2009/11/06
大起週刊レポート【工業品編】2009/11/06発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 大┃起┃産┃業┃ ━┛━┛━┛━┛ 週┃刊┃マ┃ー┃ケ┃ッ┃ト┃レ┃ポ┃ー┃ト┃【工業品編】┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━━━━━━┛ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009/11/06 Vol.146 ━━━━ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 商品先物取引ホームトレードシステム・GALAXY(ギャラクシー) ☆口座開設・資料請求URL☆ http://www.daikiweb.co.jp/galaxy/ ☆お問い合わせ先ダイヤル☆ 0120-5-17140(平日 08:00-18:00 ) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■金 -インド中銀のIMF金購入で急騰へ- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <過去最高値更新> COMEX金先物相場は、再び過去最高値を更新し、1100ドル台乗せも視 野に入れた展開になっている。インド中央銀行が国際通貨基金(IMF)から 200トンの金購入を行ったことを受け、投機筋からパニック的な買いが集中 した結果である。3~4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)も特にネガテ ィブ要因とならず、買い安心感が広がっている。 <インド中銀がIMF金を購入> インド中央銀行は、IMFから200トンの金準備購入を行ったことを明らか にした。67億ドルで10月19~30日にかけて購入を行ったとされている。 IMFは新興・途上国への財政支援の原資として、保有金の一部400.3ト ンを売却する意向を既に示していたが、これは、その約半分が市中に供給され ることなく消化されたことを意味する。IMFは、ワシントン協定下で売却を 行う意向を示していたことで、当初からIMFの金売却が金需給に及ぼすイン パクトは限定的とみられていた。中国やロシアなどが直接買い付けに動く可能 性も想定されていたので、今回のインドへの売却は、必ずしもサプライズとは 言えない。しかし、これによって各国中央銀行が準備資産としての金購入傾向 を強めていることが再確認された形であり、需給要因から下落する余地は限定 的との見方が広がっている。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によ ると、公的部門の売り越し幅は、2008年上期の146トンに対し、200 9年上期は38トンに留まっており、今後は逆に買い越しに転換する可能性も 十分にある。実際、第2四半期は僅か14トンながらも買い越しており、公的 部門が需給に及ぼすネガティブなインパクトは後退しつつある。 <低金利は長期にわたって続く> FOMC声明文では、金融政策についての文言修正は行われなかった。マーケ ットでは、「長期にわたって」が「当面の間」などに修正され、「出口戦略」 に向けての地ならしが行われる可能性も想定されていた。しかし、インフレ抑 制と失業率の上昇を理由に、今会合では経済環境に対する評価の改善といった、 曖昧な修正に留まっている。「出口戦略」の後退は、株高・ドル安トレンドを 支持しており、これは当然に金相場に対してもポジティブ要因になる。 <短期動向は雇用統計次第に> 株安・ドル高を背景とした調整地合が一服しており、再び上値志向の相場展開 になっている。FOMCも特にインパクトはなく、6日発表の米雇用統計後の 株安・ドル高を回避できれば、金相場の下値不安は大幅に後退する。既に10 26.90ドルの直近安値から70ドルを超える上昇になっていることで、ポ ジション調整の動きが活発化し易いが、トレンドとしては1100ドルの節目 も通過点になる見通し。買い場を探るスタンスを維持すべきだろう。支持線は 1040~1050ドル。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■白金 -金相場連動で1400ドル台乗せを試す- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <金相場に連れ高> NYMEX白金先物相場は、1300ドル台後半まで切り返す展開。金相場が 再び過去最高値を更新する中、白金市場でも投機筋の物色意欲が強くなってお り、年初来高値更新を窺う展開になっている。需給環境には特段の新規材料が みられないものの、需給よりも金相場との連動性が重視されており、連れ高し ている。 <ロシアの生産環境は良好> ロシアのノリリスク・ニッケルは、第3四半期の白金生産高が前年同期の15 万7000オンスに対して17万3000オンスに達したと発表した。パラジ ウム生産も同68万6000オンスから70万4000オンスまで増加してい る。1~9月期でも白金生産高は前年同期の48万8000オンスから49万 5000オンスまで上振れしており、同国からの供給が特に大きく落ち込む状 況にはない。一方、ジンバブエのジムプラッツは、第3四半期の白金生産高が 前年同期比51%増の7万4389オンスに達したと発表した。同社はインパ ラ・プラチナのジンバブエ部門になるが、増産傾向が続いており、南アフリカ の生産不振をある程度まで相殺することが予測される。 <自動車販売は横這いへ> 米調査会社オートデータによると、10月の米新車販売台数は83万8052 台になっており、前年同期と変らず。昨年9月の「リーマン・ショック」直後 の数値から殆ど改善していない。自動車市場は底入れを確認しつつあるものの、 1~10月期通期では前年同期比25.4%に留まっており、まだ正常化には 程遠い状態にある。中国やインドなど新興国需要の拡大によって、自動車市場 をネガティブ要因と評価することは難しくなっているが、積極的な買い材料と 評価できる程に強気の状態にもない。マーケットでも、自動車販売台数に対す る関心は低下しており、従来のように販売統計に一喜一憂する展開はみられな くなっている。 <金相場と連動する見通し> 11月17日にジョンソン・マッセイ社の「Platinum 2009 I nterim Review」発表を控えていることで、それまでは需給動向 を手掛かりとしづらい。金相場との連動相場が続く見通しであり、1300~ 1350ドルをボトムに1400ドル台乗せを試す展開が続く見通し。金相場 との比較では、上昇余地は限定されているものの、下落余地も限定されており、 下値不安は大きくない。現在の価格水準から新規買いでエントリーしても大き な問題はないだろう。1400ドル台にトライすることができれば、下値は1 350ドル水準まで切り上がる可能性が高い。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■原油 -雇用統計後の株価動向に注目- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <80ドルを巡る攻防が続く> NYMEX原油先物相場は、80ドルの節目を挟んで揉み合う展開になってい る。株高・ドル安傾向の一服を受け、一時76.55ドルまで軟化する展開に なったが、その後は再び80ドル台を回復する展開になっている。金相場が過 去最高値を更新する急騰相場になったことで、株高一服で毀損していた投機マ ネーの流動性が回復し、値頃感の出ていた原油相場に対しても買いが入った模 様だ。3~4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)も特にネガティブ要因と ならなかった。短期動向は6日発表の米雇用統計次第になる見通しであり、雇 用統計後の株価・ドル相場の反応次第では、再びボラタイルな展開になる可能 性もある。 <FOMCは無事に消化> 3~4日に開催されたFOMCでは、「経済活動の改善は続いている」と総括 され、9月23日の前回声明文「厳しい下降局面から上向いたと見受けられる」 との表現から大幅に前進している。「失業の継続、所得の伸び悩み、住宅資産 の減少、厳格な信用条件」などがリスク要因として指摘されているが、経済環 境が徐々に正常化に向かっていることが強く印象付けられる。ただ、「長期に わたってFF金利の異例な低水準を正当化する可能性が高い」として、金融政 策についての文言には修正が行われておらず、マーケットは過剰流動性相場の 基本フレームは維持されるとの安心感を強めている。足元では、株高・ドル安 傾向が一服しているが、低金利政策が長期にわたって実施されれば、本格的な 調整局面に突入する可能性は低いだろう。短期的には6日の雇用統計次第の相 場環境にあるが、ここで株式相場が大きく崩れなければ、原油相場も上振れバ イアスの強い展開が続く見通し。 <原油在庫の減少は一時的か> 需給関連では、特段の新規材料は見当たらない。米エネルギー情報局(EIA) 発表の原油在庫(10月30日時点)は、前週比400万バレル減の3億35 90万バレルとなったが、これは輸入量が日量80万バレルの大幅な減少とな った影響であり、一時的とみられる。製油所稼働率は80.6%と極めて低い レベルに留まっており、原油在庫の大幅な減少は想定しづらい。米国の需給環 境改善には、なお時間が必要だろう。 <雇用統計後の株価・ドル相場次第> FOMCを無事に消化したことで、今後は雇用統計後の株価・ドル相場次第に なる。ここで株高トレンドへの回帰が実現すれば、上方ブレイク含みで75~ 85ドルのボックス相場に移行する可能性が高い。一方、雇用統計後に株安に 振れれば、従来の抵抗線であった75ドル水準でのサポートを試す展開になる 見通し。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■ガソリン -業転相場の軟化が始まる- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <業転相場が軟化> 東京ガソリン相場は、5万3000円台まで軟化する展開。WTI原油相場の 上げ一服に加え、業転相場が軟化していることで、東京定期も上値の重い展開 になっている。 <需給緩和状態は続くも> 京浜地区海上渡し業転価格は、前週比1000円安の10万0500円。年内 の行楽需要が一服する中、引き合いの弱さから業転相場はじり安の展開になっ ている。原油調達コストは殆ど変っていないものの、末端販売の不振でディス カウントを迫られている模様だ。元売各社は処理能力に対して約20%の減産 方針を維持する計画だが、それでも価格水準を維持することが難しくなってい る。石油連盟発表の週末在庫(10月25~31日)は、前週比2.2%増の 214万4104キロリットル。これで3週連続の増加になり、需給緩和状態 が続いていることが確認できる。油種間比較でも、ガソリン需給の弱さが目立 ち、相対的に上値の重い展開が続く見通し。