2009/09/28
だれでもハズレは観たくない#171 カムイ外伝
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、 日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。 1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 ~新旧映画紹介~ #171 2009.9.27号 主宰・発行者 slow ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◆◆◆ 『カムイ外伝』 ■ ストーリー 掟に縛られた忍びの世界から抜け出し抜忍になったカムイ(松山ケンイチ)だったが、 かつての仲間や、大頭(イーキン・チェン)ら追忍に命を狙われ続ける。 そんなある日、カムイは漁師の半兵衛(小林薫)と出会い、彼の島で家族と暮らし始める。 ■ レビュー 原作コミックを読んだことはありませんが、オープニングで カムイの生い立ちについて語られるため、予備知識はなくても 観られます。予告編を観てもあまりピンとこない作品でしたが、 忍(しのび)の世界を描いているため、スタイリッシュなアクションと 掟や義の心など、人間味溢れるドラマを多少は期待していました。 宮藤官九郎脚本、というところにも面白みが出ればと思ったのですが、 残念ながら、かなり血なまぐさく、先の見えない暗い世界に飲み込まれます。 松山ケンイチと小雪が主演として宣伝活動についてもがんばっていますが、 はっきりいって小雪の役は小雪でなくてもよかったのではないでしょうか。 もっと二人を中心に描けばその苦悩も伝わってくるところですが、 小雪、惜しすぎます。 てっきり松山ケンイチと恋人だったりそれに近い関係で 描かれていると思いきや、小林薫の妻として、3人の子供の母となっている役では、 カムイとの間にロマンスが生まれるはずもありません。 カムイとの恋はむしろ、小雪の娘役の大後寿々花が担当しており、 「セクシーボイスアンドロボ」というドラマに出ていたことしか 彼女のことを知らない身としては、ちょっと興醒めでした。 この役も、どうせならだれか別の新人がやったほうがよかったかもしれません。 木々の間を飛び回るシーンや水上でのシーンの随所に CGやワイヤーワークが使われているのですが、 全体的に合成的な違和感があり、 ハリウッドのそれと比べると、ひどく見劣りします。 そしてもっとも心が沈んだのは、クライマックスの件です。 カムイの痛みや「無間地獄」を表現しようとしたのでしょうが、 いくらなんでもこの展開は嫌すぎます。 途中、物語がどこに向かうのかわからずになんとなく 進んでいくのを耐えながら観ていたのに、 ラストは最悪な終わり方で、満足感はゼロでした。 いきなり『外伝』を作ったことが間違いだったのかもしれません。 佐藤浩市の邪悪な演技だけがこのいやな世界を正確に体現しています。 が、いずれにしても恋人や家族で観ないほうがいいと思います。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ●あとがき ミヤギテレビ杯ダンロップレディースオープンゴルフトーナメントを観戦してきました。 わたし自身は打ちっぱなしに行ったことくらいしかありませんが、 上田桃子や横峯さくらなどスター選手が多数出場している大会のため、初観戦してみました。 昼ごろ行ったため、最終組がすでに12番ホールをまわったあたりでしたが、 ギャラリーの数がものすごかったですね。(整理番号9608番でした) 女子プロのみなさん、歩くのめちゃめちゃ速いですね。打ったらどんどん進んでいくため、 いっしょについていくのは断念して奇数ホールのグリーンで待ち伏せ作戦をとりました。 間近で観る一流のプレーは緊張感があり、かつしなやかさとパワフルさを併せ持つ 説得力のあるエネルギーを感じました。 そんな中優勝したのは、実力派の新鋭、有村智恵選手。 うれし涙っていいものですね。意志の強さが優勝を引き寄せたのでしょう。 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 since July.8 2006 主宰・発行者 slow


