衆議院議員 山内康一 『蟷螂の斧』  RSSを登録する

衆議院議員の山内康一です。私の仕事は皆さんと国会をつなぐ「窓」となることです。まずは、私自身が日々考えていることや感じていることを皆さんに分かりやすい形で知ってもらうために、メールマガジンを発行することにしました。よろしくお願いいたします。

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2009/07/17

衆議院議員 山内康一 「公募新人奮闘記」

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            “公募新人奮闘記”             
        衆議院議員 山内康一 メールマガジン        
          2009年7月17日(金)発行            
                                  
─────────山内康一公式サイト http://www.kou1.info/───

■もくじ
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□1  2009年7月12日 (日) 昭和の名将の条件
□2  2009年7月13日 (月) 都議選敗北で流動化
□3  2009年7月13日 (月) 臓器移植法A案の可決
□4  2009年7月14日 (火) 解散の旗印は?
□5  2009年7月14日 (火) First to Vote
□6  2009年7月16日 (木) 両院議員総会は開かれず
□7  2009年7月17日 (金) 党内の麻生政権支持率
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□1  2009年7月12日 (日) 昭和の名将の条件
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今日は注目の都議選挙ですが、浮世離れしたネタをひとつ。
政治的リーダーも見習う点があると思われる「名将の条件」です。

半藤一利氏と保坂正康氏の「昭和の名将と愚将」を読むと、
名将と言われる指揮官にはある程度の法則があるようです。

山本五十六、栗林忠道(「硫黄島からの手紙」で有名に)、
山口多聞、今村均、本間雅晴など、いろんな人が出てきますが、
アメリカやイギリスに駐在した人が多いです。

敵国のことをよく知っていたからよい作戦が練れた、
ということもあるでしょう。
しかし、それ以上に英米型の合理的・プラグマティックな思考が、
戦略や戦術を考える上で重要だったと私は思います。

日清・日露戦争の頃は、戊辰戦争や西南戦争の実戦経験者がいて、
欧米の先進国に謙虚に学んだ将校がいて国際法も遵守し、
やみ雲な精神論に頼らず、最新兵器を揃えて戦いに臨んだのでしょう。

日露戦争当時でも、日本軍の方が機関銃等の当時の主要兵器も多く、
日本海海戦でも日本海軍の方が良質な兵器が揃っていました。
日清・日露の戦いは、精神論ではなく、兵器や戦術の質、兵士の練度、
モラール(士気)等の総合的な要素で勝ったのだと思います。

そこを勘違いして神がかり的になった昭和の陸海軍が失敗したわけです。
そのあたりは名著「失敗の本質:日本軍の組織論的研究」に詳しいですが、
昭和の名将たちは、決して神がかり的にならずに、
部下や家族を愛し、クールに判断し、断固として行動しています。

また、陸軍幼年学校(中学相当)卒業生はあまり名将になれず、
一般の中学(旧制中学)出身者の方が名将になっています。
中学から純粋培養で軍事だけ勉強し、神がかり的精神論を教え込まれ、
合理的な判断ができなくなってしまった結果だと思います。

逆に教養教育を重視し、広い視野を養う教育を行った旧制中学組は、
距離を置いて客観的に物事を判断する素地ができていて、
名将となる必要条件を満たしていたのではないかと思います。

指導者になる人の必要なのは、大局的・客観的に物事を見る能力で、
その素地には教養や知性、国際的センスが必要なのだと思います。

また名将に共通しているのは、虚勢を張ったり、威張り散らしたり、
私利私欲を優先させたり、といった見苦しい行為に走らないことです。
名将になるためには、まず紳士でなくてはいけないということでしょう。

よい政治家の条件も、名将の条件と同じようなものかもしれません。

*半藤一利、保坂正康「昭和の名将と愚将」文春新書、2008年

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-4744.html


□2  2009年7月13日 (月) -------------------------------------------------------------

昨日の東京都議会議員選挙は自民党の敗北に終わりました。
新銀行東京の問題や石原都政への評価という点もあるでしょうが、
国政における自民党への逆風が大いに影響しているようです。

