衆議院議員 山内康一 『蟷螂の斧』  RSSを登録する

衆議院議員の山内康一です。私の仕事は皆さんと国会をつなぐ「窓」となることです。まずは、私自身が日々考えていることや感じていることを皆さんに分かりやすい形で知ってもらうために、メールマガジンを発行することにしました。よろしくお願いいたします。

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2009/05/15

衆議院議員 山内康一 「公募新人奮闘記」

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            “公募新人奮闘記”             
        衆議院議員 山内康一 メールマガジン        
          2009年5月15日(金)発行            
                                  
─────────山内康一公式サイト http://www.kou1.info/───

■もくじ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
□1  2009年5月10日 (日) 心を育てるには?
□2  2009年5月11日 (月) 一見正しい大学無償化
□3  2009年5月12日 (火) 厳戒態勢の国会周辺
□4  2009年5月13日 (水) VIPの扱いの差
□5  2009年5月13日 (水) もったいない代表選
□6  2009年5月14日 (木) 臓器移植法案の激論
□7  2009年5月15日 (金) 政策より政局の報道
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□1  2009年5月10日 (日)  心を育てるには?-----------------------------------

地元でお世話になっている幼稚園の園長先生から薦められ、
久しぶりに教育分野の本を読みました。

本のタイトルは「4歳の胸のうち」で、本の帯の部分には、
「心ってどうやって育てるの?」とありました。

帯の「心ってどうやって育てるの?」に興味が湧き、
読みかけの他の本をわきに置いて、すぐ読み始めました。
いろんな人が「心の教育が大切だ」とか、
「心の教育が欠けている」と言います。

しかし、「心ってどうやって育てるの?」という問いに、
的確に答えられる人がどれだけいるでしょうか?
私もすぐには答えられないし、答えに自信はありません。

「4歳の胸のうち」を読むと、実際の活動を通じて、
子どもたちの心が少しずつ育っていくのが、
とてもわかりやすく書いてあります。

幼稚園の先生と子どもたち、子ども同士の相互作用の中から、
子どもたちの心がだんだんと育っていくのがわかります。

理屈ではなく、実践の中から、心が育つんだろうな、
とあらためて思います。

幼稚園でグループ活動、芋ほり、なわとび等の活動に、
クラスみんなで取り組み、話し合ったり、協力したり、
思いやりや協調性を身に付けていくプロセスが、
具体的に書かれています。

ここの幼稚園の子たちは、自分で考えること、
自分たちで考えること(=グループみんなで話し合うこと)、
を徹底して教えられているように感じます。

近隣のある小学校の校長先生がおっしゃっていましたが、
ここの幼稚園出身の子は、ちょっとちがうそうです。

先生の話をきちんと聞き、わがままを言わずに、
率先して行動できる子が多いそうです。

私も教室の後ろで見学させてもらったことがありますが、
ここの幼稚園の子は、人の話をきちんと聞いて、
自分の意見をきちんと言える、という印象を持ちました。

怒号渦巻く国会で、大声で野次っている国会議員のことは、
この子たちには見せられません。

文部科学省が道徳教育のマニュアルをつくって、
その通りにやれば、心が育つわけでないのは明らかです。

よく「戦前の修身教育を復活させろ」という人がいますが、
戦前の修身教育を受けた人が戦後復興を支えたのも事実なら、
修身教育を受けた人が無謀な戦争を引き起こしたのも事実です。

中央政府主導の画一的な心の教育には、慎重な方がよいと思います。

むしろ「4歳の胸のうち」に出てくるような教育の実践を、
それぞれの地方自治体やそれぞれの教育現場で積み重ね、
うまく行った事例(good practice)が普及しやすい仕組みを、
つくっていくことが大事ではないかと思います。

ここから蛇足ですが、いつも泥臭い政治の動きを書いているので、
ブログ読者の方々には意外に思われるかもしれませんが、
何を隠そう、私は大学院で教育政策を勉強していました。

