衆議院議員 山内康一 『蟷螂の斧』  RSSを登録する

衆議院議員の山内康一です。私の仕事は皆さんと国会をつなぐ「窓」となることです。まずは、私自身が日々考えていることや感じていることを皆さんに分かりやすい形で知ってもらうために、メールマガジンを発行することにしました。よろしくお願いいたします。

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2010/01/04

衆議院議員 山内康一 『蟷螂の斧』

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             『蟷螂の斧』             
        衆議院議員 山内康一 メールマガジン        
          2010年1月4日(月)発行            
                                  
─────────山内康一公式サイト http://www.kou1.info/───

■もくじ
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□1  2009年12月18日 (金) 支離滅裂的政権運営 
□2  2009年12月19日 (土) 田村議員の自民党離党
□3  2009年12月22日 (火) 留学生向けの講演会
□4  2009年12月24日 (木) 毎日新聞「私の主張」
□5  2009年12月25日 (金) 暫定税率維持の賛否
□6  2009年12月25日 (金) 成長戦略の哲学
□7  2009年12月28日 (月) 天皇陛下への不遜発言

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□1  2009年12月18日 (金) 支離滅裂的政権運営
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今日のタイトルちょっと中国語っぽくしてみました。

最近の鳩山政権(3党連立政権)の動きを見ていると、
いろんな四字熟語が頭をよぎります。
五里霧中、 支離滅裂、 羊頭狗肉、 竜頭蛇尾・・・・

なぜか中国語アタマになっている理由というのは、、
中国の戦国時代を題材にした小説「楽毅」(宮城谷昌光著)に
どっぷりはまっていて夢中になって読んでいるのと、
さらに小沢幹事長率いる大訪中団の印象が強いせいです。

旧田中派の「一致団結 箱弁当」の20世紀型派閥政治から
小沢流の「一致団結 北京ダック」の21世紀型派閥政治へ
日本の派閥政治は進化を遂げつつあります。

これぞ政権交代の精華!(⇒ちょっと中国っぽい熟語)

天皇陛下との会見の政治利用(=政治主導?)の問題もありました。
沖縄のように中国本土に近い米軍基地を削減しようという意図は、
中国に対する深謀遠慮も背景にあるのかもしれません。

日中友好が相思相愛ならよいのですが、片思いでないことを祈ります。

特に与党3党の幹事長が連名で出した鳩山首相宛の重点要望は、
支離滅裂の極みだと思います。

そこに書いてあるのは;
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(中略)国土の均衡ある発展、地域振興、経済波及効果から
要望の強い整備新幹線の建設を着実に遂行する。
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全国の高速道路網(東北、山陰、四国、九州)における
空白地帯を解消し、道路網の整備を進める。
--------------------------------------------------------
といったことです。

民主党お得意の「コンクリートから人へ」はどこへ行ったのやら?
むかし懐かしい文言「国土の均衡ある発展」が出てきてますが、
小沢幹事長の恩師田中角栄元総理のみ教えの復興です。

コンクリートを使わずに高速道路や整備新幹線をつくる新技術が
もしかしてどこかで開発されているのでしょうか?

民主党政権に求められるのは、「説明責任」あるいは、
「君子豹変」の四文字だと思います。

*与党3党重点要望
http://www.dpj.or.jp/news/files/20091117yobo.pdf


このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-dd7d.html


□2  2009年12月19日 (土) 田村議員の自民党離党
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昨日、田村耕太郎参院議員が自民党を離党しました。

田村さんは「今の自民党は理想からかけ離れ、政策を実現できない」と
離党の理由を述べたそうですが、よく理解できます。

田村さんとは一緒に勉強会をやったり、党の部会での発言を聞いたりで、
どんなことを考えてるのかはよくわかります。

田村さんと私は共通する部分も多く、自民党に居づらいのはわかります。
しかし、よくわからないのは、離党の背景です。

多くのマスコミ関係者や自民党筋から私のところに問い合わせが入りました。
最初は「田村さんはみんなの党に来るんですか?」という質問が多く、
みんなの党への入党説が流れていたこともあったようです。

しかし、渡辺よしみ代表に聞いても背景をよく知らないようでした。
みんなの党とは無関係に、田村さんは自民党離党を決断した様子です。
一部では民主党への鞍替え説も出ているようですが、真相は不明です。

それにしても田村さんの自民党離党騒動のせいで、
私の携帯電話は一時的に鳴りっぱなし状態になり、
夕方の予定をキャンセルせざるを得ない事態に陥りました。
これからも自民党離党の動きは加速していくかもしれません。

自民党時代に仲の良かった元議員に話を聞いても、
野党になっても自民党はベテランが幅を利かせて、
若い人たちの意見はあんまり通らないそうです。

守りに入った野党なんて、野党としての存在意義がありません。
自民党が健全でしっかりした野党を目指して意識改革をしないと、
来年の参議院選挙は、また民主党の一人勝ちになりかねません。

自民党の改革が進まなければ、みんなの党の役割がますます重要になります。


このブログのURL
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-cf8c.html


□3  2009年12月22日 (火) 留学生向けの講演会
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今日は、主にアジアからの留学生向けに長い講演をしました。

