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衆議院議員の山内康一です。私の仕事は皆さんと国会をつなぐ「窓」となることです。まずは、私自身が日々考えていることや感じていることを皆さんに分かりやすい形で知ってもらうために、メールマガジンを発行することにしました。よろしくお願いいたします。

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2008/03/21

衆議院議員 山内康一 「公募新人奮闘記」

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            “公募新人奮闘記”             
        衆議院議員 山内康一 メールマガジン        
          2008年3月21日(金)発行            
                                  
─────────山内康一公式サイト http://www.kou1.info/───

■もくじ
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□1  2008年3月16日 (日) オバマ語録より
□2  2008年3月17日 (月) 国会同意人事の欠陥
□3  2008年3月18日 (火) 「信念の政治家」について
□4  2008年3月19日 (水) 森嶋教授の「政治家の条件」
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□1  2008年3月16日 (日) オバマ語録より
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「オバマ語録」(アスペクト社)を読みました。
日本もアメリカもあんまり変わらないんだな、
と思う、おもしろいコメントがありました。

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否定的な政治談議は人々をシニカルにさせ、
政治への関心を失わせます。
そうなると、圧力団体の活動が促進され、
結局、製薬会社が医薬品政策を、
エネルギー会社がエネルギー政策を、
多国籍企業が通商政策を作る状況が生まれます。
--------------

シニカルな政治談議が多いのは、
日本でもアメリカでも同じのようです。
ちがうのは、日本の場合には、政治への関心が薄くなり、
官僚が大きな力を持つようになったことでしょうか。

政治に対してシニカルな見方しかしないと、
優秀でクリーンな人は、ますます政治家を目指さなくなります。
政治家になりたがるのは、図々しくてツラの皮が厚い、
お金の心配をする必要のない人ばかりになってしまいます。

実際、今の日本の政界は、それに近い状況です。
政治や政策に対するバランスのとれた見方を有権者が持つことが、
政治と政治家の質を高めることにつながります。

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_5516.html

□2  2008年3月17日 (月) 国会同意人事の欠陥
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日銀総裁人事をめぐる一連の騒動を見て、
国会同意人事の欠陥が明らかになったと思います。

国会の同意人事には、衆議院の優越がありません。
衆議院の優越がないと、衆参が「ねじれ」た時に、
どうしようもなくなってしまいます。
参議院の拒否権が絶対的な力を持ってしまい、
人事案件が全然進まなくなってしまいます。

衆議院と参議院の両院が「ねじれ」状況下にある時に、
誰もが認める立派な人材が、同意人事の対象なら、
まったく問題にはなりません。

例えば、緒方貞子さんみたいな、
世界が認めるスーパーウーマンだったら、
共産党も含めて文句のつけようがないでしょう。

しかし、緒方貞子さんクラスのスーパーマンは、
そうそう大勢はいません。
多くの場合、思い切った改革を実行できる人は、
自然と敵も多くなります。

既得権益に切り込むような改革を志向すれば、
反対勢力と戦いながら仕事を進めることになります。
優秀で思い切ったことをしてくれる人だけど、
敵は多い、というパターンもあるでしょう。
誰が見ても良いアイデアなら、誰も反対せず、
誰がやってもうまく行くことでしょう。

しかし、世紀の大発明とか、社会制度の大改革とか、
画期的なイノベーションには、反対はつきものです。
そもそも誰もが賛成するアイデアというのは、
多くの場合、可もなく不可もないような、
毒にも薬にもならないパターンが大半ではないでしょうか。

衆参の両院で、与野党の双方の同意を得られる人物は、
自然と2つのパターンに集約されそうな気がします。

ひとつは、緒方貞子さんクラスのスーパーウーマン(マン)、

もうひとつは、毒にも薬にもならない無難な人。

結局、スーパーウーマン(マン)は滅多にいないので、
無難な人が選ばれる傾向が強まると思います。

変化の激しい大競争時代を乗り切るには、
可もなく不可もない無難な人では厳しいかもしれません。
同意人事について衆参の両院が同じ権限を持つ現状では、
可もなく不可もない人事が増えるのではないでしょうか。

国会同意人事に関し、衆参の権限を見直すべきです。
下院の優越は世界の常識であり、
衆議院の優越を認めるのが自然な形でしょう。

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_8384.html

□3  2008年3月18日 (火) 「信念の政治家」について
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電車の中で読んでいる故森嶋通夫教授の「政治家の条件」に、
おもしろい分析が出てきました。

