2009/07/23
だれでもハズレは観たくない#161 モンスターVSエイリアン/ウルトラミラクルラブストーリー
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、 日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。 1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 ~新旧映画紹介~ #161 2009.7.23号 主宰・発行者 slow ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◆◆◆ ● 本日のラインナップ ● ■1■ 『モンスターVSエイリアン3D』 ■2■ 『ウルトラミラクルラブストーリー』 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 『モンスターVSエイリアン3D』 ■ ストーリー 結婚式当日、隕石に衝突したスーザンは、 式の途中で突如15メートルほど巨大化してしまう。 彼女は政府に捕らえられ、モンスターとして秘密の基地に収容される。 しかし、そんなときエイリアンが地球を侵略しに来たため、 今度は対エイリアンの戦闘部隊として送り出される。 ■ レビュー 2008年後半に観た『プラネット・オブ・ジ・アース3D』が、 映画館で観る3D作品としては非常に興奮度の高い素晴らしい作品だったため、 今回はそれを越える興奮度を期待していました。 しかしながら…… 残念ながら小さくまとまった作品になってしまいました。 スーザンと彼との会話から始まるため、アニメ作品としてはおとなしい始まり。 政府にとらわれた彼女の前に現れるボブ、コックローチ博士、 ミッシング・リンク、ムシザウルスなどは、なかなかに個性的で、 おもしろみのあるモンスターでした。 ただ、エイリアンがあまりにしょぼくて、全然強くないし、 スーザン一人で相手をしており、ほかのモンスターたちは 正直言ってあまり役に立っていません。 とくにエイリアンの親玉が出てきてからは、 その間抜けさ加減に完全にさめてしまいました。 また、3Dの効果を十分に活かせていない気がしました。 『シュレック』シリーズのドリームワークスアニメーション製作ですが、 USJのアトラクションと比べても飛び出し具合などが少なく、 “ドキドキハラハラ”感が少なかったですね。 3Dでこれでは、2Dで観た方はもっと物足りなかったのではないでしょうか。 3D作品の時代はまだまだこれからではあるものの、 これからもっともっと面白い作品に期待します。 それにしても…… ストーリーといいキャラクターといい、完全に小さな子供狙いの設定なのに、 スーザンとキャスターを目指すジコチューな彼のやりとりだけ 大人の事情な感じなのはどうなんでしょう。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 『ウルトラミラクルラブストーリー』 ■ ストーリー 農業を営む人とは少し違った青年、水木陽人。心は幼稚園児の彼が、 東京から来た幼稚園の新任・町子先生に恋をした。 しかし、町子先生には、青森に来た重大な理由があった。 ■ レビュー いやあ、この作品、ポスターもタイトルもいい感じだったので、 どれほど奇跡的なラブストーリーなんだろうと期待していましたが、 なんともなんとも奇抜な作品に仕上がっていました。 麻生久美子が出ていないシーンの津軽弁はほとんど聞き取れず、 字幕なしではかなりきつい。 まあ、そこはご愛嬌としても、作品のテーマが 哲学的とも宗教的ともとれない、思考停止作品であります。 むりやりその意図を汲もうとするならば、 「思い続ければ、心臓や脳みそがなくったって、記憶の中で生き続ける。それが究極の愛」 ってことでしょうか。 最近の映画で言えば『ガマの油』にちょっとだけ近い気もするし、 名曲『千の風になって』の考え方ともあう気がします。 でもでも、この作品はえぐ過ぎ。 表現がイっちゃってて、常人凡人の頭ではまったく理解できません。 そんな中、すごい!!と思ったのは松山ケンイチの演技ですね。 『デスノート』、『デトロイト・メタル・シティ』、『カムイ外伝』、 『神童』と、同じようなキャラを演じることが一度もありません。 俳優の中でここまで自分を変えられる人は本当に稀有な存在です。 幼稚園児の脳をもつ主人公・水木陽人。 もしあなたがLでしか松山ケンイチを知らないなら、彼の懐の深さを知るためには、 この作品、観ておいてもいいかも知れません。 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 since July.8 2006 主宰・発行者 slow