得票率でも民主40%に対して自民25%です。
このまま解散総選挙に突入すれば、公明党の票を足しても、
きびしい結果は目に見えています。

麻生総理は今週中の解散総選挙の道を探っているようです。
党内での反発は必至です。昨日の夜から動きは始まっています。

私は昨夜は深夜1時過ぎまで中堅・若手議員グループの会合に出て、
今後の対応について意見交換してきました。

議論の内容についてはここでは書けませんが、結果的に最終電車を逃し、
タクシーで登戸に帰宅するか、都内に宿泊するかの判断を迫られました。

赤坂議員宿舎に部屋のない私には、都内で宿泊するときの優先順位は、

1)国会近くの東横イン(通常1泊約7千円)、2)サウナ・カプセルホテル、
3)仲の良い議員の部屋(橋本岳衆議院議員)といったところです。

タクシー代が約1万円なので、高いホテルに泊まるなら帰宅した方が得です。
昨日はたまたま予約なしで東横インに泊まれました。

しかも「シンデレラプラン」とかいって、深夜12時すぎに予約なしで、
チェックインすると、約4千円で宿泊できてしまいます。
予約できないのが玉にキズですが、
空室があれば、タクシーよりはるかに安上がりです。

おかげで朝はゆっくりできて、早めに議員会館の事務所にやって来て、
参議院議員への臓器移植法A案への支持の最後のお願いの準備ができます。

今日は臓器移植法の最後の一日になりそうですし、政局も動きそうです。
忙しい一日になりそうです。がんばらなくては。

このブログのURL
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-f5bf.html


□3  2009年7月13日 (月) 臓器移植法A案の可決
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本日、参議院本会議において臓器移植法改正A案が成立しました。
「どの案も過半数に届かないのでは」といった報道もありましたが、
過半数はいける、と私は見込んでいました。

予想通り、A案で過半数を超える賛成票が入り、無事成立しました。
当選直後から3年9ヶ月あまりずっとこの法案に関わってきました。
何とか任期中に法案が成立してホッとしています。

衆議院議員として活動した「足跡」をひとつ残せたような気がします。

移植医の先生に聞いたところ、その先生の見積もりでは、法改正により、
年間70~150件は脳死移植が増えるだろう、とのこと。

1名のドナーが現れれば、心臓、肝臓、腎臓等で4~5名の命が救えます。
法改正により年間300~600名くらいの命が新たに助けられる見込みです。

移植医療に対する誤解もまだ多く、また「脳死は人の死」と考えない方もいて、
そういった点に関する配慮も必要だと思っています。

また反対派は「移植医療を推進すると、救急救命がおろそかになる」と言いますが、
そういう誤解を招かないように、救急救命の体制整備も重要です。

まだまだ解決すべき問題や検証すべき点もありますが、
この法改正が移植医療の発展につながり、
それが多くの人の命を救うことになると思っています。


このブログのURL 
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-8ec0.html


□4  2009年7月14日 (火) 解散の旗印は?
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麻生総理が解散・総選挙の時期を明言しました。

解散・総選挙の時期を明らかにするよりも先にやるべきことは、
総選挙の旗印・目指すべき方向性を明らかにすることです。

我われ若手議員有志は、マニフェストをつくってから解散すべき、
とずっと前から主張して、マニフェストの提言を行ってきました。

しかし、マニフェストがどんなものか私もよく知りません。
解散・総選挙の時期が先に決まっているのに、
マニフェストの中身がわかりません。

麻生総理は日本をどういう方向に持っていきたいのでしょう?
日本の未来像、国家像、社会像を明確に示すことが重要です。

前回の衆議院選挙(郵政解散)では、小泉元総理が問うたのは、
「郵政民営化に象徴される構造改革に賛成か反対か」という点でした。

小泉政権後の自民党政権は、構造改革路線を継承するとしながらも、
なし崩し的に「改革の痛みへの配慮」といった名目で修正してきました。

郵政民営化に反対したいわゆる「造反組」が自民党に復帰して、
党や内閣の要職に就き、郵政民営化の見直しを進めようとしています。

民主党は当然のことながら小泉構造改革路線には反対の主張で一貫しています。
民主党が構造改革反対なのは理解できますし、郵政の再国有化や、
高速道路の再国有化(=高速料金無料化)を主張しても自然なことです。

