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2009/07/22

週刊マガジン・ワンダーランド 第149号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ http://www.wonderlands.jp/

   マガジン・ワンダーランド(小劇場レビューマガジン)

   2009年 7月22日発行 第149号                          毎週水曜日発行

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【目次】
◇流山児★事務所「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical」
 鏡に映る苦い自画像 「水洗」の枠を超えて
 都留由子
◇流山児★事務所「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical」
 猥雑だけど洗練、「遊び心」も みる人を変える力持つ
 小林由利子
◇流山児★事務所「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical」
 猥雑な匂いや生々しい息遣いをむせかえるほどに
 大泉尚子

▽連載【レクチャー三昧】
 第49回 ピナ・ショック
 高橋楓

■web wonderland から===================== http://www.wonderlands.jp/ 

◇劇団、江本純子「セクシードライバー」
 脱線しまくりの超リアル不条理会話劇 歌や踊り封印の新ユニットで
 山内哲夫

◇SPAC「ふたりの女~唐版・葵上~」(宮城聡演出)
 愛と憎、狂気と正気の <極> に、もの悲しい波長の空間が
 阿部未知世

◇ハイバイ「リサイクルショップ『KOBITO』」<クロスレビュー> 
 因幡屋きよ子、大泉尚子、藤原央登、山内哲夫、柳沢望、谷賢一、鈴木雅巳、
小林重幸、杵渕里果、高木龍尋、カトリヒデトシ、菊池太陽、北嶋孝


◇ワンダーランド支援会員を募集中!
http://www.wonderlands.jp/info/members2009-1.html

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 この5月から始まった「劇評を書くセミナー 座・高円寺留学コース」が「化
粧」に続いて取り上げたのは流山児★事務所公演「ユーリンタウン」です。ブ
ロードウェー・ミュージカルに小劇場が取り組むのも驚きですが、燐光群の坂
手洋二が台本を担当し、演出の流山児祥が約50人の出演者とともに「小劇場ミュー
ジカル」に仕立て直すというのですから話題に事欠きません。セミナーで集まっ
た10本のうち、ここでは3本を掲載します。いずれも受講生の議論を踏まえて
修正・補足されました。驚きと戸惑いを覚え、歌や音楽の力に動かされダイナ
ミックな舞台展開に魅入られると同時に、いくつかのほろ苦い思いも。じっく
り読んでみてください。(編集部)
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◇流山児★事務所「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical」
 鏡に映る苦い自画像 「水洗」の枠を超えて
 都留由子

 オフ・ブロードウェイよりもっと小さな劇場(フリンジと言うらしい)で大
好評を得て、ブロードウェイでの上演に至り、2002年のトニー賞まで取ってし
まったというミュージカル「ユーリンタウン」を観た。流山児祥の演出である。

 会場の座・高円寺1は、普段は搬入口として使われているところが入り口に
なっていて、お客は舞台を突っ切って客席に入っていく。会場は天井が高くて
倉庫のよう。正方形の舞台が作られていて、客席は舞台をL字型に取り囲む。
大入りで客席の最前列と最後列に補助席がずらりと並んでいた。

 おへそを出して、ショートパンツに黒のストッキングの「横柄な」女性警官
が客席へ案内してくれる。「席はわかる?わかんないんなら言ってね。それか
ら、先におしっこに行っといてね」。なるほど、こういう人が登場するんだね。

 客席の下には生バンド。おお、ミュージカルならこうでなくっちゃ。最近は
カラオケばかりだもの。子どものころ宝塚歌劇を観に行って、開演前のオケピッ
トから聞こえてくるチューニングの音に、これから始まる舞台を想像してどき
どきしたのを思い出した。

 舞台奥にはグリム童話でお姫様が閉じ込められる塔みたいな建物があり、そ
れが公衆便所No.9。てっぺんには、巨大な換気扇がカラカラ回っている。や
がて、この公衆便所の前の広場で、貧乏人たちがトイレの管理人との間で大騒
ぎを始める。近未来のどこかの街らしい。

 この街では、二十年にも及ぶ異常渇水のせいで水の使用は厳しく制限され、
決められた公衆便所で用を足すことが義務付けられている。さらに、そのトイ
レは使用料が徴収され、払えない者は使えない。すべてのトイレを管理してい
る会社UCCは、当然大儲け。じゃあ、いいもん、トイレは使わないもん!と
思ってもトイレ以外での排泄行為は法律違反。捕まると、その名もユーリンタ
ウン(おしっこ街!)という、どんなところかは誰も知らない恐ろしいところ
へ送られてしまうのだ。

 そんなことを観客に説明してくれるのは、警官ロクスッポ。黒ずくめで、ナ
チスの親衛隊みたいな赤い腕章をしたこのスキンヘッドの警官は、ずっと舞台
の脇にいて、警官役を演じる以外にもときどき出てきて解説してくれる。ちな
みに開演前には、舞台脇の補助席のお客にチョコを配っていた。

 おりしも、お金がなくてトイレを使えないスットボケじいさんが爆発的に立
小便をして警官に捕まり、ユーリンタウンへ送られる。その息子ビンボーは騒
ぎの中で美しい女性ホッピーとめぐりあい一目惚れ。ホッピーにあなた自身の
ハートの声を聞いて!と言われて、ビンボーは自由を求めて「世界同時おしっ
こ革命」を起こすことを決意する。ビンボーとともに立ち上がった貧民たちは、
トイレの大元締めUCC社長のクラウドとその味方をする警官隊と対決。ホッ
ピーがクラウドの娘だということがわかり、彼女を人質に、古い下水道に立て
こもる。

