油需要が拡大していることで、需要サイドから在庫の取り 崩しが促がされている。電気系の暖房器具の普及によって、暖房油需要は過去 のように大きく膨らむことはないとの見方もあったが、推定出荷量が前週比1 5.1%増と2週連続で拡大するなど、少なくとも足元では気象環境と密接な 関係性を維持している。在庫は前年同期を2.6%下回っており、このまま寒 波が続くと品薄感が本格的に強まる可能性もある。ただ、シンガポール相場な どとの比較では割高感があり、このまま国内需給要因から5万5000円水準 を試す展開を想定するのは難しいだろう。ガソリン相場との比較では、期近限 月を中心に強含み易い環境にあるが、基調を決定付けるのはWTI原油相場の 動向になっている。4万7500円水準をボトムに、5万0000~2500 円水準まで取引の中心帯を切り上げる展開を想定している。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■ゴム -年初来高値更新が続く- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <年初来高値を更新> 東京ゴム先物相場は、270円台後半まで値位置を切り上げる展開。特に決め 手となるような材料は見当たらないが、海外相場の堅調地合や石油高、円安な どを受け、地合を引き締めた。年初来高値を更新しており、昨年9月下旬以来 の高値を更新している。 <納会値は260円台前半に> 東京定期市場では、21日に12月限が納会を迎えたが、262.90円で限 月落ちした。これは11月限の238.00円を24.90円上回っているが、 受け渡し高は前月の116枚から190枚まで上向いており、当限の260円 台前半は需給環境からも要因できるとの見方が広がっている。事前に受け渡し 量が膨らむとの予測が強かったが、この価格水準であれば割安と評価する向き も多く、予想以上に受け腰は強かった。ただ、タイオファーの水準を考慮すれ ば、当限は270円台前半でも特に割高感はなく、産地相場に対する割安感が 下値を支えた模様だ。上海相場も年初来高値を更新しており、天然ゴムの国際 相場全体が底上げ基調にある。何らかの材料に反応した動きではなく、商品市 況全体の回復基調を手掛かりに、一部投機筋が積極的に買い進んでいる結果で ある。特に、上海市場では再び仕掛け的な買いが入る局面が増えており、投機 的高値形成の動きが国際ゴム相場全体を上方に牽引する可能性も十分にある。 東京市場よりも、オファー相場と上海相場の動向に注目したい。タイオファー は300セントの節目が目前に迫っており、同水準を短期的な目標価格に設定 する向きも増えている。仮に、タイオファーが300セント、1ドル=90円 とすると、円建て相場の理論値は280円台前半になる。足元の260円台の 当限にはまだ割安感がある。 <期先300円台乗せも視野に> 当先の順サヤは概ね10円程度で安定している。期先は減産期に該当すること で、当限に対してプレミアムの上乗せが行われ易い環境にある。当限が280 円台に乗せると、期先の290円台乗せも十分に許容でき、300円の節目突 破も視界に入る。メインのシナリオとしては、300円台乗せは産地の減産期 入りを待ってからと考えているが、250円から300円の間の値動きは加速 する傾向にあるため、短期間に吹き上げ相場となるリスクシナリオも想定して おきたい。 <調整リスク高まるも、基調は上向き> 特に決め手となる材料の見当たらない相場環境であるが、今後も短期的な過熱 感を解消しながら、上値を切り上げる展開を想定している。今年は年後半の生 産期中にも十分な供給量を確保できなかったが、年が明けると早くも次の減産 期が意識され、4~6月にかけては季節要因からも上振れバイアスが強まり易 い環境にある。タイでは1月下旬からウインタリング(落葉期)が開始され、 早ければ4月にも生産高は落ち込む可能性があることを確認しておきたい。支 持線は255~260円水準と保守的に見ておく必要があるものの、買い場を 探す方針を継続すべきだろう。短期的な過熱感以外には、目立った売り材料が 見当たらない。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【免責事項】 ※このメールマガジンは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。 弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき作成したものですが、 情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定 は、投資家ご自身の判断で行うようお願い申し上げます。※商品先物取引は証 拠金取引であり、相場の変動によって利益も損失も生ずる恐れのある取引です。 取引本証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その利益や損失 も預託している取引証拠金の額に比べると高いものとなることがありえます。 ※商品先物取引は委託に際して取引証拠金等の預託が必要になります。最初に 預託する本証拠金の額は商品により異なり、最高額は最低取引単位(1枚)当た り135,000円です。但し、実際の取引金額は取引本証拠金の額の概ね10倍から3 0倍という著しく大きな額になります。また、取引証拠金等は、その後の相場の 変動によって追加の預託が必要になることがありえますので注意が必要です。 但しその額は、商品や相場の変動によって異なり、一様ではありません。※商 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