自民党の中では、政府のムダを削減し、公務員を減らし、独立行政法人等を統廃合し、
民間にできることは民間に任せて、スマートな政府をつくるという構造改革派は、
いつの間にか少数派になってしまいました。

私のように小泉構造改革は基本的に正しく、改革の痛みに対して配慮しつつも、
構造改革路線を継承・発展していくべきだ、という人間は少数派だと思います。

残念ながら、自民も民主も「反小泉構造改革」という点においては、
似たような考えに収斂しつつあるのかもしれません(?)。

自民党がどちらの方向へ向かおうとしているのかを示すには、
最初に小泉構造改革をどう評価し、総括するかを明らかにしなくてはいけません。

マニフェストづくりはそこからスタートすべきであり、
前回総選挙の最大の争点「構造改革の是非」への態度表明から、
次の総選挙が始まるのだと思っています。

麻生総理は解散・総選挙の時期をお決めになったのなら、
すぐにでも構造改革の総括を行い、これから目指す方向性を示すべきです。

解散・総選挙には、旗印が必要です。
理念やビジョンといった方向性が大事です。

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-6280.html


□5   2009年7月14日 (火) First to Vote
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解散・総選挙の時期は、7月21日解散、8月30日投票に確定しました。
もうすぐ衆議院議員としての任期が終わります。

今日の内閣不信任決議と北朝鮮貨物検査法の採決をもって、
私の衆議院議員としての1期目の採決は終わりです。

あとは解散の日に国会に出てくるだけです。
実はいまの本会議場の議席はとても気に入っていて、
この席を離れるのはちょっとさびしい気持ちがします。

なぜ気に入っているかと言えば、衆議院本会議場で、
私の議席は一番前の列で、自民党で一番右側にいます(最右翼?)。
自民党と民主党の国境線に私の席があります。
私の右隣は、民主党の一年生議員です。

国会で採決のとき投票は一番右側(無所属側)から始まります。
無所属、社民、共産、公明、民主、自民の順番で札を入れます。
私は一番前列で一番右側だから、自民党で一番最初に投票します。

自民党議員の中で誰よりも早く投票できるので、
何となく「一番槍」みたいな気分です(完全に自己満足です)。
心の中で“First to Vote”とひとりで悦に入っています。
* vote=投票する。

アメリカ海兵隊のモットーは“First to Fight”です。
海兵隊は、敵前上陸のための殴り込み専門部隊で、
敵の砲火をくぐって「まっ先に闘う」部隊です。

海兵隊や空てい師団は、原則として志願兵で編成され、
徴兵で兵隊になった兵士は海兵隊や空てい師団には行きません。
それだけ重要で危険な任務を与えられる部隊ということです。

海兵隊の“First to Fight”をもじって、
自分は“First to Vote”だから、党内で一番過激で、
一番先鋭的な改革派であろう、と努力してきました。

次の総選挙後に国会に帰ってきたとしても、
“First to Vote”でないのが、ちょっとさびしいです。
議席が変っても、改革派の最右翼であろう、と思っています。
その前に生き残るのが先ですが・・・

 このブログのURL
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/first-to-vote.html


 □6   2009年7月16日 (木) 両院議員総会は開かれず
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私は両院議員総会の開催を求める署名を行いました。

両院議員総会を開き、都議選はじめ地方選敗北の結果を受け、
これまでの敗因の分析と、今後の方針転換について議論すべき、
と考えています。

両院議員総会は議員の3分の1の署名で開催できますが、
いったん3分の1を超える署名が集まったものの、
切り崩しにあって、署名を取り消す議員が出てきて、
3分の1以下になってしまいました。

両院議員総会の開催は不可能になった様子です。残念です。
両院議員総会という正式な場で、きちんと反省して、
次に打つ手をみんなで議論していくというのは、
党内の結束を固める意味でも重要だと思います。