教授法や教育理論ではなくて、教育政策が専攻だったので、
教育分野のポリシーメーカーとして訓練を受けました。

教室で教える訓練や児童心理学等はあまり知りませんが、
一応は教育社会学とか、教育学入門とか、デューイとか、
基礎の基礎のようなことは勉強しました。

幼児教育の関して最後に読んだ記憶がある本は、
中公新書「イギリスのいい子、日本のいい子」という本で、
私の母校のロンドン大学教育研究所(Institute of Education)
で勉強された佐藤淑子さんの本でした。

この本もおもしろかったのでお薦めです。

*「4歳の胸のうち」、滑川彩子著、コンテンツ・ファクトリー

*姉妹編として同じ幼稚園の年長組について書かれた本もあります。
 「5歳の誇り」、瀬高郁子著、コンテンツ・ファクトリー

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-7157.html

□2  2009年5月11日 (月) 一見正しい大学無償化---------------------------------

この前参加した公開討論会で、野党議員が大学教育無償化を主張していました。
低所得の家庭の子どもでも大学に行きやすくなる、ということで、
わかりやすくて、多くの人に支持されやすい政策だと思います。

たぶん「大学教育の無償化」に公然と反対意見を述べる議員は少ないと思います。
教育経済学の授業を取っていた者として、あえて「ちょっと待った」と声をあげ、
敵をつくることは覚悟の上で、少数意見を述べたいと思います。

そして、反対意見とあわせて、代替案を提案したいと思います。

日本の今の状況の下で、大学教育の無償化を行えば、
比較的所得の高い家庭のメリットが大きく、そうでない家庭のメリットは少ないです。
結果として、格差の拡大(再生産)につながる可能性が高いと思われます。

なぜなら、大学進学率は親の所得水準と強い相関関係があります。
親の所得が高い子どもほど大学進学率が高く、
大学の無償化で大きなメリットを受けます。

親の所得の低い子どもは大学進学率が低く、
大学の無償化でメリットを受ける人数は少ないでしょう。

きっと「大学無償化で貧しい家庭の子どもも大学に行くようになる」
という反論があるでしょう。

しかし、子どもの大学進学率は、親の所得以外に親の学歴等の家庭環境に影響を受け、
学費が無料になっても、貧しい家庭の子どもの進学率が大幅にアップするとは思えません。

結果的に、大学教育の無償化は、国民の税金を投入して、
比較的所得の高い家庭への補助金を大幅アップすることになります。

マクロに見ると、貧しい家庭から、裕福な家庭への所得移転になりかねません。
教育における公平性を最優先に考えるならば、義務教育段階の小中学校教育や、
進学率が9割を超えた高校教育にもっと税金を投入する方が賢明です。

また、いまの日本は、大学が乱立気味で、教育の内容やレベルの点において、
大学の名に値しない大学もあると言って間違いではないと思います。

そういう大学まで学費を無料にすれば、淘汰されるべき大学まで生き残り、
日本の大学のスタンダードを下げることにつながってしまいます。

国際的に見て日本の大卒者の評価が下がるのは、国全体にとってマイナスです。
さらに、教育経済学の一般的な考え方は、大学教育は効率的な投資と見なします。

大学教育に対する奨学金は、長期的に見れば割に合う投資と見なすことができます。
経済的合理性や社会的背景を考えた上で、大学教育の無償化よりも望ましいのは、

次のような3点セットの政策です。
1)低所得の家庭の子どもに対する奨学金の大幅な拡充。
 (所得が一定額以下の家庭の子どもには無条件に奨学金を提供する。)
2)貸与の奨学金に関しては、親の所得に関係なく、すべての希望者に提供。
3)いったん社会に出た後、大学に戻りやすい制度の充実。
 (必ずしも高卒後すぐに大学に行く必要はありません。
  学費を自分で稼いで大学に戻る、というモデルを社会的に評価すべきです。
  高卒直後の受験生より、高卒後働いた受験生を優遇するのもよいと思います。)

