週刊『だれでもハズレは観たくない』第98号
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!
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◇ 週刊「だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜」
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◇ 第98号 特別編 2008.6.25
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◇ 主宰 slow
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●はじめに●
今年もいよいよ後半突入を目前にし、今後は『スピード・レーサー』や
『ハンコック』『ウォンテッド』など、期待作が控えています。
そんな新たな作品の登場前に、まずは第75号(新春1号)〜第97号までの
2008年上半期に取り上げてきました劇場公開作の中から、
わたくしslow好みの作品や俳優を選出しました。
お気を楽にして、へえ、こんな作品が好きなんだ、と思っていただいたり、
まだご覧になっていない作品に興味を持っていただければ幸いです。
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「第6回『だれでもハズレは観たくない』映画グランプリ」
●2008年上半期編●
■作品賞 ■
最優秀作品賞 『バンテージ・ポイント』
優秀作品賞 『うた魂♪』
優秀作品賞 『アフタースクール』
■監督賞■
ピート・トラヴィス『バンテージ・ポイント』
■脚本賞■
内田けんじ『アフタースクール』
■主演男優賞 ■
大泉洋『アフタースクール』
■主演女優賞 ■
夏帆『うた魂♪』
■助演男優賞 ■
ゴリ『うた魂♪』
阿部寛『チーム・バチスタの栄光』
■助演女優賞 ■
サチ・パーカー『西の魔女が死んだ』
■音響・特殊効果賞■
『クローバーフィールド HAKAISHA』
■特別賞■
『HEROES』(全米大ヒットドラマ。DVDレンタル中)
■レンタル作品賞(2008年以前制作作品対象)■
『FREEDOM』
『unknown』
『犯人に告ぐ』
■がっかり賞■
『少林少女』
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【講評】
2008年の上半期、目立った大作のない中で、小品ながら圧倒的な
構成力とクライマックスに向けた疾走感が印象的だった
『バンテージ・ポイント』が最優秀作品賞に輝きました。
これはもう、ダントツ、文句なしです。あっと驚くどんでん返しの連続に
臨場感あふれる映像、爽快なテンポがよかったですね。
同じく脚本の妙で魅せたのが『アフタースクール』。
三谷幸喜以外の日本人にこういう脚本が書けるというのがすばらしい。
来週内田けんじ監督の前作でありデビュー作である『運命じゃない人』が
リバイバル上映されますので、そちらも期待しています。
一方、役者のエネルギーに圧倒されたのが『うた魂♪』です。
主演の夏帆のコミカルな演技、脇を固めたゴリの味のあるせりふ、
そして魂の合唱。まさにうたの魂がストレートに伝わってきました。
その他俳優陣で印象に残ったのは、『母べえ』の吉永小百合さん、
『Sweet Rain 死神の精度』の金城武、小西真奈美、KIDSの玉木宏、
『隠し砦の三悪人』の宮川大輔などですね。
外国作品では『紀元前1万年』『ジャンパー』の映像に感心しましたが、
作品全体のクオリティから、選外となりました。『クローバーフィールド』も
かなり独特でしたが、なんか今思おうとまずまずだったのかなと、いまさらながら
勝手に思い直した次第です。
がっかり賞は、期待が大きかっただけにかなり落胆した『少林少女』でした。
特別賞はもっとも惹きこまれたスーパードラマ『HEROES』。
壮大な映画の域に達しています。
全体的には、脚本で勝負しようとしている作品が多かった気がします。
そんな中での作品賞受賞の3作品は、いやあ、ホントよかったです。
下半期は大作がいっぱい控えてますので、テイストは違えど、
期待度・大ですね。
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『バンテージ・ポイント』(2008年3月公開)
テロ撲滅の宣誓をしようとした矢先、群集の眼前で大統領が狙撃される。
その様子を中継していたテレビ局、護衛のシークレットサービス、
テロの首謀者、群集の一人、さまざまな人物の視点から、徐々にこの事件の
全貌が明らかになっていく。
物語の冒頭10分ほどで、いきなり山場を迎えます。
ここでの観客は、テレビカメラを通して事件を知るのですが、
そこから時間が巻き戻され、別の人物の目を通して同じ事件を見ると、
なんとも新たな発見があり、よりいっそう謎が深まっていくのです。
とてもよく練られた作品で、同じ映像でも、同じエピソードでも、
初めに見たときと2度目に見たときではまったく異なる印象をもつのです。
これは、過去のオススメ作品では『メメント』や『カンパニーマン』に
共通しています。そしてあれらの作品以上に話の根幹がしっかりしていて
わかりやすい。しかもクライマックスの追走劇は、アドレナリン全開の、
超必見映像ですね。いったいどうやって撮影したの!?という渾身の出来栄え。
さまざまな風刺もあり、考え方もあり、スケールも大きく、
登場人物も魅力的。必見です。未見の方は、DVDレンタル開始をお待ちください。
週刊『だれでもハズレは観たくない』
主宰 slow


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