2008/03/21
ニーチェ格言集・第112回「日常の持続に磨り減った精神」
◇◆今回の格言(112回)◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「へぼ詩人が詩句の後半においては 韻のために思想を捜し求めるように、 人間たちは後半生においては不安になって、 以前の生活の行動・地位・境遇にぴったりして、 外面的には一切がよく調和するような 行動・地位・境遇を捜し求めるのをつねとする。 そして、彼らの生活をもはや一つの強い思想に支配されて 再三再四新たに決定されるのではなく、 一つの韻を見出そうとする意図が強い思想に取って代わるのである。」 (ニーチェ『人間的な、あまりに人間的な』) 日々の暮らしや仕事の中で人々は当初の野望や希望を失っていきます。 現在の生活を持続することに重きを置くようになるようです。 意識的に行っているかはわかりませんが、 傍目からは「一つの韻を見出そうと」するように見えてきます。 もちろん生活や人生は当人のものですから、 他者が他者の価値観であれこれ言えることではありません。 しかしながら当人自身が望んでいないのなら、 これほど不幸なことはないと思うわけです。 ニーチェは「へぼ詩人」と揶揄していますが、 へぼかどうかを決めるのはその人自身のはずです。 ◇◆関連知識・キーワード◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E5%B8%B8%E7%94%9F%E6%B4%BB ◇◆編集後記◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 日常を凝視して、思想の部品に使えそうなものを抽出してます。 ◇◆お知らせ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ブログも更新中 http://antepaenultima.blog76.fc2.com/ その他のお知らせも随時追加予定。


