週刊『だれでもハズレは観たくない』第78号
劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!
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◇ 週刊「だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜」
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◇ 第78号 2008.1.31
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◇ 主宰 slow
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●はじめに●
人と花は、とても似ています。
どんなにきれいな花を咲かせるはずでも、水をやらなければ
枯れてしまう。一度にたくさんの水をやっても、
それきり放っておけばやはり枯れてしまう。
かかわり続けることが大切。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
『母べえ』
古きよき昭和に入る前の、戦争を前にした不安定な昭和に生きた、
ある家族の物語。
父のアイデアで、家族はお互いに「べえ」をつけて呼ぶ。
だから母は「母(かあ)べえ」。
そんなあたたかな家族だったが、ある日父は、思想犯として逮捕されてしまう。
それ以来、母と姉妹の生活はさまざまな苦労の渦の中となるが、
父の教え子・山ちゃんの訪問をきっかけに、つつましくもあたたかい
日々が始まった。
わたしは正直、吉永小百合さんの演技というのをしっかりと見たことが
ありませんでした。有名ではあるけれど、伝説の人であり、
過去の人、というイメージでしょうか。
(そんなこといったら怒られてしまいそうですが・・・)
ただ、やはり世代が違うのです。
だからこそ、今回は吉永小百合さんという女優さんの演技をしっかり観てみたい。
そんな想いで鑑賞したわけです。
感想は、ひとことで言って、「大いなる母性」。
まさに昭和の母。
強く賢くしなやかで、包容力があり芯が通っていて、苦労の中に笑顔を見せる。
すばらしい女優であることはいかなる世代のひとが観ても必ず気づく、
そんな演技でした。
戦争にはいる直前の不安定な日本。
侵略を聖戦と呼ばなければ、拘置所からも出られない日本。
直接の戦争を描かずに、それでも山田洋次監督の目は戦争のむごさに
向いていました。
この映画のすばらしいところは、ラストシーンに凝縮されています。
ただのいい話でおわらせない、やはり戦争とはむごいものなのだということが
伝わってきました。
観終わった後、仕事であたる悩みなんてのは、ホント小さいなあと思いました。
ああ、ちっちゃいなあ。
それにしても、泳ぐ吉永小百合さん、すごいですねえ。
週刊『だれでもハズレは観たくない』
主宰 slow


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