 高さのある舞台は下部が開いていて、通路のようになっている。貧民たちは、
舞台の下に逃げ込んだり、隠れたり、もぐりこんであちらの方から出て来たり
する。貧民街の公衆便所No.9がぐるりと回転すると、UCC本社の社長室。
鹿の剥製の見事な角の先に社長のクラウドの帽子がかけてあり、その下には豪
勢なソファ。紫の制服を着た社員に囲まれて、社長と、その手先かつ恋人のゲ
イの上院議員は、チャップリンの映画「独裁者」のヒンケルのように、大きな
地球儀をボールにして弄ぶ。

 対決場面では、会場の天井に近い足場に、ヘルメットと覆面の過激派みたい
なのが現れて大きな赤い旗を振る。中学生のころ、こういうおにいさんたちを
町で見かけて怖かったことを思い出す。隣ではユーリンタウンに送られたビン
ボーの父親も旗を振るが、こっちは汚いシーツにおねしょのシミがついたみた
いな旗だ。

 UCC側からの切り崩しの金銭を拒否したビンボーが、会社の屋上から突き
落とされて殺されたあと、その遺志を継いだホッピーが革命を率いて、ついに
「世界同時おしっこ革命」は勝利を収める。しかしハッピーエンドには終わら
ない。「自由におしっこする権利」は得たものの、結局、貧民たちは渇水には
勝てず次々と倒れてゆく。

 会場が小さいこともあり、役者たちがたびたび客席を駆け回ることもあり、
非合法なと言えば言いすぎだが、秘密の場所でこっそり観ているような、親密
な、共犯者のような雰囲気が感じられるステージだった。上演時間2時間40分、
出演者は50人近い大所帯+生バンド。ミュージカルと言えばチケット代一万円
超えが当然のような昨今、チケットはなんと4500円。

 ミュージカルを観るといつも、歌唱の力・歌=音楽の力の強さを感じる。こ
の作品でもそうだった。例えば、主人公ふたりが恋に落ちる場面。台詞だけの
ストレートプレイだと、あんなに短時間に恋に落ちるのはどうも嘘臭くて信用
できないが、感情が高まったところで歌が始まり、ハーモニーも美しくふたり
で歌い上げられると、つい納得してしまう。その意味で、ホッピーを演じた関
谷春子の歌には説得力があり、他の場面でも彼女の歌にはまんまと説得されて
しまった。理屈で考えれば話に段差や亀裂のあるところを、歌を歌うことで軽
々と飛び越えてしまう。ミュージカルの魔法である。

 ビンボーの遠山悠介の歌はそれに比べるとちょっと飛び越える力が不足して
いた。特に、貧乏人たちに革命を促すところは、貧民たちのざわざわしたコー
ラスを彼の歌が圧倒して、有無を言ず革命へとなだれ込ませなければならない
場面だと思うが、遠山がとても頑張っていたのは認めるけれど、あの歌に説得
されるということは、貧乏人たちは最初からビンボーに好意的で、説得された
がっていたとしか思えない。

 ミュージカルについて云々できるほど観ているわけではなく、決して目が肥
えているわけではない筆者が見ても、ダンスはいま少し上達の余地はありそう
だったし、個別の歌唱についても、さらに頑張って頂きたいと思うところも少
なくはなくて、全体としてはミュージカルというより、音楽入りのお芝居といっ
た印象だったのだが、出演者全員での合唱の迫力、厚みはさすが。これはミュー
ジカルの快感だと思った。

 それにしても、観客の感情に直接訴えてぐいと引き込む「音楽の力」「歌の
力」はまことに侮れない。狂言回しの警官ロクスッポが芝居を外側から眺めて
コメントし、先のことをネタバラシし、「これはお芝居である」ことを何度も
示し続けるにもかかわらず、芝居がはねたあと、うるうるしちゃった!という
声をあちこちで聞いた。感情に真っ直ぐに切り込む音楽には、つい感情移入し
てしまうものらしい。

 その狂言回しが「ハッピーエンドでは終わらない」と予言するとおり、ビン
ボーの犠牲を乗り越えて、自由を求めた革命はついに成功するが、しかしそれ
は、貧乏人(も金持ちも)が生き延びるための革命とはならなかった。そのこ
とは、予言がなくても途中からは予測がつく。貧民たちは、テロにも革命にも
たやすく煽動されるし、ビンボーを失ったホッピーは信じられないくらい簡単
に「恋人の遺志を継いで」革命のリーダーとなり、貧乏人たちはそれをあっさ
り受け入れる。そして、革命に熱狂する貧乏人たちは、誰もその先を考えてい
ない。

 先の見通しを持たない力が、たとえひとつの正義「おしっこの自由」を求め
るという点では正しくとも、長続きする幸福をみんなにもたらすとは思えない。
「おしっこの自由」は勝ち取ったものの、最終的には、UCC側も革命側も、
誰ひとり生き残ることはできない。

 大衆とは、なんとパワフルな、そしてなんと煽動されやすいものだろうか。
正しいところから出発しても、熱狂し煽動されると、そのパワーを爆発させて、
人を殺すことも厭わず、パワーを爆発させたあとのことまでは考えない。その
あと、陥った苦境を切り抜けるために、例えば「元の社会に戻ること」を目先
の変わったよさそうなビジョンとして提示されたら、きっとそっちへも熱狂し
て、再び革命を起こしてしまうに違いない。もちろん、まだ脱水症を起こして
いなければ、の話だが。

 熱狂とパワーはあっても、冷静な賢さと先の見通しに欠け、多くの犠牲を払っ
てようやく何かを勝ち取っても、その上に堅固なものを打ち立てることもでき
ず、結局は自滅する大衆。疑いもなくそのひとりである筆者自身の姿を鏡に映
すように示されて、苦い味わいのある作品だった。