森嶋教授はノーベル経済学賞候補に何度もノミネートされた方ですが、
政治に対してもたいへんおもしろい見方をされています。

マックス・ウェバーの「職業としての政治」に出てくる
「心情倫理」と「責任倫理」の二つの重要な概念に関し、
訳語にコメントされています。
前者の訳語は、本当は「心情倫理」ではなく、
「信条倫理」または「信念の倫理」が正しいのだそうです。

森嶋教授の論に従うと、「信念の倫理」ばかりを重視していると、
結果に対する「責任倫理」がおろそかになる傾向があります。
信念を貫いた結果、不幸な結果を招くことはよくあることです。

ブッシュやブレアは、「フセイン政権は悪で、倒さなくてはいけない」
という信念を貫いた結果、あまり芳しくない結果を招きました。
フセインを打倒した後の結果を正確に予想できたら、
あのような軍事介入を行ったかどうかわかりません。

逆に「責任倫理」を重視しすぎると、結果に対する責任を恐れ、
リスクを避けて無難なことばかりやる傾向が出てきます。
過剰な「責任倫理」は、不確実な世の中で、
勇気をもって行動するときに、足かせになることもあるでしょう。
「責任倫理」が強すぎて、行動力がないのでは、それも困りものです。

ウェーバーが言いたかったのは、職業政治家(天職としての政治家)は、
「信念の倫理」と「責任倫理」の両者をバランスよく持ってないといけない、
ということだと思います。

そういう視点で日本の政界を見てみると、
安倍前首相は「信念の倫理」が過剰で、「責任倫理」がちょっと弱く、
福田首相は「信念の倫理」が弱く、「責任倫理」が重いのかもしれません。

福田首相には「信念の倫理」をもう少し前面に出して、
改革の旗を高く掲げ、経済政策に関する明確な方向性を示してほしいものです。
そうなるように党内で声をあげていきたいと思います。

このブログのURL
 http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_48c3.html

□4  2008年3月19日 (水) 森嶋教授の「政治家の条件」
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昨日に引き続き、浮世離れしたテーマかもしれませんが、
故森嶋通夫教授の「政治家の条件」について書きます。

日銀総裁人事や道路特定財源でもめています。

今日も自民党の若手議員有志数人で谷垣政調会長のところに
道路特定財源の修正案の提案を持っていきます。
しかし、そういう時事ネタはあえて避けて、
今朝も浮世離れしたテーマを書きます。

こんな混乱した政治の状況だからこそ、
電車の中では「不易なるもの」を求めて勉強しています。
さて、本題。

経済学者の森嶋教授は、政治に対しても並の政治学者以上に、
すぐれた洞察力をお持ちです。

経済学の基礎となる社会科学の知識と、ロンドン大学教授として、
長く暮らしたイギリスの政治を観察して獲得した洞察力なのでしょう。

森嶋教授は「政治家の条件」が出版された1991年段階で、
すでに日本の政治の問題点として、
1)無マニフェスト
2)中選挙区制
3)上述1)2)の結果としての利益誘導政治
をあげています。

マニフェスト選挙が叫ばれるようになる10年近く前、
小選挙区制が導入される5年ほど前から、
日本の政治の問題点を正しく指摘しています。

また、日本の政治家の不勉強さと官僚への過度の依存をなげき、
政治家に学問(教養)を求めています。

イギリスのオックスフォード大学にあるPPEというコースを
政治家養成の理想のコースと評価されています。
PPEとは、P(哲学)、P(政治学)、E(経済学)の3学科のことで、
政治家には、哲学、政治学、経済学の知識が必須であるとしています。
いまの日銀総裁人事を見ても、その通りだと納得します。

森嶋教授は東大の教養学部が、PPEに一番近いと評価しています。
東大ではありませんが、私も教養学部出身としてちょっとうれしいです。
政治家は常識人・教養人でなくてはいけない、という英国的感覚には、
とても共感を覚えます。

何が言いたいかというと、

1)この十年来の政治改革はまだまだ問題はあっても、少しずつ良い方向に行っており、
 マニフェスト選挙と小選挙区制の下での政策本位の選挙という方向性はやはり正しい。

2)政治家の条件として必要なのは、信念の倫理と責任倫理のバランス感覚、
 そして教養(学問)。官僚依存を脱するには、政治家自身の不断の努力と勉強が必要。

ということです。
この二点をしっかり心に刻んで国政の仕事に取り組んでいきたいと思います。

このブログのURL
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