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巷には成り行き任せのため、見た目には判らない「手抜き工事」の建物、「欠陥住宅」が数多く存在します。ちょっとだけ実践することにより、あなたにも簡単にできる防ぐ方法を、極めて具体的にご説明します。より良い家を造るために、先ずは、お読みください。

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/12/08
  • 部数 222部
  • メルマガID 0000201179
  • 個別ページ
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2009/04/29

あなたの家から『手抜き工事』を少しでも減らすために 第128号

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     あなたの家から『手抜き工事』を少しでも減らすために

        早い話 やられてしまったらお終い です

             第128号 平成21年4月28日(火)発行
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 最後に『毎回同じ内容』があります。お手数でも一度はお読みください。

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 ☆☆☆「躯体工事」を考える ☆☆☆

 前回は、「筋違い以外に使う金物 その2」として、目につき難い部分に
ついてご案内しました。ご理解頂けましたでしょうか。

 今回は、「躯体が完了した時」について、ご説明します。

 建て方(建前)が完了しますと、建物の形がはっきりと判り、「ここまで
来たか」と思ったり、「いよいよだな」と感じたりするものです。

 このような状態ですと、つい浮き々々して、楽しみが先行してしまいがち
ですが、「勝って兜の緒を締めよ」、見るべきところは忘れずに見て
おきましょう。

 建て方完了後に見ておくべき主な箇所は、2つです。

 金物の締め付け具合と、防蟻(白蟻)対策です。防蟻対策の中には、
防腐対策も含まれます。

 金物の締め付け具合の確認は、実際には後になって行ないますので、
建て方直後という訳ではありませんが、ここで説明しておきますから、
頭の隅に入れておいて下さい。

 「後になって」といいますのは、金物が見えなくなる前、例えば
床下の部分であれば、床材、若しくは、床材の下地材などを張って、
床下が隠れてしまう前ということです。

 このような時期は、この箇所によって異なりますから、現場に行く
度に、その様子を確認しておくと良いでしょう。

 一般には、床→壁→天井の順に囲っていきます。

 が、壁と天井のぶつかる部分(廻縁(まわりぶち)部分といいます)の
納め方(おさめかた-作り方)によっては、天井→壁となることがあります
から、若干の注意が必要です。

 建て方の時にしっかりと留められている金物を、何故もう一度確認する
のか、といいますと、木は乾燥によって痩せて来るからです。

 建て方の前日が運悪く雨の場合、現場に積まれている木材は、どんどん
水分を吸っています。

 その木材で建て方が完了し、床・壁・天井を張るまでにはかなりの時間を
要しますから、その間に木材の水分は、どんどん蒸発します。

 水分が減ることによって、木材は痩せますから、その結果として、
ボルトなどには自然に緩みが出て来ます。ボルトの緩みは、どう見ても
建物にとって好ましいことではありません。

 さて、木材の乾燥具合は、「JAS」の規定によって決められています。

 では、どの程度に乾燥されている状態であれば良いか、といいますと、
含水率(がんすいりつ)が概ね20%以下であれば良いといえましょう。

 含水率といいますのは、木材に含まれいる水分のことで、重量比で、
木材そのもの(全乾燥)に対する水分の割合です。

 この乾燥の際には、もう1つ大事なことがことが起こります。

 それは強度の変化です。

 木材は、乾燥している程、強度があります。ですから、現実には
無理ですが、含水率0%(水分0)であれば、最も強い状態となります。

 では、どの程度に強度が違うのか、といいますと、建築で必要とする
強度はいくつかありますが、例として、圧縮強度で見てみましょう。

 圧縮強度といいますのは、読んで字の通りで、例えば、土台が上から
ギューと押しつぶされた時に、どの程度の重さまで耐えられるか、
をいいます。

 含水率0%に対して、30%での強度は、1/3〜1/4になります。
建築材料の場合には、一般に含水率は15%程度と思われますが、
15%に対する30%ですと、1/2弱になります。

