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2008/03/05

ニーチェ格言集・第110回「支配者の発明」

◇◆今回の格言(110回)◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


110回なので長文バージョンでお送りします。
格言解説も(少し間違った方向に)力を入れました。


「教会の概念はすべてその正体を見破られている。

教会の概念というのは、

自然的価値から価値を奪い去ることを目的とする世にも悪質な贋金づくりである

と、僧侶そのものがその本性を見抜かれているのだ。
僧侶とは最も危険な種類の寄生虫、生の本来の毒蜘蛛である、と。

僧侶と教会のあの薄気味悪い発明品
「彼岸」、「最後の審判」、「霊魂不滅」、「霊魂」そのもの、
これらの諸概念によって、
見るからに胸糞が悪くなるあの人類の自己汚辱の状態が達成されたわけであるが、
こんな発明品が、そもそもいかなる値打ちのものか、どんな役に立って来たのか、
今日では我々が承知している。我々の『良心』が知っている。

すなわち、それは拷問の道具だ。
そのおかげで僧侶が支配者となり、支配者として留まり得た残虐の体系だ。

こんなことは誰でも知っている。
それにも拘わらず、一切は昔のままだ。」
(ニーチェ『アンチクリスト』)


道徳、慣習、制度等に総じて違和感を感じるとするなら、
それらは支配者が支配者で居続けるための発明であり、
支配階層でないものにとっては制約にしかなりえないからです。

しかしながら僧侶や教会のように、
支配者層はたくみに刷り込みを行います。
ありもしない概念を精製し、お墨付きを与え、
真実を巧みに片隅へと押しやります。
真実を所有することを恥辱と思わせるほど、徹底的に片隅へ追いやります。

そんな彼らのやり方を看破しても、その階層構造は崩れません。
いかに頑健な組織形成と幾重もの刷り込みが行われてきたかを物語ります。

結局のところ自らを維持するという行為において、
支配者層は我々より一枚も二枚も上手なようです。
人間が愚かなのか、巧みに操る彼らが飛びぬけて優秀なのか。

愚者と賢者の二元論で語ることしかできない点が、
すでに彼ら支配者層の罠にはまっていそうな気がしてやるせないです。
結局傍観するしか道はないのでしょうか。


◇◆関連知識・キーワード◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%8A%E6%84%9F%E5%95%86%E6%B3%95


◇◆編集後記◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

旅行での遅れが重くのしかかりペースがつかめずにいます。
以前の発刊ペースにゆっくり戻ることを画策中。

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