週刊『だれでもハズレは観たくない』第84号
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!
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◇ 週刊「だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜」
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◇ 第84号 2008.3.20
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◇ 主宰 slow
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●はじめに●
DVDレンタルもスタートし、勢いに乗る、
CSで放送されてきた全米大ヒットドラマ『HEROES』。
ついにファイナルを迎えました。
最後の最後にまた新たな謎を生み続けるあたり、
続編につなぐ仕掛けでもあり、世界観をより壮大にしようという試みでも
ありました。個人的には完全完結してほしかった気もありますが、
いずれにしてもここまでのめまぐるしいストーリーの交錯というのは
やはりすごかった。
●本日のラインナップ●
■1■『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』(劇場公開中)
■2■『バンテージ・ポイント』(劇場公開中)
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『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』
なにげに、新声優陣になってからのドラ映画は3本ともすべて観ています。
2006の『恐竜』がとてもクオリティが高かったため、毎回結構期待して
いる上、今回はオリジナルストーリー。予告なんかを見る限りでは
自然をテーマにした壮大な世界観を感じでした。
「巨人」という言葉がタイトルに入っていたのも大きいですね。
この手の話で「巨人」といったら、真っ先に思い出すのは「巨神兵」。
そう、『風の谷のナウシカ』です。
今回のドラえもんは、スタジオジブリ作品『風の谷のナウシカ』と
『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』と、宮崎駿監督にオマージュを
捧げまくっています。てゆーか、パクパクしすぎ。
掘北真希が声優をして話題になった「リーレ姫」は『ナウシカ』に出てくる
「クシャナ姫」を明らかに意識しています。
まあ、宮崎映画へのリスペクトやプラウドは良いのですが、そのわりには
後半の絵(画)が世界観に追いつけていません。
音楽ばかり壮大で、線の細やかさであったり色使いが普通なんです。
そしてもっとも問題なのは、ストーリー。
よく分からず途中で意識が落ちました。
導入部分はとてもよかったんです。
そこから中盤に至るまでのキー坊の日常はもう少しテンポよくやっても
よかったでしょう。そしてそのあと、むこうの星にいってからの
展開がかなり不明。目的が分からない。
みんな何をしようとしているのか。
最後の「巨人」も、あれが「巨人」なのかという疑問と、
何のために復活し、なぜ収束したのか、リーレ姫はなにを考えているのか、
結局エンディングは『もののけ姫』っぽいという印象しか残っていません。
まだいまからでもやり直せる。地球を守ろう。
テーマだけは直接口に出しちゃってますので分かりやすすぎますが、
はたしてちびっ子たちの胸に、そんな使命感は芽生えたでしょうか。
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『バンテージ・ポイント』
テロ撲滅の宣誓をしようとした矢先、群集の眼前で大統領が狙撃される。
その様子を中継していたテレビ局、護衛のシークレットサービス、
テロの首謀者、群集の一人、さまざまな人物の視点から、徐々にこの事件の
全貌が明らかになっていく。
いやあ、これは久々にクオリティの高い作品に出会いました。
2008年になってから観た中ではダントツに惹きこまれましたね。
まずテンポがいい。物語の冒頭10分ほどで、いきなり山場を迎えます。
ここでの観客は、テレビカメラを通して事件を知るのですが、
そこから時間が巻き戻され、別の人物の目を通して同じ事件を見ると、
なんとも新たな発見があり、よりいっそう謎が深まっていくのです。
とてもよく練られた作品ですね。
同じ映像でも、同じエピソードでも、初めに見たときと2度目に見たときでは
まったく異なる印象をもつのです。
これは、過去のオススメ作品では『メメント』や『カンパニーマン』に
共通しています。そしてあれらの作品以上に話の根幹がしっかりしていて
わかりやすい。しかもクライマックスの追走劇は、アドレナリン全開の、
超必見映像ですね。いったいどうやって撮影したの!?という渾身の出来栄え。
さまざまな風刺もあり、考え方もあり、スケールも大きく、
登場人物も魅力的。
正直、もっともっと大ヒットしててもいいと思います。
まあ、有名人が出ていないから仕方ないですが、
シークレットサービスをトムクルーズかジャンレノが演じ、大統領を
イーストウッドなんかがやってたら、超爆発的ヒットになったんじゃ
ないでしょうか。そのぶん世界観がミーハーな感じになってしまうでしょうけど。
いずれにしても、
この映画は観ておくべき映画です。
久々に自信をもってオススメできます。
週刊『だれでもハズレは観たくない』
主宰 slow


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