こうたろうNews メールマガジン
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参議院議員 田村 耕太郎
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5月10日
牛はワイン!
今日は素晴らしい出会いで一日を締めくくることができた。これも私の牛を肥育
してくださっている西田さんのおかげだ。獣医師の松本大策さんにお会いできたの
だ。牛を飼うにあって西田さんが「バイブルだから読んでおくように」といわれた
著作の作者である。
とにかくスケールが大きな人物だ。中国の山東省で黄牛の畜産も手掛けられてい
るが、それは「日本の食糧自給のために、中国の急増する肉食の自給を確立するた
め」という発想なのだ。
松本先生から多くを学んだ。肉質は8割が遺伝で2割が育て方だという。ただ、
育て方でその8割を活かしきれないケースも出るので、育て方で遺伝を大きく出し
抜くことは可能だそうだ。牛は非常に繊細で愛情に飢えた動物。
人間でもそうだが、一番ストレスが出やすい内臓は胃。牛の胃は飼料をたんぱく
質に変える最も重要な発酵工場なので、そこが痛むと肉質に大きなダメージを与え
るという。目を見て目から愛情を注ぐことや、ブラッシングやマッサージなどのス
キンシップや、エサを与えるタイミングまでが非常に重要だとのこと。
目からウロコである・・・
他国では、牛は大量生産される機械のようなに育てられており、小規模で愛情を
注ぐ日本独特な飼育方法は、非常にユニークで抜群の差別化を実現しているという。
つまり、遺伝子を盗まれても、育て方を同じレベルまで引き上げない限り、出来上
がりの肉質は同等にはならない。よって日本の畜産業は高い付加価値を持っている
はずなのだ。
ところが、なぜ採算が取れるレベルで国内外で売れないのか・・・その意味で最
も共感を持ったのは、販売戦略という発想を持ってこなかったことにあるという指
摘。超同感である!日本農業にマーケティング能力を注入して、さらに高付加価値
化すべきなのだ。中でも日本の畜産をフランスのシャトーワインの発想で育成する
という意見には感銘を受けた!
「牛の第一胃は発酵機能を持つ醸造施設。つまり牛肉は飼料を発酵させて作り出
すワインのようなもの。畜産業をワイナリーのようなイメージで売り出したい」と
いう素晴らしい発想!畜産業者のはしくれとして「お洒落で売れるストーリー性大
あり」と思った!
また畜産業界では日本最高権威の獣医さんなので、牛のブランド化として科学的
根拠を持って、どんな飼料を与えるべきかヒアリング!非常に興味深いアイデアを
頂戴した。もちろん内容は企業秘密!
残念な意味で共感を覚えたのは牛のポジティブリストの話。牛が生まれた出荷さ
れるまで投与した全ての薬品を記録しなくてはいけないのが現状の制度。赤ちゃん
の時の注射が出荷時に残留しているはずもなく、過剰な規制となっている。リスク
ゼロを志向する役人的発想だ。
日本版政府系ファンドへの注文と同じだ。投資におけるリスクをゼロにしてみろ
というのが役所からの注文。投資に限らず、お金を持ったらリスクをゼロにできる
わけがない。リスクをゼロにする唯一の方法はお金を持たないこと!同様のたとえ
で、ある医師が「死ぬリスクが最も高いのは、生きていることそのもの」と応えた
そうだが、同じである。
人間は生まれた瞬間から死ぬリスクを負うのだ。生まれた瞬間から全ての機能の
老化が始まり、酸素を吸い、水を飲み、食物を摂取していること自体死へのリスク
を高めている。水も8リットル一気に飲めば血が薄まって赤血球が破壊され死に至る
そうだ。純粋酸素も20分吸い続けたら肺気腫を起して死ぬらしい。もちろん、ご飯
だって一気に10升食べさせたら胃破裂で死ぬだろう。栄養になるものも摂取し続
ければ毒になるのだ。
牛のポジティブリストの話に戻るが、これら薬物摂取の記録コストを全て生産者
に負わせていることも問題だ。安全のコストは消費者が支払うべきではなかろうか。
だったら、同様のコストを負担していない米国産牛をなぜ売るのか?そこでは安全
とリスクを消費者に選択させているのに国産ではなぜそれを許さないのか?
畜産や酪農は採算性が限界に来ている。米作も野菜も果樹も農業全体が生産努力
の限界に来ている。食糧自給の担い手の負担をこれ以上増やしてしまったら、それ
こそ担い手がいなくなって、食糧危機が日本に来ると思う。世界から食糧を買う力
はすでに急速に減退しつつあるのに・・・
金融も農業も将来性ある素晴らしい産業であり、日本を養う産業なのに、リスク
を極度に恐れる風潮がこれら産業の担い手を痛めつけて、未来を暗黒にしつつあ
る・・・
両方の産業に深く関わるものとして、最大限やってみますが、最近特に日本将来
に絶望感を感じてしまうほど残念な光景を目のあたりにする機会が多々あります。
しかし、このところテニスの伊達公子さんの復活に勇気付けられています。昨年、
松永先生のご紹介でご夫妻と知り合ったばかり。あの時は「モナコに遊びに来てく
ださい!」と誘ってくれましたが、いまや現役復活でそれどころではないですね。
「自分を育ててくれた業界の将来を憂いて、あきらめずに頑張る」あの姿勢に元気
をもらっています!いつかまたモナコに誘ってくださいね!
花房さんとは東京での販路開拓で意気投合!
日本の畜産業いや農業のために何かができそうな、そんな予感がした素晴らしい
出会い溢れる夕食会でした!
頑張ります!西田さん!皆さんありがとうございました!
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□編集・発行 田村耕太郎事務所
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