私もフィリピンに1年、イギリスに1年留学させてもらったので
その恩返しのつもりで90分の長い長い講演を引き受けました。

政治の仕組み、政治家になった経緯や選挙の仕組み、外交など
日本とアジアのいろんなテーマについて話をしました。

「留学の先輩」として最後にまとめとしてお話したのは、
タテの比較とヨコの比較がとても大事だ、という私の考えです。

ここでいう「タテの比較」というのは、時系列の比較という意味で、
歴史的な視点を持つことが大事だと言うことです。

目の前のテーマについて判断するときに、日本でも過去はどうだったか、
戦前はどうだったか、明治時代はどうだったか、江戸時代はどうだったか
などと昔と比較してみると、見えてくるものもあるでしょう。

戦後の行政や経済の仕組みの多くは戦時中にできました。
「1940年体制」と言われ、食糧管理制度、源泉徴収制度など、
戦後日本を特徴付ける制度の多くは、戦時中に革新官僚が設計し、
満州国で試されたりしながら、制度として定着し、
戦後の高度経済成長を支えてきました。

戦後日本の「当たり前」の多くは、戦時中できたものです。
農地改革だってGHQが来る前から農水官僚が準備していました。
戦前の日本はどういう国だったろう、という観点で見直してみると、
戦前の日本企業は、年功序列終身雇用でもないし、間接金融中心でもないし、
いわゆる「日本的経営」とは無縁の日本企業像が浮かび上がってきます。

今の日本を考えるときに、この50年くらいだけを見て判断すると、
バランスのとれた判断はできないと言えるかもしれません。

また「ヨコの比較」というのは、国際比較のことです。

日本ではまったく新しい革新的な試みであっても、
ドイツやマレーシアでは既に実施されているケースがあるかもしれません。

もちろん「イギリスでは」「ドイツでは」と外国の事例紹介ばかりでは、
「でわの守(かみ)」と言われて批判されてしまうかもしれませんが、
先行事例があって、それを参照しないのは馬鹿げています。

すでに試行錯誤の結果、外国にノウハウがあるのであれば、
それを導入しない手はありません。

日本の得意技は、外国の技術を導入し、それを超えるものを作り上げることです。
政策論や制度論でも同じことをやっていけないことはないはずです。

留学生の皆さんには、日本と自国の歴史を学び、国際比較の作業を通じて、
タテとヨコのバランスのとれた判断のできる人になってください、
とえらそうにお説教してしまいました。

少しでも留学生の皆さんの心に残る話ができればいいな、と思いつつも、
いちばん気になるのは、寝ている生徒の顔です。
心の中で「起きろ!」と叫びながら、にこやかな顔をつくるのは大変です。

まだまだ修行が足りないことを、あらためて実感しました。


このブログのURL 
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-47ff.html


□4  2009年12月24日 (木) 毎日新聞「私の主張」
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今朝の毎日新聞「私の主張」欄に、私の主張が掲載されました。

以前にブログに書いた「二大政党制は正義か?」シリーズの内容を
字数の関係でぎゅっと凝縮して、学問的緻密さを多少犠牲にし、
新聞に載せるにふさわしい文章にするため、ちょっと固い表現に改め、
1500字以内のエッセイにまとめました。

長い文章を圧縮するのに、原文を書いた時間の3倍くらいかけました。
ゲーテの言葉だったか「時間がないので短い文章は書けない」というのが、
あったと思いますが、その気持ちがよくわかります。

短い文章で複雑な事象を表現し、ひとを説得するのは本当に大変です。

あらためて論旨を箇条書きすると;

1)日本の言論界、政界、学界では「小選挙区制による二大政党化が善だ」
  という前提で政治改革が議論され、推進されてきた。
  そのときのキャッチフレーズは「政権交代可能な二大政党制」だった。

2)しかし、「二大政党制がすぐれている」という仮説は政治学の世界では
  必ずしも正しいとはされていない。
  例えば、36カ国の民主主義国の政治制度を比較した研究によれば、
  二大政党制(+小選挙区制)による「多数決型民主主義」よりも、
  多党制(+比例代表制)による「コンセンサス型民主主義」の方が、
  “民主主義の質”が高い。

  *ここで言う“民主主義の質”とは、女性の政治参加、投票率、貧富の格差
   海外援助額などの客観指標を比較して求められる“質”である。

3)スローガンの「政権交代」が実現した今こそ、二大政党制の是非について
  もう一度冷静に議論し、政治改革の方向性の軌道修正が必要ではないか。
  政権交代後の民主党政権の無能ぶりを見ても再考の余地があることは明らか。

よろしかったら毎日新聞(朝刊)をご覧下さい。

二大政党制は正義か?(1)
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-ca55.html

二大政党制は正義か?(2)
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-183c.html

二大政党制は正義か?(3)
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-e4ca.html


このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-972c.html


□5   2009年12月25日 (金) 暫定税率維持の賛否
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結局、ガソリンの暫定税率は維持されることになりました。