 ところで、お金がなければトイレに行けない、というのは悪夢である。しか
しどれほど恐ろしいかは、思う以上に、人によるのではないだろうか。不足す
る「水」を「飲み水」としてでなく「排泄のための水」という側面でとらえ、
生理現象を人質に取って大儲けする会社を登場させたのが、この作品の肝だ。
生まれたときから水洗便所しか使ったことのない人には、恐ろしいインパクト
だろう。下水の整備されたアメリカの観客も、目まいがする思いだったに違い
ない。それに比べれば、水洗でない汲み取り式トイレを覚えている筆者は、つ
い、汲み取りにすれば?などと思ってしまって、根本的なところで、生理的切
迫感には欠けていたと思う。

 与えられた枠の中でだけ考えてしまっては、勝ち目はない。水洗トイレを前
提にしていては、貧民に勝利はないのだ。貧民(=わたしたち大衆)にできる
ことは、土俵を広げること、枠の外に考えを向けること、眼前の騒ぎに目を奪
われてしまわないこと、なのだ。

 水洗トイレに限らず、文化的な背景が必ずしも共有されない場合、物語の内
容は共有されても、肌に迫るものは共有されにくい。世代的にも、70年代の学
生運動に関わった世代か、その下の世代か、さらには全く知らない世代かで、
この作品のピンと来るところは違っただろう。そういう違いを越えて作品とし
ての生命を支えるものは何だろうか。いろいろな年代の人の感想を聞きたいと
思った。(2009年6月10日観劇)

【筆者略歴】
 都留由子(つる・ゆうこ)
 大阪生まれ。大阪大学卒業。4歳の頃の宝塚歌劇を皮切りにお芝居に親しむ。
出産後、なかなか観に行けなくなり、子どもを口実に子ども向けの舞台作品を
観て欲求不満を解消、今日に至る。お芝居を観る視点を獲得したくて劇評セミ
ナーに参加。


【上演記録】
流山児★事務所「ユーリンタウン―URINETOWN The Musical-」(流山児★事
務所創立25周年記念公演スペシャル)
座・高円寺1(小劇場)(2009年5月29日-6月28日)
http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=9
スタッフ
脚本・詞:グレッグ・コティス
音楽・詞:マーク・ホルマン
翻訳:吉原豊司
台本:坂手洋二
演出:流山児祥

音楽監督・演奏:荻野清子
訳詞・演出補:浅井さやか
美術:水谷雄司
照明:沖野隆一
音響:島猛
映像:濱島将裕
衣裳:胡桃澤真理
舞台監督:廣瀬次郎 

キャスト:
千葉哲也
曾我泰久
伊藤弘子
関谷春子
遠山悠介
栗原茂
石橋祐
植野葉子
有希九美
木内尚
上田和弘
坂井香奈美
三ツ矢雄二
大久保鷹
塩野谷正幸 ほか 

ポスト・トーク ゲスト:
6/2 松本哉(高円寺 素人の乱5号店店長)
6/3 青井陽治(ミュージカル演出家)×吉原豊司(ユーリンタウン翻訳)
6/9 中村哮夫(ミュージカル演出家)
6/10 佐藤信(座・高円寺芸術監督)×吉原豊司
ホスト:全回 流山児祥

入場料金:全席指定 一般 4,500円(税込)

主催:流山児★事務所
制作協力:ネルケブレインアンドハーツ
後援:杉並区 杉並区文化協会
提携:座・高円寺/NPO法人劇場創造ネットワーク


=====================================================================
◇流山児★事務所「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical」
 猥雑だけど洗練、「遊び心」も みる人を変える力持つ
 小林由利子

 6月13日(土)の夜の部に『ユーリンタウン』を見に行くと、劇場の前は何
やら怪しい人たちでごったがえしていた。子どもの頃白黒テレビで見た石器時
代の毛皮を着ている人がうろうろしたり、コスプレなのかダンサーなのか不明
な女性が一心不乱に踊っていたり、仮面をつけた人が一人芝居をしていたり、
何だろうと不思議に感じた。入口がわからず、うろうろしていると、「こっち!」
と黒いホットパンツ、谷間胸あけへそ出し、黒い制帽、赤いシンボルの入った、
昔にナチスの映画のキャバレー場面で出てきたような娼婦風警官と思しき人に
声をかけられた。舞台では、大音響で狂ったように阿波踊りをしている人たち
がいて、その間を縫って、もう一人女性警官が待ち受け、その先にもう一人い
て、「ここよ!」と席を指し示され、やっと上部にある自分の席に辿りつくこ
とができた。
 それでも何のことやらわからず、阿波踊りの人たちは何だろう、まわりの人
たちはユーリンタウンの人たちなのだろうか、などと思っていると、突然坊主
頭の厳つい人が舞台にかけ上がってきて、協力者に対してお礼を述べていたの
で、演出家の流山児という方で、これらがユーリンタウン祭というイベントで
あることがわかった。何やらはじめから、猥雑で不可思議な世界だった。

 席が舞台を上から眺める位置だったので、群衆の動きがよくわかった。狭い
舞台を右へ左へ前へ後へマスゲームのようにきれいに動く俳優の様子がわかり、
演出家の行き届いたブロッキングの力量を見ることができた。群衆の動きは、
バランスがとれ美しいと思った。このようなアンサンブルが生まれるまで、リ
ハーサルを繰り返し、演出家が一人ひとりの俳優をある方向に向けていったに
違いない。演出家と50人の俳優との葛藤の日々について考えた。それを基盤に
したそれぞれの俳優たちが放つエネルギーに惹かれているのかもしれない。

