2009/07/16
だれでもハズレは観たくない#159 ノウイング
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、 日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。 1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 ~新旧映画紹介~ #160 2009.7.16号 主宰・発行者 slow ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◆◆◆ 『ノウイング』 ■ ストーリー 小学校の開校記念として埋めたタイムカプセルが50周年の記念式典で開かれる。 ケレイブはそのうちの一通、数字が羅列されたメモを持ち帰る。 彼の父親で宇宙物理学の大学教授・ジョン(ニコラス・ケイジ)は、 その数列の意味を知り、驚愕する。 数列は、過去50年の間に世界中で実際に起きてきた惨事と、 これから先の未来に起こる災難を予知するものだった。 ■ レビュー オープニングからグイグイと惹きこまれました。 50年前、影を持ったルシンダという少女が書き残した謎の数列。 過去の事件が心に傷を残す父子。 登場人物たちの関係性や心の機微などもしっかりと伝わってきました。 そして数列が示していた予知の一つ目、飛行機墜落事故。 この映像がまた、すごい! 派手なVFXというより、リアルすぎる描写。 とくに墜落後の細かい爆発と飛散する残骸、 体に炎が燃え移り悲鳴を上げて悶絶する乗客など、 実際本当にそこで起こっているようでいて、心底戦慄を覚えました。 その後も起こる第2の惨事。 地下鉄列車の大暴走もすさまじい。 メカが縦横無尽に戦いまくるVFXも好きですが、 地下鉄VFXはこれまたリアル!! 絶対に必見の映像です。 ただし、心臓の弱い方はご遠慮ください。 PG-12でなかったのが不思議です。 そしてついに、数列の謎を解き明かすジョンですが、思わぬ展開が待っています。 開始から1時間40分くらいまでの、息をもつかせぬ展開。 どきどきハラハラの緊張感溢れるストーリーがすばらしい。 『HEROES』を思わせる未来の予知能力。 それが何気ないところから深いところへつながっていく。 謎のささやきや謎の人影がたまに出るのもアクセントとなってよかった。 なのに、なのに、最後の20分の展開は一体何なんですか!!!! せっかくの緊張感溢れる展開が台無しじゃないですか!!!! ニコラス・ケイジが地球を救う話じゃなかったんですか!!!! サスペンス調のディザスター・ムービーといっていたじゃないですか!!!! これでは「M・ナイト・シャマラン監督」作品となにも変わらないでしょう!!!! 惜しい! 惜しすぎる! 最後の20分の展開を作り直すべきです!!!! このラストのおかげで、結局なにを言いたい作品だったのか、まったくわからなくなりました。 『AKIRA』ばりの映像は良かったんですが、感動のしようがない。 いろんな思いを馳せようとも、共感できる部分がない。 話を広げすぎて、収拾がつかなかったか。 そもそも、ルシンダの予言には何の意味があったのか、 ルシンダは選ばれし者ではないのか。 ラスト20分の展開をどう思うかは、個人差があるかもしれません。 一方、VFXに舌を巻くのは確実です。 みなさんはどう感じましたか。 ぜひ感想を聞かせてください。 次回は、スーパー・アトラクション・ムービー 『モンスターVSエイリアン3D』 をお送りします。 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 since July.8 2006 主宰・発行者 slow


