週刊『だれでもハズレは観たくない』第89号
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!
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◇ 週刊「だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜」
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◇ 第89号 2008.4.27
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◇ 主宰 slow
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●はじめに●
いよいよGW突入ということで、映画作品もさまざまなジャンルで新作が
ラインナップされています。楽しみですね。
昨年のGWに自分が観た作品て、みなさん覚えてますか?
わたしは『神童』『バベル』『スパイダーマン3』ですね。
今年はなにを観ましょうか。おいしい食事と面白い映画、
このふたつを選ぶときはいつになく優柔不断になってしまいます。
●本日のラインナップ●
■1■『紀元前1万年』(劇場公開中)
■2■『FREEDOM』(DVDレンタル中)
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『紀元前1万年』(劇場公開中)
ある部族が、大きな国の一団に襲われる。難を逃れた青年は、
奴隷として連れ去られた仲間と自分の愛する女性を追って旅に出る。
あらすじをあまり説明しすぎないほうがよいですね。
この物語は、自分が予言の救世主の資格をもつのか悩みながらも必死で
旅の苦難を乗り越えていく、青年の成長を描いています。
予告編ではピラミッド建設中の現場で暴れまわるマンモスたちが鮮烈な
印象を残しますが、たしかにあのシーンはすごいですね。
もはやCGがCGと認識できないくらい美しいため、現実との境が
わからなくなります。マンモス、いるんじゃないかって思ってしまいますね。
また、後半のあのピラミッド建設に使われている奴隷たちを見ると、
ついつい、「北斗の拳」の聖帝サウザー編を思い出します。
ああ、実写版北斗の拳の舞台だあああ!!!
と、映像を見ながらひとりで興奮してしまいました。
「神」と呼ばれる黒幕も、残虐極まりなく、最後の最後まで顔を出さない
あたりもよかったです。
まあ、全体の感想は、好みによるかもしれません。
紀元前を描いているため、部族の男たちは布切れ一枚だけをまとっているわけで、
しかも浅黒いというかどす黒い顔・体をしているわけで。
協力してくれた部族も、特徴的な格好をしており、そのへんの生理的な
好き嫌いはでるでしょう。わたしはこの世界観自体があまり好きではないんですね。
ピラミッドシーンはよかったですが。
世界観といえば、とくに気になってしまったのは、ナレーションですね。
話し方が日本昔話みたいで、なんか、民話を聞いているようでした。
マンモスもピラミッドも相当お金と技術が投入されていると思いますが、
その他の場面はわりと普通で、そんなに印象には残りませんでした。
ラストの「神」と対峙したシーンも、あまりにあっけない。
ケンシロウとサウザーのような死闘を期待してしまったために、拍子抜け。
だれも描いたことのない時代を描いたこと自体はすばらしいと思います。
ただ個人的には、あのピラミッドシーンと「神」のキャラで、
もっといい話が作れるはずだと思いました。
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『FREEDOM』(DVDレンタル中)
日清カップヌードルのCMや宇多田ヒカルの主題歌で映像自体は
観たことのある人が多いかと思います。
キャラクターデザインを『AKIRA』の大友克洋が担当しており、
映像もとても綺麗ですね。
地球が高濃度の放射能によって汚染され、人類は月に建設したシェルター・
エデンにのみ生存し、安全な生活を手に入れていた。
しかし、そんなとき、少年タケルが封印されていた地球の真の姿を目にする。
25分ほどの話が全6話で構成されています。前半がエデン編、後半が地球編。
アクションあり、ラブストーリーあり、いろんな展開が見られます。
世界観がいいですね。政府は地球は滅んだというが、そこには大きなうそがある。
また、地球の人々も、月の人類は滅んだと思い込んでいる。
これからどうなっていくんだろうという期待感が、話の進むたびに膨らんで
いきました。
しかしながら。
惜しい。
惜しすぎます。
ラストにこの謎が明かされるかと思いきや、不明のまま、ジエンド。
黒幕や巨悪が現れるのかと思いきや、そういうのも特になく、
わりとサラッと終わります。
第6話の土壇場の展開で回想シーンが多すぎます。
最後は悪くない終わり方ですが、ちょっと淡白かな。
てゆーか、あと3話くらい付け足すべき。
この壮大な世界観は6話では語りきれてませんよ!!
そのほか、少年たちが地球を見つけるくだり、ロケットを発射できてしまう
あたりも、軽いですね。もっと困難を伴うものじゃあないでしょうか。
と、ついつい辛口になってしまいましたが、
期待が大きいときに限って辛口なんです。すみません。
ストーリーどうこうよりは、映像と世界観のイメージングが大事なのかも
しれません。いまさらですが、観て損はありません。
リラックスして楽しめる作品でした。
すばらしい映像美。
週刊『だれでもハズレは観たくない』
主宰 slow


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