【F1のある暮らし】琢磨にトロ・ロッソ入りの噂! 〜112周目
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2008年8月10日(日)〜2008年8月16日(土)までのニュース
8月10日(日)
『ブリヂストンの挑戦』
ブリヂストンはF1唯一のタイヤサプライヤーになった現在でも
様々な挑戦を続けているようだ。
1997年に初参入を果たした同社は、
1998年までの2年間はグッドイヤーと戦い、
ワンメイクを経験した後、
2001年〜2006年はミシュランとの熾烈な争いを繰り広げた。
そして、前戦ハンガリーGPまでに積み上げた勝利数は132に上る。
そんな彼らの挑戦は、ワンメイクの現在でも変わらないようだ。
「われわれのF1タイヤには今も高い技術革新があります。」
とは、ブリヂストンモータースポーツ推進室長の安川ひろし氏が
”CNN”に語った言葉だ。
今季スーパーソフトのコンパウンドに改良を加えていることが、
その言葉の裏付けにもなろう。
さらに、来季に向けても、新たな挑戦が待っている。
2009年は大幅なレギュレーション変更があり、
FIAは空力付加物を排除することでダウンフォースを
現在の50%減にすることを狙っている。
そして、ダウンフォースが減った分をメカニカルグリップで補おうと、
スリックタイヤが復活するのだ。
このスリックタイヤ、コンパウンドとコンストラクションの開発はもちろんだが、
彼らが頭を悩ますもう一つの挑戦があるのだ。
それは、現在のホワイトタイヤルールだ。
現在はレースに持ち込まれたソフト側のタイヤの溝に白いラインが塗られている
あれである。
スリックになることで、
当然溝が無くなり、どうやってマーキングするのかが悩ましいのである。
チャンプカーで実績のあるサイドウォールに色を付けるというのが
最有力な方式ではあるが、
同方式は生産ラインでの着色が必要なため、
サーキットによってハード/ソフト両方に用いられる可能性のある
F1タイヤでは採用が見送られて現在の方式に落ち着いたという経緯がある。
その後、何らかの解決策が見つかっていればいいが。
識別が目的であるなら、
いっそのことサイドウォールを4色に塗り分けるのも一つの手では?
8月11日(月)
『クルサード、チームの停滞を嘆く』
今年、参戦4年目を迎えているレッドブル。
今シーズンはかつてない開幕からのスタートダッシュを決めることができた。
開幕戦のダブルリタイヤはあったものの、
第2戦マレーシアGPから第8戦フランスGPまで、
7戦連続入賞を続け、トータル24ポイントを獲得した。
(ちなみに、このポイント、昨年のシーズン獲得ポイントと全く同じスコアである。)
結果、フランスGP終了時点では、
コンストラクターズ選手権で4位という好位置に付けていた。
しかし、イギリス、ドイツ、ハンガリーの各GPで、
まさかのノーポイントとなってしまった。
この間、直近のライバルであったトヨタが12ポイント獲得、
ルノーが19ポイント獲得と大躍進。
気がつけば、コンストラクターズで、
4位トヨタ 35ポイント、5位ルノー 31ポイント、
6位レッドブル 24ポイント(変わらず・・・)
と、逆転を許すだけでなく、水をあけられる結果となってしまった。
”AUTOSPORT WEB”によると、このような状況に対し、デビッド・クルサードは、
「1カ月くらい前と比べて、僕らの基礎的なペースが落ちているということだ。僕らの
パフォーマンスは0.5パーセント落ちたに過ぎないかもしれない。実際には、周りの
チームが一歩前進している間に、僕らは立ち止まっていたということだ。」
と、現在のチームの置かれている状況を説明し、チームの停滞を嘆いている。
「僕らの場合は、コンストラクターズ4位という目標を目指しており、RB4の開発は
いいペースで続けられている。」
と、彼らが今後もRB4の開発に力を入れていくことも明言している。
来季の大幅なレギュレーション変更に伴い、
シーズン後半は今季のマシン開発のリソース分配がチームによって分かれることが
予想されるだけに
今後の4位争いの展開が注目されるところだ。
ついでに言うと、今季の4位を争ったチームの来季型マシンの出来も。
8月12日(火)
『琢磨にトロ・ロッソ入りの噂!』
今シーズン途中で残念ながら終焉を迎えることになったスーパーアグリの撤退後、
その去就が注目されている佐藤琢磨の来季に関して、新たな噂が浮上した。
スイスの雑誌”Motorsport Aktuell(モートアシュポルト・アクチュエル)”
によると、
来季の所属先としてトロ・ロッソのレースドライバーの可能性が浮上しているという。
スーパーアグリ撤退以来、
これまでルノー、フォース・インディアという噂があったが、
それに続く、第3の噂という訳だ。
ルノーに関しては、ネルソン・ピケJr.が調子を上げて来ていることもあり、
その後の進展はどうもなさそうな気配である。
フォース・インディアに関しては、
ホンダエンジンとのセットで琢磨を迎え入れたい意向とも言われていたが、
ホンダが2チーム目へのエンジン提供に消極的と言われている状況を考えれば
こちらも可能性は低そう。
(ついでに言うと、ビジェイ・マルヤは
現在のドライバーラインアップに満足しているという話もある。)
同誌によると、日本での販売に苦戦している
エナジードリンク・レッドブルの売り上げ向上てこ入れ策として
彼を獲得する考えもあるようだ。
ということで、現時点では、最も可能性が高い?と思われる
トロ・ロッソのシート獲得であるが、
レッドブルの売り上げへの貢献だけを考えれば、現実的にはちょっと厳しいか?