 特に、公衆便所No.9の管理人のペニペニが、革命に立ちあがった群衆に向かっ
て自分の過去について語る場面で、自分が男たちの「公衆便所」だったと告白
すると、着物の羽織とモンペをはいている老婆たちが、一瞬言葉にはならない
が「うっ!」となって群衆の後ろの方に身を隠すように後ずさりしていった。
その動きから、彼女らも「公衆便所」であったことを抱えながら生き抜いてき
たことが読み取れた。

 群衆の場面は、どれも猥雑であるが、同時にきちんとブロッキングが明確に
決められ、美しい動きになっていた。そして、天井近くにスットボケじじいが
中央に黄色いしみのある旗を揺らしている横に、ヘルメットにタオルマスクの
赤旗を振る人たちが登場したときは、笑いと共に子ども時代に見た学生運動の
兄さんたちを思い出した。そして、ハリハラキが細い刃物を振り回し、公衆便
所チェーンUCC社のオーナー社長令嬢のホッピーに詰め寄る場面では、連合赤
軍の粛清のアイスピックを連想して思わずぞっとした。正義として立ち上がっ
たとしても、何と容易く崩れていくのだろうか、と思った。

 しかし、勢いでわあーと3時間を見てしまい細かいところがわかかったが、
帰り道の足取りは軽く、頭の中で「ユーリンタウン、ユーリンタウン…」とリ
フレインしていた。まるで、ディズニーランドのイッツ・ア・スモール・ワー
ルドの「世界は一つ、世界は一つ…」のリフレイン状態と同じだった。

 しかし、同時に抑圧された人たちを束ねて革命を起こした若いヒーローが死
に、水を独占していた企業の社長が処刑され、社長の娘でヒーローの恋人が
NPOを立ち上げたが水を使いすぎ、結局全員が死んでしまう。ということは、
企業がそのまま存続しても幸せはなく「自由」を手に入れても不幸、革命も失
敗、ではわたしはどうしたらいいのだろうか?自問し続けることになってしまっ
た。

 翌日、「ユーリンタウン」の演出家流山児祥と翻訳者吉原豊司の話を聞き、
他の参加者たちの意見を聞くことにより、さらにわたしの不可解さは深まると
同時に、流山児の中にどこか子どもの「遊び」と底通する要素があると思った
ので、もう一度19日(金)に若い友人と見に行くことにした。流山児が、「40
年、ばかなことやっていると思う」といっていたことは、いいかえれば、ばか
ばかしいことを真剣に40年やり続けていることである。つまり、ずっと「遊び」
続けている、ともいえる。それでいて、流山児が「大資本と水資源が結合する
怖さ」について語り、「(ユーリンタウンは)革命劇だ」という言葉も印象深
かった。「演劇は扇動者がやるものだ。(自分は)アジテーターだ!」という
言葉の具現は、今回の俳優のエネルギーから感じることができた。ひょっとし
たら、わたしもアジテートされてしまった一人かもしれないと思った。

 2回目は平日だったので、ユーリンタウン祭はなかった。しかし、今度は舞
台向かって左手の地獄席ともいえる舞台を見上げる席だったので、そこにたど
り着くまで舞台を突っ切らなければならなかった。また、ナチスの秘密警察の
ようなセクシーなお姉さま方とお話しすることになり、今回は心の準備ができ
ていたので、「あのー、どこでしょうか?」とごっこ遊びのように尋ね、お姉
さまが「いい、こっちよ。ついてきて!」「ハイ!」と応え、命令口調の「こ
こよ、わかったここ!」、「ハイ、ここですね、ありがとうございます」と応
じることができ、その状況をむしろ楽しんでしまった。演出家は、案内人を劇
の一部に位置づけ、日常と演劇空間とのあいまいな部分をつくり、これから始
まる演劇の管理社会を観客に感じさせようとしていたが、むしろ場末のお姉さ
んと戯れるになっていた。管理社会の怖さには至っていなかった。

 上からの席から見るのと、下からの席から見るのでは、舞台に対する関わり
方が全く違うことに気づいた。俳優たちのまなざしが、直接観客に向けられ、
同志に引き込まれるエネルギーがあり、下から舞台を見上げることにより、群
衆と共にUCC社と戦う気持ちに同調されてしまった。

 公衆便所使用の不払いに立ちあがり、UCC社と秘密警察から逃れて、地下水
道に隠れた民衆が、革命のリーダーだったビンボーの死を境に人質だったホッ
ピーが新しいリーダーになり、地下水道からUCC社へ移動するときに舞台下を
ものすごいスピードで這っていく場面には驚かされた。思わず、「がんばれ!」
と応援する気持ちにさせられた。ホッピーと民衆と共に悪の象徴であるクラウ
ド社長を処刑し、UCC社を変革し、これから幸せな未来が来ると思ったら、水
不足になってしまい。「水、水…」と求める老婆にホッピーが、「体の中に水
がある」といって励ますが、まわりでは民衆が次々と死んでいく。ポッピーの
このセリフを聞いたとき、これではだめだ、と直感した。結局、革命は失敗だっ
た。では、UCC社の支配が続けばよかったのか。いや、それは違う。では、ど
うしたらいいのか。

 演出家のねらいは、観客にそういう問いを突き付け、考えさせることである
と思った。戦略なきセンチメンタルな革命は失敗する。そして、流山児は、演
劇を通して学生運動で達成しようとしたことの続きをしているのだ、と思った。
同時に、「ユーリンタウン、ユーリンタウン」とわたしの頭の中でリフレイン
してしまうことに流山児の持つネアカの「遊び」心をどうしても感じてしまう。
わたしにとっては、よく言われる流山児の強面より、繊細さが際立って感じと
れてしまう。