ただ、基調は原油相場と連動する 見通しであり、ガソリン相場独自の値動きを想定できるまでの状況にはない。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■灯油 -油種間比較では地合の強さが目立つも- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <原油相場が上げ一服> 東京灯油相場は、5万2000円水準で揉み合う展開になっている。WTI原 油相場が上げ一服となり、業転相場も小幅下落する中、灯油相場も上値の重い 展開になっている。ただ、WTI原油相場が80ドル絡みの取引を続ける中、 灯油相場を大きく売り込む動きも限定されている。 <在庫減少傾向が続く> 京浜地区海上渡し業転価格は、前週比500円安の5万1000円。WTI原 油相場の上げ一服が上値を抑えるも、需要期入りで引き合いは強く、ガソリン 相場のように大きく崩れるには至っていない。石油連盟発表の週末在庫(10 月25~31日)は、前週比6.0%減の300万6697キロリットル。推 定出荷量が前週比10.8%増と大きく上振れしていることで、需給は総じて タイトである。気温低下が本格化するのはこれからであり、今後の需要拡大に 伴う先高感が強い。元売は、マージンの縮小で減産方針を維持しており、今後 は一段と浮遊玉の手当てが難しくなることで、期近限月を中心に強含み易い。 ただ、基調はガソリン相場同様にWTI原油に連動する見通しであり、灯油相 場独自の値動きを想定できるほどの状況にはない。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ■ゴム -原油相場と連動するも、決め手を欠く- ――――――――――――――――――――――――――――――――――― <原油相場連動で膠着> 東京ゴム先物相場は、230円水準で揉み合う展開になっている。需給環境に 特筆すべき動きが見られない中、原油相場の動向に一喜一憂する展開が続いて いる。ただ、足元では原油相場が方向性を欠いていることで、ゴム相場も決め 手を欠いている。寄り付きで石油相場の動向を織り込み、その後は狭いレンジ 内で揉み合う展開が続いている。 <上海相場も決め手を欠く> 上海期貨交易所の取引所認証在庫は、10月30日で11万6913トンに達 しており、前年同期を87%上回っている。6月26日時点では4万1393 トンに留まっていたが、その後はほぼ一貫して増加しており、明らかな過剰在 庫状態にある。マーケットでは、中国政府が1万枚(5万トン)規模の現受け を行うとの観測もあったが、現地筋によると9月末までに海南と雲南地区で既 に5万トンの買い付けが実施された模様だ。このため、11月16日の上海相 場11月限納会に向けて、当限主導で急騰する可能性は後退している。実際、 既に11月限の取組高は1万枚を割り込んでおり、政府が備蓄在庫向けに大規 模な現受けに踏み切る可能性は低いだろう。上海相場では順ザヤ化が進んでお り、当限が納会に向けて急騰する可能性は殆ど織り込まれていない。 <2010年の国際需要は上振れか> 国際ゴム研究会(IRSG)は、2010年の世界天然ゴム需要が前年比1. 6%増の971万トンになるとの見通しを示した。09年に関しては、同5. 2%減の956万トンと低調に留まる見通しだが、景気回復と連動して、天然 ゴム需要も来年中には回復トレンドに転換すると予測されている。ただ、年間 15トン程度の需要増であれば、中国の1ヶ月分の輸入量とほぼ同レベルであ り、国際需給バランスを大きく歪めるような数値ではない。今後は、この予測 値をどこまで上方修正できるかが焦点になる見通しである。 <原油相場次第の展開が続く> 需給環境は殆ど材料視されていない相場であり、今後も原油相場次第の展開が 続く見通しである。原油相場が80ドル水準から上放れすれば、ゴム相場も2 50円水準を目指す動きが本格化する可能性が高い一方、逆に雇用統計後のリ スクマーケットが売られる展開になれば、ゴム相場は220円割れから一段安 を試す可能性が高い。ただ、産地相場や上海相場が高値で膠着感を強めている ことを考慮すると、ボラタイルな展開は想定しづらく、現行の価格水準での持 ち合い相場をメインシナリオとして想定している。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 【免責事項】 ※このメールマガジンは投資判断の参考となる情報提供を目的としたものです。 弊社が信頼できると判断した情報源からの情報に基づき作成したものですが、 情報の正確性、安全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定 は、投資家ご自身の判断で行うようお願い申し上げます。※商品先物取引は証 拠金取引であり、相場の変動によって利益も損失も生ずる恐れのある取引です。 取引本証拠金の額に比べて何十倍もの金額の取引を行うため、その利益や損失 も預託している取引証拠金の額に比べると高いものとなることがありえます。 ※商品先物取引は委託に際して取引証拠金等の預託が必要になります。最初に 預託する本証拠金の額は商品により異なり、最高額は最低取引単位(1枚)当た り135,000円です。但し、実際の取引金額は取引本証拠金の額の概ね10倍から3 0倍という著しく大きな額になります。また、取引証拠金等は、その後の相場の 変動によって追加の預託が必要になることがありえますので注意が必要です。 但しその額は、商品や相場の変動によって異なり、一様ではありません。※商 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