 含水率が15%違うだけで、強度が半分近くになってしまうことは、
「恐るべき」といってもよいでしょう。

 が、現場では意外とこの含水率を気にしていないことが多くあります。
ですから、現場で、現場監督などに、「使われているこの木材の含水率は、
どの位ですか」などと聞いてみるのも面白いでしょう。

 勿論、雨の日と晴天の時とでは大きく異なるでしょうが、とんでもない
数字を言ったり、言葉を濁すようなことがあれば、「困ったもんだ」と
思いましょう。

 ただし、含水率による強度の弱体化は、0%から30%程度までは
直線的ですが、30%程度からほとんど変わらないようになります。

 木材は、晴天が続けば、乾燥と併行して「木痩せ」もドンドン進みます。
建て方後のように、構造材が剥き出しになっていれば、より一層です。

 ですから、痩せた状態で金物をギュッと締め直しておこう、ということ
です。将来、それ以上に木痩せした時は兎も角、多少水分を吸って
太る分には、金物に関して言えば、問題は生じません。

 この木痩せについて、解体工事などの際によく見掛ける具体的な例を
ご案内します。

 解体される建物は、一体にかなり乾燥が進んでいます。測ったことは
ありませんが、含水率が15%以下のようにも思えます。

 さて、土台を基礎に固定するアンカーボルトや、梁などに取り付けた
羽子板ボルトなどに取り付けられているナットを、試しに捻ってみると
どうでしょうか。

 中には錆付いて動かないものもありますが、人の手で簡単に回るものが
時折見受けられます。

 取り付ける際にブカブカのままであるはずはありませんから、それは
木材が乾燥して痩せたとしか考えられません。

 木造住宅は、5年毎に一寸、10年毎にしっかりと補修をすれば、
50年持たせることは、決して夢ではありません。

 そのためにも、躯体(くたい-構造体)をしっかりとさせておくために、
金物類の働きが損なわれることが生じないように、床や壁、天井が
塞がれる前に、しっかりと締め直しておく必要があります。


 一寸雑談

 木材の規格は「JIS」で決められているとお思いの方がいますが、
こちらは工業製品で、木材は林業産物のため、「日本農林規格」によって
決められています。お間違いのないように。

 JISは、ジャパニーズ インダストリアル スタンダード です。

 JASは、ジャパニーズ アグリカルチュアル スタンダード です。

 謀らずも、伊達クン、少し学のあるところを見せてしまいました。

 何ですか? スペルですか?

 和英辞典にてお調べください。(伊達クンの実力が判ってしまいました)

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 ☆ 次回のご案内
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 今回は、「躯体が完了した時」として、金物類の締め直しについてご説明
しました。

 緩みが出るとはいいましても、建て方後では、手で回せる程にはなりませ
んから、依頼しておくようにしましょう。

 もしも手で回せるようでしたら、それは締め忘れです。更に深刻な状態で
す。

 次回は、あなたにもすぐ判る、
         「防蟻対策」について、ご案内します。

 前号をお読みでない方は、下記より、バックナンバーをダウンロードして
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  巷には、成り行き任せの建築工事が沢山溢れています。その結果、
  「手抜き工事」の隠れた建物が、数多く存在します。

  困ったことに、隠れた「手抜き工事」は、見た目には判りません。
  何かが起きなければ、なかなか発覚しません。

  地震に遭い、つぶれた家の下敷きになって、「ああ、このことか」
  と判っても、手遅れです。

  構造に限らず、様々な「手抜き工事」を防ぐために、建築の専門家
  でないあなたにもできる、簡単で具体的な方法を、ご案内します。

  「在来工法」による「木造2階建て住宅」について、平素の言葉で
  ご説明します。

  「2×4(ツーバイフォー)」や鉄骨構造などでも応用できる部分が
  多々ありますので、是非ご活用ください。

  あなたが、ちょっとだけ実践することにより「手抜き工事」が減る
  ことを、「伊達クン」は願っています。

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