また、両院議員総会を開けば、麻生総理に対する批判が出るでしょうが、
その批判に対して真摯に耳を傾けることで、むしろ反発が和らぎ、
イメージアップにもつながるかもしれません。

日本では「批判に謙虚に耳を傾ける」というのは、
高く評価される行動パターンです(とても難しいことです)。

またマニフェストを全議員参加でちゃんと議論する場もまだありません。

マニフェストというのは、数値入りの具体策も重要ですが、
それ以上に重要なのは、理念やビジョンです。

両院議員総会という正式な場で、マニフェストの目指す方向性について、
麻生総裁自ら発表して説明するというのもひとつの手です。

イギリスの政党のマニフェストは党大会で承認されて正式なものになりますが、
いまから自民党大会を開くのはムリですし、その代わりに両院議員総会で、
マニフェストの発表と議論を行ってもよかったかもしれません。

両院議員総会をネガティブな場として捉える傾向がありますが、
前向きな政策論争の場、党内議論を活発に行うための場、と位置付けるべきです。
両院議員総会のような開かれた議論の場を失ったのは、痛い結果です。

 このブログのURL
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-93e5.html


 □7   2009年7月17日 (金) 党内の麻生政権支持率
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最終的に両院議員総会の開催はなしになり、
それに代わる緊急集会が開かれるという報道です。

署名参加者は、呉越同舟というか、同床異夢というか、
いろんな考えの人が両院議員総会の署名を行いました。
署名者は約130名程度でした(自民党議員は384名)。

「麻生下ろし」の議員は署名者の半分位でしょうか。

「総括と今後の話し合いの場」として総会を求める人も、
かなりの割合で含まれています。

麻生グループの議員で署名している人などは、
全員参加で話し合う場が必要だと純粋に思っているようです。

また署名者には、反構造改革派もいれば、
構造改革肯定派(いまや少数派)もいます。

主義主張的には雑多な集まりと言えます。

裏を返せば、3分の2が両院議員総会を不要と判断し、
麻生総理で総選挙に臨むことに反対でもなければ、
話し合いの場も不要と考えているということでしょう。

実は党内の麻生政権支持率は高いと言えるかもしれません。
おそらく署名していない3分の2は支持にカウントできるでしょう。
そして3分の1のうちにも、麻生政権支持派が含まれます。

党内議員の7割は、麻生総裁忠誠派ということでしょう。

昨年の総裁選の麻生総理支持率と同じくらい高支持率のまま、
と言っても差し支えないのかもしれません。
昨年の総裁選で麻生候補に一票を投じた人が、
いまでも麻生総理を支持している、というのは立派な態度です。

昨年秋の総裁選で麻生候補を支持しておきながら、
今になって「麻生下ろし」に参加している人よりは立派です。

それはそうとして、麻生政権発足以来、構造改革路線の否定と、
旧来型のバラマキ政治の復権が目立つように感じます。

ふと気付いたら4年もたたずに、
自民党内で構造改革派は絶滅危惧種になり、
民主党と反構造改革競争を行っているように見えます。

私は、小泉構造改革にも問題点や修正すべき点はありますが、
それでも郵政民営化、独立行政法人改革、公共事業削減、
政府系金融機関改革等など、大きな成果を上げたと思います。

構造改革の影の部分に手当てし、問題点は修正しつつも、
霞が関改革と地方分権改革といった構造的な改革は、
引き続き思い切って進めていくべきだと思っています。

民主党政権になれば、郵政民営化の見直しや、
高速道路料金無料化といった再国有化が進みます。

大きな政府へ逆戻りです。

公務員の労組に支えられた政党に、
霞が関改革や地方分権改革が進められるのか、
大いに疑問に感じます。

まだ構造的な転換は終わっていない、と私は思います。

明治以来の行政の仕組み、高度経済成長期にできた仕組み、
いろんな仕組みの大転換はまだまだ必要です。

人口減少、グローバル化、知識経済化などのトレンドに合わせ、
新しい仕組みを創造していく時期です。

それを主導できるかどうかで、政党の真価が問われると思います。

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http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-5b14.html

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■ブログ“公募新人奮闘記”(バックナンバー)
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