私が提案する上述の3点セットであれば、

1) 貧しい家庭の子どもの大学進学のチャンスを増やしつつ、
2) 貧しい家庭から裕福な家庭への逆の所得再分配を防ぐことができます。

これからの時代は【公平性や公正】と【健全な競争】の両立が重要テーマです。

私の3点セット提案は、公平性と健全な競争を両立できる案だと思います。

大学教育の無償化は、文部科学省の肥大化や、高等教育の国家管理化(計画経済化)
といった予期せぬ悪影響を及ぼすことにもなりかねません。

大学教育の無償化は、教育経済学をかじったものとして、疑問を感じます。
善意に基づく政策が、結果として逆の効果を及ぼすことはよくあります。

「地獄への道は善意で舗装されている」とはよく言われる警句です。
一見正しそうに見える政策にも、やっぱり注意が必要です。

このブログのURL
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-40c2.html

□3  2009年5月12日 (火)  厳戒態勢の国会周辺---------------------------------


今朝は地下鉄を降りると、国会議事堂前駅の駅構内から
完全武装(?)の機動隊の人がいて、ものものしい雰囲気でした。

最初は「小沢代表が辞めたから厳戒態勢なのかな?」と思いましたが、
よく考えてみると、民主党の代表が代わっても、
急にテロ組織が動き出すとは思えません。

疑問を抱いたまま事務所に出て、その後、党本部の会議に出ていると、
来日しているシンガポールの大統領の話題が出ていました。

厳戒態勢なのは、単にシンガポール大統領の警備のためだったようです。

駅売りのスポーツ新聞の一面は小沢代表辞任以外の話題が多く、
世の中は普段どうりに動いているようです。

言うまでもありませんが、自民党内の会議はいつもと変わらずで、
以前から予定されていた公務員制度改革の会合に出てきました。

民主党は大騒ぎかもしれませんが、自民党は日常と変らない永田町です。

このブログのURL 
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-a88a.html

□4  2009年5月13日 (水)  VIPの扱いの差
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昨日のブログで「シンガポール大統領がいらっしゃるから厳戒態勢」と書きましたが、
どうやらロシアのプーチン首相のための警備だったようですね。

テレビや新聞を見ても、プーチン首相との会談(北方領土協議)が大きな扱いで、
シンガポール大統領の来日はぜんぜんニュースになっていません。

プーチン首相は「公賓」としての待遇だと思いますが、
シンガポールのナザン大統領は「国賓」として招かれています。

接遇の意味では、シンガポール大統領の方が「国賓」で上位なのですが、
ニュースの扱いには圧倒的な差がついてしまっています。

外国の要人の扱いについては、ケースバイケースの対応もあるのですが、
一般的には、国王や大統領といった国家元首だと「国賓」扱いになり、
皇太子、王族、首相、副大統領などは「公賓」の扱いが多いようです。

ナザン大統領の方がプーチン首相よりも、外交上の待遇は格上なのですが、
シンガポール大統領の訪日は、あまり話題にもなりません。

シンガポールには在留邦人も日系企業もとても多くて、
日本にとっては経済的にも外交的にも非常に重要な国です。

シンガポールの大統領をもっと歓迎しよう、と思うのは私だけでしょうか?

