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劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、ジャンルを越えた1万本の映画の中から、マニアックすぎず、軽すぎず、とっておきをご紹介!!

  • 発行周期 週刊
  • 最新号 2009/12/30
  • 部数 300部
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2009/06/04

『だれでもハズレは観たくない』#153 ラスト・ブラッド

劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!

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    週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 
            〜新旧映画紹介〜
                       
           #153 2009.6.4号 主宰・発行者 slow             
                                 
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●本日のラインナップ●

■1■ 『ラスト・ブラッド』 (劇場公開中)
■2■ 『火山高』 (2002年・韓国)

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『ラスト・ブラッド』


■ストーリー


朝鮮戦争時の日本。セーラー服に身に包むサヤ(チョン・ジヒョン/本作では
Gianna名義)は、日本刀を操り「オニ」と呼ばれるバンパイアを倒していく。
彼女の目的は、父親を殺したオニの首領・オニゲン打倒だった。
フルデジタルアニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の実写化。



■レビュー


『猟奇的な彼女』など、韓国映画界の恋愛名手、チョン・ジヒョンがサバイバル
アクションに挑むということで、彼女の繰り出すスタイリッシュな殺陣がどれほど
のものになるか興味がありました。

しかしながらしかしながら。

いやあ、こりゃあ、やられました。
つまらなすぎです。
チョン・ジヒョンの表情や動きはとても好きなんですが、
脚本がつまらない。
そう、ストーリーがダメすぎて、1時間半ほどの上映時間なのに、
ものすごく長く感じてしまいました。

まず、オニたちの潜伏状況や目的が不明。
サヤとオニゲンの距離感が不明。どちらがどちらを探していたのかわからない。
サヤの過去がありきたり。
米軍基地で出会ったアリスに関するエピソードが中でもつまらない。
アリスの父親についても、組織についても、結局みんななにやってるんだという感じ。
サヤが重症を負った時に、アリスは自分の血を彼女に飲ませるのですが、
え、え、え、なんでそういう行動を思いつくの??? とびっくりでした。

全体的に伏線の張り方とか物語の盛り上げ方がヘタすぎます。

最後の小雪演じるオニゲンとの戦いがもっともしょぼかったです。
むしろ中盤の、アリスをかくまいながら戦うワイヤーアクション満載のシーンが
メインだったのではないかという感じです。

せっかく体を張って、28歳なのに16歳役を演じたチョン・ジヒョンのがんばりが
まったく持って報われません。
R-15だけあって、血しぶきと体の切断も半端なくでてきますが、そうする意味も
感じられず、誰に向けて何を目的で作ったのかが不明でした。

チョン・ジヒョンには、またいつかどこか別の映画で、華麗なる殺陣さばきを
見せてもらいたいものです。


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『火山高』 (2002年・韓国)


■ストーリー


17年にわたって生徒たちの覇権争いが続いている“火山高”。そこへ、強大なパワー
を持ちながらトラブルに巻き込まれてきた転校生・ギョンス(チャン・ヒョク)が
やってきた。彼は転校早々またしても、究極の武術の極意を記した秘伝書をめぐる
争いに巻き込まれる。


■レビュー


ちょっと古い作品ですが、学園バトルロワイアルアクションの決定版として、
DVDも持っております。
当時、アジアでこのようなデジタル技術とワイヤーアクションを駆使した作品という
のは珍しく、1999年に大ヒットした『マトリックス』の系譜を継ぐ作品です。

しかも世界観がおもしろい。マンガでいえば「魁!男塾」的というんでしょうか。
転校生を待ち受けていたのは無敵の一匹狼だったり、重量挙げ部主将だったり、
途中剣道部主将であり火山高一のスーパークール美少女とのロマンスがあったり。
まじめなアクションと劇画チックな設定のギャップが、ともするとおチャラケに
なるところをうまくまとめています。
後半には恐怖の術を駆使する学園の掃除人、“学園鎮圧教師五人衆”なるものが
登場します。生徒と教師たちの戦いに発展し、気分は最高潮!!

戦い方は「ドラゴンボール」見たいな感じで、“気”の応酬です。
こういうのをまじめにやった映画ってないんじゃないですかね。
「DRAGON BALL EVOLUTION」みたいなチープな“気”でなく、
アジア人ならではの演出なのがいいですよ。

弾丸のように飛び交うチョーク、龍のように舞う茶葉、“気”に操られた雨粒。

壮大なドラマってほどではありませんが、
こんなのを作れる韓国の懐の深さはすごい。



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6月は注目映画が盛りだくさんですね。
観たい作品を数えただけでも過去最多かもしれません。
ガンガンご紹介してまいります。





週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』
since July.8 2006
主宰・発行者 slow
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