2009/05/17
『だれでもハズレは観たくない』#150 天使と悪魔
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、 日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。 1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 〜新旧映画紹介〜 #150 2009.5.17号 主宰・発行者 slow ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◆◆◆ 『天使と悪魔』 ■ストーリー 次期教皇選を控えたヴァチカンで、教皇候補である4人の枢機卿が誘拐された。 宗教象徴学のロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は、ヴァチカン市国から の要請により、秘密結社イルミナティの全貌を暴くべく、ローマへ向かい、 ローマ教皇庁責任者カメルレンゴ(ユアン・マクレガー)に会う。 ■レビュー なるほどなるほど、そう来たか〜!! 前作『ダ・ヴィンチ・コード』は小説宣伝との相乗効果でものすごい流行となり ましたが、映画の内容は歴史と宗教をベースにしているだけあって難解で、 ダ・ヴィンチの暗号も正直言ってこじつけっぽく感じてしまいました。 だから今回も、初めはあまり観る気がなかったんですが、現在上映中の作品に魅力 あるものがなく、まあ、とりあえず観ておこうというくらいのレベルで観てみました。 そうしたら、思わぬ収穫! タイトルは硬いがおもしろい。 まず、前作同様、街並みや主要建築物に歴史の重みや芸術性を感じます。 行った気になっちゃうお得感でした。 次に、ストーリーが、わかりやすい! 聴いたことのない言葉はいくつも出てきますが、まあ、大体雰囲気で理解できます。 ラングドン教授がけっこうちゃんと説明してくれてます。 吹替で観たのも正解かも。 途中「根比べ」(??)とかいう言葉がくりかえし出てきますが、 これ実はコンクラーベ。 枢機卿たちが行う次期教皇選挙のことでした。 そういうことはともかく、全体の構成がスマートでした。 秘密結社イルミナティが教皇候補である枢機卿4人を誘拐、コンクラーベ当日の 午後8時から1名ずつどこかで殺害し、午前0時を回った瞬間、ヴァチカンを消滅させる という脅迫があります。 焦点はただひとつ、ラングドン教授は枢機卿たちを救うことができるのか、 そしてヴァチカンの運命は!? 上記のような5つのタームでストーリーを分けて考えることができ、なおかつ ラングドン教授とともに謎解きを楽しむ感じもあり、しかもそのヒントは歴史上の 暗号や美術品に隠されているあたりに高尚さが漂います。 なによりクライマックスがすごい! 素晴らしいヒーローもののような爽快感あり、 クライマックスのどんでん返しありで、 エンターテインメントとしてもサスペンスとしても楽しめます。 『ダ・ヴィンチ・コード』がイマイチだったと感じた方も、 『天使と悪魔』は観てみてください。 プラマイゼロでなく、挽回という感じですよ。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ■特別編・オススメマンガ(第3回) 『ちはやふる』 超不定期でお送りしている「だれハズ」特別編・オススメマンガ。 『ワンナウツ』『海皇紀』に続く第3弾は少女マンガでありながら友情や勝負事の 核心をつく、『ちはやふる』。「競技かるた」がテーマというのはめずらしい。 小学生編からスタートし、途中で高校編へ。 『ヒカルの碁』!?って思っちゃう展開ですが、小説的な雰囲気と、かるたの 世界の奥深さ、キャラのたった登場人物たちの勝負論や人生観、そしてユーモアが いいんですよ。 4巻まで出ており、これから先はいよいよ全国大会という大舞台での活躍が期待され ます。かるたってスポ根になるんですねえ。 週刊映画レビュー『だれでもハズレは観たくない』 since July.8 2006 主宰・発行者 slow


