2009/11/05
だれでもハズレは観たくない#178 風が強く吹いている
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、 日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。 1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 ~新旧映画紹介~ #178 2009.11.5号 主宰・発行者 slow ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◆◆◆ 『風が強く吹いている』 ■ ストーリー 金も寝床もなかったカケル(林遣都)は、ある日ハイジ(小出恵介)と 出会い、毎朝5キロのジョグと引き換えに賄いつきの寮を紹介される。 寛政大学陸上競技部のリーダーでもあるハイジは、そんなカケルを 陸上競技部にスカウトし、箱根駅伝出場を持ち掛ける。 ■ レビュー 観ようかどうしようか迷った作品でしたが、 いやはや。久々に泣けました。 価値ある作品です。 選手たちに感情移入しまくり、涙腺緩みまくりです。 ありがちな青春スポコン群像劇と侮るなかれ。 レースシーンは本当の箱根駅伝ではないかと見まがうほどの 超リアルレース。贅沢なエキストラ数に圧倒されました。 小出恵介は、もともと「のだめ」や「初恋」まで演じる幅が広い 達者な役者だとは思いつつも、その一方で脇役が似合う 男という印象ももっていましたが、それが、本作で演じる ハイジ(灰二)役で完全に覆りました。 ハイジ、かっこいい!かっこよすぎです! 夢破れ、再び夢つかむため、献身的に仲間を想い、 明るい人柄と強烈なリーダーシップをもって みんなを引っ張っていくその姿、輝いてます!! 一挙手一投足のすべてに魅力がありました。 前半の、ハイジがカケル馬乗りになって諭すシーン、 ここが必見です!男気とリーダーとしての理想像が 凝縮されていました。しびれますね。 25歳なのに大丈夫かなんていう心配は杞憂におわりました。 林遣都も、『バッテリー』『ラブ・ファイト』『DIVE!』など スポ根が似合う映画に出てたものの、箱根の走りができるのか 疑っていましたが、んんんん、さすがです。 劇中でも出る言葉でいえば、非常に「美しい走り」。 他のメンバーのキャラや関係もさりげなく描きながら よく伝わってきました。 なかでも「神童」のエピソードはこみ上げてくる涙がとまらずに、 不覚にも溢れまくってしまいました。 千住明さんの音楽の効果も相当にあったと思います。 いよいよ箱根というときの、たすきのアップにかぶさる魂を 奮い立たせる音楽が忘れられません。 サントラ買っちゃおうかなって思ってます。 みんなでつなぐ一本のたすき。 そこに至るまでの紆余曲折と結束。 王道中の王道でありながら、胸が熱くなりました。 強力プッシュ、超オススメです。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ●あとがき 余談ですが、ここのところ「鈴木京香」ウィークが続いていました。 『沈まぬ太陽』(渡辺謙の妻役)、『サイドウェイズ』(小日向文世の 憧れの女性)、『風が強く吹いている』(女医役でワンシーン出演)。 ほんと、精力的に出演してますね。 ●2009年・今後の注目作品 『わたし出すわ』(公開中) 『笑う警官』 『なくもんか』 『2012』 『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』 『曲がれ!スプーン』 『カールじいさんの空飛ぶ家』 『ONE PIECE FILM Strong World』 『スノー・プリンス』 『アサルトガールズ』 今後も、自分が観たい作品を観て、率直なレビューをお届けしていきます。 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 since July.8 2006 主宰・発行者 slow