 この作品は、猥雑だけど洗練されている、そしてどこかに「遊び」があって、
観た人を変える力がある。一緒に行った学生運動を全く知らない若い友人が、
「この作品おもしろいよ。今まで、学生運動していた人ダサくてカッコ悪いと
思っていただけ、この作品見て、違う視点から考えられるようになった気がす
る」と語っていた。彼女もわたしと同様、流山児にアジテートされてしまった
ようである。

【筆者略歴】
 小林由利子(こばやし・ゆりこ)
 東京下町生まれ。東京学芸大学教育学部卒業、同大学院修了。イースタン・
ミシガン大学大学院演劇学部子どものためのドラマ/演劇MFAプログラム修了。
東京都市大学人間科学部児童学科教授。エクセター大学大学院客員教授、国際
交流基金知的交流中東プログラム・フェロー、国際児童・青少年協会前副会長
・日本センター理事、国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわと大阪プ
ログラム・アドバイザー。工藤直子原作・西田豊子脚色「ねこ はしる」英訳
(『The Cat Who Ran』)。子どもころから児童演劇に親しみ、現在もその普
及と発展にかかわる。

【上演記録】
流山児★事務所「ユーリンタウン―URINETOWN The Musical-」(流山児★事
務所創立25周年記念公演スペシャル)
座・高円寺1(小劇場)(2009年5月29日-6月28日)
http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=9
スタッフ
脚本・詞:グレッグ・コティス
音楽・詞:マーク・ホルマン
翻訳:吉原豊司
台本:坂手洋二
演出:流山児祥

音楽監督・演奏:荻野清子
訳詞・演出補:浅井さやか
美術:水谷雄司
照明:沖野隆一
音響:島猛
映像:濱島将裕
衣裳:胡桃澤真理
舞台監督:廣瀬次郎 

キャスト:
千葉哲也
曾我泰久
伊藤弘子
関谷春子
遠山悠介
栗原茂
石橋祐
植野葉子
有希九美
木内尚
上田和弘
坂井香奈美
三ツ矢雄二
大久保鷹
塩野谷正幸 ほか 

ポスト・トーク ゲスト:
6/2 松本哉(高円寺 素人の乱5号店店長)
6/3 青井陽治(ミュージカル演出家)×吉原豊司(ユーリンタウン翻訳)
6/9 中村哮夫(ミュージカル演出家)
6/10 佐藤信(座・高円寺芸術監督)×吉原豊司
ホスト:全回 流山児祥

入場料金:全席指定 一般 4,500円(税込)

主催:流山児★事務所
制作協力:ネルケブレインアンドハーツ
後援:杉並区 杉並区文化協会
提携:座・高円寺/NPO法人劇場創造ネットワーク


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◇流山児★事務所「ユーリンタウン-URINETOWN The Musical」
 猥雑な匂いや生々しい息遣いをむせかえるほどに
 大泉尚子

 座・高円寺の入口あたりから会場内にかけて、警官の扮装をした男女が10人
以上。彼らは、客入れや会場案内をやっている。手には警棒、全身黒ずくめ。
女は、ショートパンツ・網タイツにピンヒール、ジャケットの胸元のボタンを
最大限にあけて、豊かな谷間を強調しつつ。これはきっと、異色のブロードウェ
イミュージカル「ユーリンタウン」の世界へのエロこわい誘導なのね、と思う。

 ところが、劇場でのお約束「携帯は電源からお切りください」「休憩はござ
いませんのでお手洗いは先にお済ませ下さい」的な前説を、「携帯鳴らしたら
逮捕!」とか「上演時間は2時間45分だから、おしっこは先に行っとくように」
とか、権力をかさにきたオマワリ口調で言うんだけど、そこはそれ、客は客な
ので今ひとつ歯切れが悪い。高圧的に言い切ってしまえず、語尾が甘くて何だ
か中途ハンパなところに、やや悪い予感が走る。しょっぱなから、役者が苦労
してると感じさせる芝居に、あんまり面白いものはないんだよなあ…って。
 とはいえ、壁であるべきところを取っ払って入口を広くあけたり、客席を組
み替えて舞台を広くとった開放感はすごくいい。生バンドもすぐ目の前に控え
ていて、ワクワク感を盛り上げてくれるしと、気を取り直して客席に着く。

 -舞台は、大干ばつによって水資源が枯渇しかけている近未来のとある街。
水の使用を極端に制限され、水洗トイレを使うことさえ個人には許されていな
い。街のそこここを縦横に闊歩する警官たちが、水以外のすべてもが、完全に
管理されていることを物語っている。

 朝になると公衆便所には人が群がってくるが、使用料を払うことが義務づけ
られていて、管理人が厳しく目を光らせている。金のないホームレスたちは、
排泄さえままならない。管理人助手ビンボーの父親もその一人で、耐えきれず
に立ち小便をしてしまう。だが、これはもう犯罪であり、「ユーリンタウン」
送りが決定。このユーリンタウンについては(警官以外)誰も知る人がいない
が、実はそんな所はなく、警官の手にかかって処刑されるのだということを、
人々は薄々感づいているようだ。

 ビンボーはこれをきっかけに、社会の矛盾に目覚め〈革命〉を起こそうとす
る。排泄の自由を庶民の手に取り戻すための「全世界同時ションベン革命」を。
ふとした出会いから、彼とお互い一目惚れの恋に落ちた相手は、いいとこのお
嬢様風のホッピー。そのホッピーも強い味方になり、同士もどんどん増えてい
く。

 一方、水の管理を一手に引き受け、公衆便所のアガリで暴利を得ているのが
UCC(ウッシッシ)社だ。社長の〈冷血クラウド〉は、オカマの議員ヒップ
を抱き込み、賄賂を使って、自社に有利な法律を作らせるような悪徳企業家で
ある。そして運命のいたずらか、ホッピーはクラウドの最愛の一人娘だった。

