こうたろうNews メールマガジン
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参議院議員 田村 耕太郎
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5月4日
法案の柔軟な修正を
昨日の日経新聞に今の国会の課題について非常に興味深い分析が紹介されていた。
二日付け日経新聞27ページの大山礼子・駒沢大教授のご指摘である。私も常日頃同
じように思っていたので以下にご本人の言葉を引用して紹介させていただく。
「日本の場合も内閣提出法案だから何度でも修正できるというのが常識だと思う。
だが、国会法の規定では内閣修正に議院の承諾が必要な上、一院での議決後は認め
られない。内閣の権限が弱く野党との交渉が出来ないため、与党に頼るしかない」
「法案の大幅修正を防ぐ目的で、事前に与党の意見を聞いて党議拘束をかけ、そ
の後は議論させない形にして国会に出していた。これがいわゆる与党による法案の
事前審査である」
「表面上、国会は何ら修正しないので内閣が強いように見えるが、実は弱さをカ
バーするために事前に与党の言い分を全て聞き、しのいで来たに過ぎない。この事
前審査という工夫は野党には通用しない」
全くこの通りだと思う。正直、私が議員になってから、「国会審議って時間をか
けるセレモニーなんだ」と痛感させられてきた。与党議員の私でもそう思うくらい
だから、野党議員の歯がゆさといったらわれわれの想像以上であろう。
正直言って、官僚が作った法律が常に完璧であるわけもなく、与党の事前審査も
しかりだ。与党の事前審査って主に自民党の部会(及びその後の政調審議会、総務
会)のことだが、これが問題だ。
法案ごとに担当の部会があり、そこは平場でどの議員も平等に発言権がある。法
案に注文をつけたいなら、部会の日程を調べてそこに顔を出し、手を挙げて持論を
展開すればいい。
しかし、それが簡単ではない。部会といっても複数の部会、例えば、財金、厚労、
外交、農業が、同時刻に開催されたりする。それに、各議員は国会最優先だし、地
元での活動も大事だ。特に選挙が近くなったり、地元で地方議員や首長選挙があれ
ば、上京さえ出来ない時がある。
また委員会の委員長や理事なんかになったら理事懇や理事会の日程がもろに部会
の日程と重なり、党の部会に出られない時がある。
やっとのことで部会に出ても、数多くの挙手があり、やっと自分に当たる直前で
自分の日程がタイムアップとなり、意見がいえないことが少なくない。
また、部会の議決は最後に採択するのだが、どんな部会でも最後まで残っていら
れる議員は数人程度だ。ましてやもめる法案の場合、押し問答だけで二時間くらい
かかってしまい、普通の議員は最後までその場にいられない。何らかの理由があっ
て執念で残っている彼らが全会一致してしまえば、事前審査完了となってしまうの
だ。
性悪の(?)役所によっては、この法案に反対しそうな議員の日程を事前に調べ
て、それらの議員に一番都合の悪い時間に部会をぶつけてきたとしか思えない時も
ある。しかも、それを十分に告知しないこともあったように思う。
また、悪気はなくても、膨大な法改正の時など役所や部会のチェックだけでは、想
定し得なかったミスや抜け穴もないわけではない。
だからこそ、国会審議が重要だと思うのに・・・
ずっと与党の立場なので、国会審議になった時点で”問題ではないかと思われる
点”があっても、「部会に出て指摘しなかった君に責任あるよ。もう遅いよ」とい
われ、悔しい思いをしてきた。確かにそれもそうだが、国民生活の視点から、”見
つかったおかしな点”はやはり見つかった時点で修正すべきではなかろうか?
国民の皆さんから税金を頂いて仕事をしているのに、「修正しない前提での国会
審議って、時間稼ぎアリバイ作り以外の何なのだ」と思ってきたこともあった。
先輩方から「国会最優先だよ」と言われるが、座って時間が過ぎるのをただ漫然
と待ちながら議論を聞いているか、当たり障りのない質問をすることが最優先の仕
事だなんて寂しすぎる。
今のやり方を変えないなら、”自民党の部会最優先”にしないと立法府の一員の
役割を果たせない。
国会運営上、時間が限られているということもあるが、それはもともと出してく
る法案が多すぎるから時間が限られてくることに問題がある。特に役所も役所で
「あの法律は俺が作った」と手柄にしたい動機中心に、たくさんの法律を出してく
るのはいかがなものか?
まあこれからはそんなに簡単に通らないので熟慮の上に、真に必要な法案だけ出
してくると思うが・・・
フランスやドイツのようにどの時点でも政府が提出した法案について修正案を出
せるような工夫が必要ではなかろうか?そうすれば、国会審議も形骸化せず、各分
野において本当の専門家が与野党に育っていくことになると思う。
「ねじれ」で、与党が悪い、野党が悪い、と批判しあうのもけっこうだが、ねじ
れて初めて見えてきたものもある。それを冷静に客観的に分析して、国民のために
早急に解決策を出していくことが求められる。
私の考えは間違っているだろうか・・・
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□編集・発行 田村耕太郎事務所
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