私はある意味で評価し、ある意味で頭に来ています。
地球環境のこと、きびしい財源のことを考えると、
暫定税率分を減税すべきではありません。
したがって、暫定税率の維持はその点で評価できます。

暫定税率分は「環境税」とか「炭素税」とかの名称に変更し、
本則税率に変更するのが正しいやり方だと思います。
民主党政権はその方向に進んでいるので、その点はよいと思います。

しかし、民主党はガソリンの暫定税率廃止を声高に主張してきました。
昨年は「ガソリン値下げ隊」というムチャクチャかっこ悪い示威行動を行い
川内博史衆議院議員が隊長としてアピールしていました。

自公政権の時には、あれだけ暫定税率廃止を叫んでおきながら、
政権をとるやいなや突然方向転換するのは、選挙公約違反です。

選挙前に言ってたことと、政権獲得後にやってることのギャップが、
おそろしく大きいのが、鳩山民主党政権の特色でしょう。

2008年5月1日:暫定税率復活の再議決
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_a9c7.html


 このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-9091.html


□6   2009年12月25日 (金) 成長戦略の哲学
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原田泰氏(大和総研)によれば「成長産業は選べない」そうです。

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成長産業を選ぼうという発想もある。
政府が成長力の大きい産業に資金を投下して、
成長産業を育成しようというのだ。
しかし、これは社会主義の発想である。
(中央公論2010年1月号より)
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日本の戦後復興時の石炭と鉄鋼への傾斜生産方式も
実をいうと、成功事例ではないそうです。

傾斜生産方式をやめたあとに原材料の輸入を自由化すると
鉄鋼生産は一気に10倍以上になっています。

競争政策で有名な竹内弘高教授(一橋大学)の研究によれば、
日本の20の成功産業についても政府の役割は皆無だそうです。

政府の保護がもっとも強い農業が成長しなかったことを見ても
政府の保護政策の限界は明らかだと言えるかもしれません。

自民党は「余計なことをしない政府」といった議論をしていて、
世間ではあまり評判がよろしくないようです。
確かに「余計なことをしない政府」では一般受けしないでしょう。
しかし、選挙対策的にはダメですが、ポイントはよいと思います。

政府(旧通産省)が産業を指導監督し、規制で既得権を守るモデルは、
もはや通用しないことは明らかだと思います。
成長産業を政府が支援する、という社会主義的な発想は有効ではありません。

他方、例えば環境・省エネ産業への政府支援には、社会的意義があります。
経済的意義というより、環境的・公益的観点からやるべき産業支援です。

そういう産業支援なら政府がある程度役割を果たすことは必要だと思います。
人の生命にかかわる医療産業等も政府支援が許容できる分野でしょう。

しかし、産業支援は、政府の裁量が大きい補助金・助成金を主体とするより
設備投資や研究開発への減税措置等の企業の自由な意思を重視すべきです。
また民間企業ではやりにくい、基礎研究に政府が力を入れるべきです。

いま「民主党政権には成長戦略がない」という掛け声のもとに
いろんな人がいろんな成長戦略を提案していますが、
「政府が余計なことをしない」という原則は大事だと思います。
一般受けは最悪ですが、言いたいことはよく理解できます。


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 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-3f72.html


□7   2009年12月28日 (月) 天皇陛下への不遜発言
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新聞報道によれば、亀井静香大臣が天皇陛下に対して、

「権力の象徴であった江戸城にお住まいになるのは、
 お立場にふさわしくないのではないか」
「京都か広島に」お住まいになった方がよいのでは、

と語ったそうです。

先日の中国要人の天皇陛下との特例会見にあたっても、
小沢一郎幹事長が天皇陛下のお気持ちを勝手に斟酌して、

「天皇陛下ご自身に聞いてみたら『手違いで遅れたかもしれない
 けれども会いましょう』と必ずおっしゃると思うよ」

などと発言していました。

天皇陛下のお気持ちを周囲が勝手に推し量って行動した結果、
軍部が独走したり、若手将校がクーデターを起こしたり、
大変なことになってしまったのが戦前の歴史です。

小さなことかもしれませんが、小さなことの積み重ねで、
歴史の歯車が狂っていくのはよくあることです。

亀井大臣といい、小沢幹事長といい、天皇陛下のお気持ちを
勝手に解釈して、勝手なことを言うべきではありません。

この内閣は一体何でしょうか。自公政権よりひどいかもしれません。

何かの本で読みましたが、そもそも天皇陛下は、相撲でも野球でも、
どこのファンとか、誰のファンとか、おっしゃらないそうです。
すべての国民を平等に愛するのが皇室の伝統なので、
国民である力士や野球選手を差別するような「誰のファン」とは、
あんまり言わない(言えない)そうです。

もし陛下が「東京より京都が好きです。京都に住みたいです。」と
仰ったら東京人は悲しい思いをするでしょう。

だから陛下は「京都好きです」とまでは言えても、
「京都に住みたい」とは口が裂けても仰らないはずです。

天皇陛下に対して「京都か広島にお住まいになれば」などと、
しょうもない質問をする亀井大臣のお気持ちがわかりません。

この連立政権には、日本の将来は任せたくありません。


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