2009/11/07
プロジェクト管理と日常生活 No.96 『国民の目に見えない税金の無駄遣い』
アイデアよもやま話をご覧いただき、大変ありがとうございます。
前回、目標設定は"Can"ではなく”Should”に基づいて設定すべきだ、とお伝えしました。
プロジェクト管理の世界では、プロジェクトの開始時には、関係者によるキックオフミーティングを開き、関係者全員の情報共有をします。
その主な内容は、以下のようなプロジェクトの概要です。
・目的
・体制、および役割と責任
・スケジュール
・コスト
ここでのキーポイントは、関係者全員のプロジェクトの目的の理解、情報共有、そして強い参画意識です。
プロジェクトに限らず、組織やチームで何か目的を達成しようとする場合、1人、あるいは一部の人たちだけが頑張っても最大限の力を発揮することは出来ません。
全員が一致団結してこそ、最大限の力が発揮出来、その結果目的達成の可能性が最大限に高まるのです。
そういう意味で、11月3日(火)付け読売新聞の朝刊記事には今の日本の政治に一抹の危惧を感じました。
鳩山政権の”脱官僚”方針による政治家主導により、霞ヶ関の官僚の間では次のような弊害が出ている、というのです。
・より良い政策を作るため、政治家に助言や提案を出来るような雰囲気ではない。
・政策を新政権に提案したくても官僚が勝手に動いた、と責められる。
今、鳩山政権では、政治家主導で政治家の方々はとても頑張っておられるように見受けられます。
でも、この記事の内容を是とすると、どうも政治家と官僚、両者の役割と責任に問題があるようです。
また、別な報道によると、頑張っているのは一部の役職の付いた政治家だけでその他の政治家の方々は蚊帳の外、と言われています。
全ての政治家、および官僚の力を発揮すべき両者の役割が曖昧になっているようなのです。
これは、大変由々しき問題なのです。
政治家主導、という方針は大賛成なのですが、どうも脱官僚の解釈に間違いがあるように思えるのです。
脱官僚の本質は、政治家が本来の職責を自覚せずに官僚にほぼ丸投げしていた状況から政治家主導、という本来あるべき姿に戻そう、という狙いにあります。
ところが、政治家に助言したり提案したりする官僚の役割まで制約してしまう危惧が出てきているのです。
更には、副大臣などの役職の付いた一部の政治家に政務が集中してしまい、全体の組織力が最大限発揮出来ない、という危惧もあります。
そこで、鳩山政権への提案です。
鳩山政権は早急に政治家、官僚両者の役割と責任についてあらためて明確にし、それをきちんと公にすべきなのです。
そうでないと、優秀な役職の付かない政治家、あるいは官僚の力を最大限に発揮出来ず、仕事に対するやる気も削いでしまいます。
これはとりもなおさず国民の目に見えない税金の無駄遣いになってしまうのです。
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