 ビンボーは運動が激しくなるうちに捉えられ、死刑になってしまう。その志
を継いだホッピーは、果敢に父と直接対決し、見事にUCC社を倒す。水の管
理は彼女たちの手に委ねられるが、人々に水を大盤振る舞いした結果、資源は
枯渇し、人類は滅びてしまう。そして誰もいなくなった…というアイロニカル
な結末だ。

 このミュージカルは、もともとオフ・ブロードウェイの小さな劇場の作品。
コミカルな作風と荒唐無稽な設定の中で、歴代の人気ミュージカル、ひいては
資本に牛耳られているミュージカル界をもじり倒すパロディ性が評判を呼び、
ブロードウェイに躍り出て、ついにはトニー賞をも獲得したという。

 ところが私にとっては、「これで終わるはずはない、何かが起きるはずだ!」
と思い続けて、結局何も起こらなかった2時間45分だった。

 確かに、老若男女の総勢40名以上のキャストが歌い踊るシーンには、ある種
のパワーがある。また、舞台中央の公衆便所、はたまたUCC社の看板社屋に
も早変わりする、岡本太郎の太陽の塔を連想させるタワー状の装置はユニーク。
また、処刑などのシーンでは、左右上方にあるバルコニー的な空間を駆使し、
人の出入りには舞台床下の穴も使ってと、天井までの高さをフルに生かした空
間使いも際立っていた。

 にもかかわらず、劇中で〈革命〉という言葉が飛び交う割には、何だか、和
製ミュージカルというこぢんまりした鋳型から、一歩も出てないような気がし
たのだ。巡査部長ロクスッポとホームレスの少女ちびサリという、狂言回し的
な役割の2人が、結末を先取りしてバラしちゃうようなセリフを言ったりする
メタシアターな感じも、ひっくり返るほど新鮮ではなかったし。名作ミュージ
カルのパロディと言われても、その世界に疎い観客としては、対立する二大勢
力間の狭間で花開いたがゆえに、いやがうえにも盛り上がる恋というところが、
こりゃあ「ウエストサイド・ストーリー」かい?と、ぼんやり思うくらいで。

 演出家・流山児祥のオフィシャルブログに、寺山修二との出会いについての
こんなくだりがある。

 待ち合わせた喫茶店に寺山さんは女物の毛皮を肩に引っ掛けて現れた。
 イヤに背が高いと思ったら「例の寺山サンダル」を履いていた。
 「君は演劇で革命が出来ると本気で思っているのか?」と単刀直入に聞かれ、
 わたしは一瞬ぎくっとした。
 「出来ると思います、革命が命を改(革)めるというものなら演劇にはその端
 緒となるものがあると思います」。
 が、寺山さんの言う「革命の演劇より演劇そのものを革命しなきゃだめだと
 思うよ」に妙に納得した思い出がある。

 この言い方を借りれば、これは〈革命〉が出てきたミュージカルだったが、
キャッチコピーだけが宙吊りになって、「ミュージカルそのものの革命」は起
こっていなかったように見えた。翻って、私自身は何が起きてほしかったのか?
 何を期待してたんだろう?

 ところで、その後セミナーで聞いた流山児さんのお話には、とても興味深い
ものがあった。
 曰く、演劇をやることで、少しずつ世界を変えられるんじゃないかと思って、
長年続けてきた。演劇とは運動であり、それもくだらない、だからこそ面白い
運動だ。生き物としての人間の集まる場所を作りたいが、座・高円寺にはその
可能性を感じる。この公演も住人を巻きこみたいと、住民参加のイベント「ユー
リンタウン祭」と連動して行っている。将来的には、劇場を飛び出して、各地
のお寺でも公演を打ってみたい等々。
 それは、失われつつある〈地域〉〈ふるさと〉を、いきいきとした形で、我
が手に取り戻すということでもあるのだろうか。そこから私は、ふるさと=郷
土についてのある文章を連想する(ここでは「祖国」という言葉が使われてい
るのだが)。

 「祖国とは私たちが子供のころに夕暮れまで遊びほうけた路地のことであり…
私たちがその実のなるのを待ちわびたくるみの樹の生えた庭にこそ祖国はあっ
た。谷川のとある屈曲、庭の裏手の灰色に古びた木戸、ストーブで焙られてい
るリンゴのかおり、温かい両親の家にただよっていたコーヒーや料理の匂い、
町から郊外へ、郊外から街へと野原を通っていた小路、その小路を歩いた思い
出、童(わらべ)歌のメロディ、子供のころのある夕暮れのざわめき……それら
が祖国である。人間にとって祖国とは国家のことではなく、幼年時代のふとし
た折のなつかしい記憶、希望にみちて未来を思いえがいていたころの思い出の
ことである」(橋川文三「ナショナリズム その神話と論理」)

 この部分は、ミヘルスの「パトリオティスムス」という本からの引用なのだ
が、この〈パトリオティズム〉とは、ナショナリズムに対応して、郷土感情、
郷土愛のことをいう。
 いうまでもなく、ここに描かれているような牧歌的な風景は、すでに過去の
ものである。現状では、景色は恐ろしいほどの勢いで変わっていき、郷土とい
う存在自体があやうく揺れている。郷土愛などは「欠片もないほどにずたずた
に引き裂かれ、地域の光景はそれが成り立つ基盤そのものを欠くほどに荒廃し
ているからである.もはや…パトリオティズムなど想像されたフィクションと
してしか存続しえなくなっているのだ」(姜尚中「ナショナリズム」)。では、
舞台という設えられた空間の中で、それは取り戻せるものなのだろうか。