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-63c9.html

□5  2009年5月13日 (水)  もったいない代表選
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民主党の代表選挙は、16日の両院議員総会で行われるようです。
党員投票は実施せず、国会議員だけの投票で決めてしまう模様。

なんとまあもったいない話だと思います。

党の代表選挙は、党の政策をアピールするチャンスでもあります。
また党員にとっては、自分たちのリーダーを直接選ぶチャンスです。

党員の参加意識を高め、総選挙に向けて気分を盛り上げるチャンスです。
こんなチャンスを捨てて、国会議員だけで党首を選ぶのはもったいないです。

国会議員だけで党首を選ぶと派閥(グループ)の足し算引き算の要素が強まり、
なんとなく「できレース」的な雰囲気になってしまいます。

聞いたところによれば、民主党の一部の中堅・若手議員は、
党員やサポーターも参加できる代表選を希望したと聞いています。

至極まっとうな意見だと思います。

民主党内でまともな意見が通るようなら、自民党には大変な脅威です。
まともな意見が封殺されるようなら、民主党もたいしたことないかもしれません。


 このブログのURLhttp://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-1bb5.html

□6 2009年5月14日 (木) 臓器移植法案の激論
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今朝は自民党政務調査会において、臓器移植法改正D案の説明会がありました。
臓器移植法改正にあたって、4つの改正案が出ているという状況は異例です。

臓器移植法の審議にあたっては、党議拘束がありません。
国会議員が個人個人で投票先を決めることになります。

私は改正A案と呼ばれ、WHOの方針にのっとり、子どもの移植を可能にし、
臓器移植を推進する法案を議員立法で提出しています。

自民党議員と公明党議員が一緒に提案しているB案というのがあります。
社民党議員と民主党議員が一緒に提案しているC案というのもあります。

さらに自民党議員と民主党議員が一緒に提案しているのが、上述D案です。
こんな状況は前代未聞ですが、ある意味で健全なことだと思います。

議員それぞれが真剣に臓器移植の問題について考え、議論した上で、
政党の枠を超えて協力したり、協議したり、というのは悪いことではないと思います。

A案:自民と公明
B案:自民と公明
C案:社民と民主
D案:自民と民主
という不思議な図式ができています。

自民党内が3つの案に割れています。
臓器移植法案は「脳死は人の死か?」という宗教観や死生観に根ざした論点があり、
政党と政党の党利党略の戦いとは事情が異なります。

どの案の提出者もそれぞれの良心や信念に基づき議論していて、
どちらが絶対的に正しいとか、どちらが絶対的に間違っている、
ということでもないのだと思います。

みんなそれぞれのやり方で「生」と「死」について真剣に考えています。
しっかり議論した上で主張が平行線になった場合には、それぞれの意思を尊重しつつも、
きちんと今国会中に結論を出していかなくてはいけないと思います。

なんとしても総選挙までにA案で法案を成立させたいと思います。

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-8706.html

□7  2009年5月15日 (金) 政策より政局の報道-----------------------------------

民主党の代表選挙は、実は楽しみにしていました。
民主党の政策はどんなだろう、と興味しんしんです。

安全保障などの基本政策で一致しない民主党が、
党内でどんな政策論争をするのか、興味深いものがあります。

鳩山さんと岡田さんの勝った方の政策が、
民主党のマニフェストになるわけですから、
総選挙に向けても重要です。

しかし、新聞やテレビでは「どっちが優勢」という報道一色で、
票固めの状況などの「勝ち負け」報道ばかりです。

「勝ち負け」予想だけだったら、競馬新聞と同じレベルです。
社会の木鐸たる大新聞には、政策を報道してほしいものです。

二人の候補者の政策的な傾向や過去の発言などの報道を
もっとやってほしいと思うのは私だけでしょうか?

競馬新聞レベルの勝敗予測は、スポーツ新聞にお任せして、
単に速報性を求めるニュース報道は、インターネットにお任せして、
大手新聞は、速報性よりも、質を重視した報道をやれば、
新聞離れも止まるのではないかと思います。

政治を悪くしている責任の何分の一かは、マスコミにあると思います。
(もちろん一番悪いのは、政治家自身ですが・・・)

メディアは「第四の権力」と呼ばれます。
メディアの皆さんは、日本を良くする責任の何分の一かを負っています。
メディアのがんばりに期待します。

このブログのURLhttp://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-13ed.html



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