 ここで、郷土=ふるさととは、生活を共にした場所、ともに遊び、ともに飲
み食いした場所にほかならない。その思い出は「リンゴのかおり」「コーヒー
や料理の匂い」「童歌のメロディ」など、嗅覚や聴覚によって甦ってくる。プ
ルースト「失われた時を求めて」では、マドレーヌを浸した紅茶の味と香りに
導かれて、幼少期の夏の出来事が、一瞬のうちに主人公の脳裏に浮かび上がる
場面が、あまりにも有名。記憶は匂いと密接に結びつき、それによって鮮やか
に導き出されることも少なくない。

 そういえば「ファブリーズ」などなかった私の子供の頃、友だちの家を訪ね
ると、それぞれに違う匂いがしたし、お金持ちの家はどうして匂いがしないん
だろうと不思議だった。畑のど真ん中にあった小学校の周辺には、〈田舎の香
水〉が漂っていた。思い出は、いい香りばかりではなく、臭くて嫌な匂いにも
抜き難くからみついている。そうして、国家という言葉には匂いが感じられな
いが、ふるさとは、よくも悪しくもさまざまな匂いに溢れている。

 長々とあらぬ方向にとんだ話は、ようやく「ユーリンタウン」に戻る。この
芝居には匂いがなく、無味無臭に感じられたのだ。男が肥え桶を担いで舞台を
横切るオープニングに始まり、舞台中央に窓から中の人影が見えてしまう公衆
便所が聳え立ち、放尿シーンや、真ん中の丸い部分が、黄色いオシッコの染み
になっている布団を白い旗のように振る場面があったにもかかわらず。ミュー
ジカルというフォルムに足をとられたせいなのか、それはむしろ、妙にお洒落
で清潔に映った。その分、善玉・悪玉のキャラクターも歌や踊りも、ひっかか
りやとっかかりがなく、筋書きに身を任せて、さらーりと流れていったように
思えた。

 無論、排泄の話だから糞便の匂いをなどというのではない。だけど、人間の
もっとも基本的な行為である排泄の自由を、我が街を、ふるさとを自分たちの
手に取り戻すという話なのだ。アングラの帝王との異名をもつ流山児祥の演出
なら、生活の営みから生まれる猥雑な匂いや息遣いや気配を、もっともっと生
々しくむせるほどに感じさせてくれるのでは…と期待したことは、ないものね
だりのイチャモンつけに過ぎるだろうか。

 いずれにしても結局みんな死んじゃったんだよねー、という寓話的な締めく
くり方には、乾いてあっけらかんとした空漠感があり、一種潔い。ラストに至
るまでに、人が発する濃厚な臭気が立ち昇っていてこそ、その空漠感が、なお
ひきたったのではないのか。そうであったならば、このミュージカルという絵
空事が、布団につけられた跡のように、見た者の記憶に消せない染みを残した
かもしれない。

【筆者略歴】
 大泉尚子(おおいずみ・なおこ)
 京都府生まれ。芝居やダンス、アート系イベントが好きな主婦兼ライター。
「アサヒ・アートスクエア」インターン。時には舞台のスタッフボランティア
も。
・ワンダーランド寄稿一覧:http://www.wonderlands.jp/index.php?catid=3&subcatid=59

【上演記録】
流山児★事務所「ユーリンタウン―URINETOWN The Musical-」(流山児★事
務所創立25周年記念公演スペシャル)
座・高円寺1(小劇場)(2009年5月29日-6月28日)
http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=9
スタッフ
脚本・詞:グレッグ・コティス
音楽・詞:マーク・ホルマン
翻訳:吉原豊司
台本:坂手洋二
演出:流山児祥

音楽監督・演奏:荻野清子
訳詞・演出補:浅井さやか
美術:水谷雄司
照明:沖野隆一
音響:島猛
映像:濱島将裕
衣裳:胡桃澤真理
舞台監督:廣瀬次郎 

キャスト:
千葉哲也
曾我泰久
伊藤弘子
関谷春子
遠山悠介
栗原茂
石橋祐
植野葉子
有希九美
木内尚
上田和弘
坂井香奈美
三ツ矢雄二
大久保鷹
塩野谷正幸 ほか 

ポスト・トーク ゲスト:
6/2 松本哉(高円寺 素人の乱5号店店長)
6/3 青井陽治(ミュージカル演出家)×吉原豊司(ユーリンタウン翻訳)
6/9 中村哮夫(ミュージカル演出家)
6/10 佐藤信(座・高円寺芸術監督)×吉原豊司
ホスト:全回 流山児祥

入場料金:全席指定 一般 4,500円(税込)

主催:流山児★事務所
制作協力:ネルケブレインアンドハーツ
後援:杉並区 杉並区文化協会
提携:座・高円寺/NPO法人劇場創造ネットワーク



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 連載【レクチャー三昧】第49回 ピナ・ショック

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 友人が真剣な面もちで訊いてきました。ねえ楓さん、次の唐組公演っていつ?
 えーと、確か年二回、初夏・秋口ってやってたけど、雨の時期避けるように
して。
 わたしね、一遍は観とかなきゃって思いつつ、腰が心配なもんだからついつ
い行きそびれてたんだけど、今度はぜったい行こうと思ってるのよね。今回骨
身に沁みたの。わたしついにピナ観そびれちゃったのよ。いつまでもやってる
とは限らないんだって、人間何があるかわからないんだって、今のうち、観ら
れるうちに観とかなきゃ。だから次公演の時はぜひ声かけてね。ぜったい行く
から。
 ・・・がんばりましょう>皆さま。
(高橋楓)

*無料でも予約が必要なことがございます。必ずウェブサイトでご確認下さい。
*各情報の真偽・変更・取消・思想信条背景等につき一切の責任を負いません。
各自ご確認の上お越し下さい。
*【レクチャー三昧】カレンダー版(ウェブサイト)もご活用下さい。
ただし、当「マガジン・ワンダーランド」でお知らせした催しが全て転載され
ているわけではありません。
http://www.wonderlands.jp/info/lectures.html


▽ゴダールシンポジウム~全く新しいゴダール~
2009年7月25日(土)16:45~20:00 
早稲田大学小野記念講堂
無料、予約不要、定員約210名
▽▽第一部 ゴダールと音楽
講師は桜井圭介氏、大谷能生氏
▽▽第二部 ゴダール。その都市性と空間性と。
講師は宮沢章夫氏、佐々木敦氏
http://waseda-events.jp/?y=2009&m=07&d=25

▽ビバ!アートする池袋
2009年7月31日(金)15:30~17:30 
東京芸術劇場[But-a-I]※雨天時は東京芸術劇場中会議室 
講師は日比野克彦氏(アートプロデューサー)、万田邦彦(映画監督、立教大
学現代心理学部教授)、千石英世氏(文芸評論家、立教大学文学部教授) 
無料、申込不要
http://www.rikkyo.ac.jp/events/2009/07/5512/

▽日本文学におけるインターテクスチュアリティ研究の可能性 
2009年7月25日(土)  13:00~17:00
中央大学多摩キャンパス 3号館 3階 3202教室
無料、申込不要
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/event/event_j.html?suffix=k&visit=12&mode=vst&topics=9377

▽映画の中の宗教文化
2009年9月20日(日)10時~17時30分 
國學院大學学術メディアセンター1階常磐松ホール  
使用言語:日本語・英語(英語通訳付) 
無料、要申込
http://www2.kokugakuin.ac.jp/shukyobunka/oshirase/20090920.html

▽現代映像プロデュース論~最もホットな人の、最も新しいビジョン~
東京藝術大学 横浜キャンパス 馬車道校舎
無料、要申込
▽▽第2回2009年8月27日(木)19:00~
演題:未定
講師は丸田順悟氏(株式会社マッドハウス 代表取締役社長)
http://animation.geidai.ac.jp/pd2009/
http://www.geidai.ac.jp/info/20090706_01.html

▽ラブラボ
2009年8月4日(火)13:00~15:30
東京大学医科学研究室講堂
無料
感染症制圧についての公開セミナー
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/events/others/1255.pdf

▽劇場における公共性
2009年
世田谷文化生活情報センターセミナールーム
9000円(全6回)、(1)(2)(4)(5)各回1,500円
(3)3,000円(全2回分)、要申込、先着順、定員約30名
▽▽公共性と行為/批評の空間
8月5日(水)19時~21時
講師は齋藤純一氏(早稲田大学教授)
▽▽アメリカ・リージョナルシアターにおける公共性の発見
―日本における地域演劇政策の発展のために2
8月18日(火)19時~21時
講師は青野智子氏(諏訪東京理科大学講師)
▽▽公共劇場の根にあるもの
8月19日(水)・21日(金)19時~21時 30分
講師は佐伯隆幸氏(演劇評論家)
▽▽〈演劇王国〉ドイツの公共劇場制度―その歴史と現在
8月20日(木)19時~ 21時
講師は谷川道子氏(東京外国語大学教授)
▽▽劇場的思考の現在―視線と空間のアルケオロジー 
9月2日(水)19時~21時
講師は八角聡仁氏(批評家)
http://setagaya-pt.jp/workshop/2009/08/post_142.html

▽〈演じること〉のアルケオロジー―現代口語演劇の彼方へ
2009年8月26日(水)、27日(木)19時~21時
3,000円、要申込、先着順、定員約30名
講師は森山直人氏
 http://setagaya-pt.jp/workshop/2009/08/post_141.html

▽戦争と平和
2009年8月1日(土) 13時00分~17時00分 
東商ホール(東京都千代田区丸の内3-2-2) 
国立歴史民俗博物館主催
無料、要申込、先着順、定員560名
現在の戦争研究と戦争展示との関連を総合的に考える
http://www.rekihaku.ac.jp/events/forum/index.html

▽講談化け猫づくし
2009年 8月20日(木)14:00~16:00 
江戸東京博物館1階会議室 
1,000円、要申込、申込締切8月5日(水)、定員 130名 
講師は 田辺凌鶴氏(講釈師)  
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/event/culture/09natu/culture09natu.html#11

▽日本の原子力政策における制度変化のインパクト 
2009年7月29日(水) 18:00~20:00
ジャパンファウンデーション(本部) JFICホール[さくら](2階)
同時通訳有
無料、要申込
講師はジャック・ハイマンズ氏 (Jacques Hymans)(南カリフォルニア大学国
際関係学助教授/2007年安倍フェロー)
http://www.jpf.go.jp/cgp/fellow/abe/news/colloquium090729.html


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【編集日誌】
☆「ユーリンタウン」を上演するにはさまざまな困難があったようです。設定
・物語レベルの問題、翻訳の困難、音楽と言葉の絡み合いの課題、ミュージカ
ル俳優、それに契約の枠、などなど。ともかく一歩を踏み出しました。ミュー
ジカルや音楽劇に若い人たちの関心が高まっていると伝えられる折でもありま
す。これからの動きを見ていきたいと思います。
☆9月から始まる劇評を書くセミナーの後期日程、講師陣が決まりました。サ
イトに公表するため、いま告知ページを制作中です。明日中には完成予定です。
しばしお待ちください。
☆皆既日食も衆院解散も頭の中を素通りしてしまうていたらく。忙しさに流さ
れてはいけませんが、流されてみないと帳尻が合わない切なさもあり。覚醒の
日々をまつこの頃です。(北嶋)

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〒202-0002 東京都西東京市ひばりが丘北4-1-9
Tel& Fax: 042-422-5219  info@wonderlands.jp
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