トロ・ロッソ入りが噂される他のライバルたちは、
ブルーノ・セナを始めとしたF1ルーキー達か、
今年ルーキーイヤーを戦っているセバスチャン・ブルデーである。
可能性としては、ゲルハルト・ベルガーが理想としている、
若手と経験あるドライバーのコンビの
”経験あるドライバー”に採用されることだろうか。
琢磨にとって、来季シート獲得の可能性はあまり高くないが、
最後まであきらめずに頑張ってほしい。
8月13日(水)
『ハンガロリンクの来場者急上昇!』
1986年に共産圏として初めてF1グランプリを開催して以来、
2008年で23年目となったハンガリーGP。
”F1-Live.com”によると、
第11戦として開催された今年のハンガリーGPには、
過去最大の来場者を迎え入れたようだ。
その数、約20万人!
20周年目の鈴鹿が約16万人、
昨年の富士が約14万人(今年は11万人を予定)であったことを考えると、
驚きの来場者数だ。
なんでも、2008年の来場者数は、
前年よりも10〜15%もの大幅増だというからすごい。
(まぁ、でも、15%増と考えて、昨年の約17.4万人も相当立派な数字だが。)
その人気を支えるのは、フィンランドとポーランドのファンのようだ。
ともに、母国でグランプリ開催がない両国のファンは、
ホームレースに代えて訪れているようだ。
フィンランドといえば、
昨年のワールド・チャンピオンであるキミ・ライコネンに加えて、
マクラーレンに移籍して勝てる力を手に入れた(事実、優勝したが)
ヘイキ・コバライネンの母国。
そして、ポーランドといえば、今年グランプリ初優勝を達成し、
ポイントリーダーも経験したロバート・クビサの母国だ。
イギリスGP終了時点(ハンガリーGP開始時)のドライバーズ選手権で、
3位(ライコネン)、4位(クビサ)、6位(コバライネン)に付けるという、
いずれも好調なドライバーばかりであるため、
現地で生で応援したいファンが増えたのだろう。
この3人の今年の成績を見れば、10%強の観客増もうなずける。
特に、クビサの出現で、ポーランドでのF1人気も急上昇中であるようだ。
やはりF1人気を向上させるカギは、
ドライバーが好成績を残すことであることを改めて認識した。
その意味で、スーパーアグリの撤退および、
佐藤琢磨のシート喪失は日本のファンにとっては残念ではあるが、
日本GPに向けて、中嶋一貴の頑張りに期待したいところである。
8月14日(木)
『ルノーのディノ・トソ逝く』
ルノーの公式サイトでの発表によると、
2008年8月13日(水)午前、
ルノーの元空力部門責任者のディノ・トソが亡くなったそうだ。
このブログでも、6月に彼が空力部門の責任者を退いたことをお伝えしているが、
実際には、今年の初めに同職を退いていたらしく、
その後は癌との闘病生活を送っていたようだ。
享年39歳という短い生涯だったという。
しかし、そんな中でも、彼の功績は光り輝いている。
”川井チャンのF単”によると、
彼のF1での仕事は1997年にジョーダンから開始している。
その後、2001年にベネトン(現ルノー)に移籍し、
2003年からルノーの空力部門責任者に就任している。
2005年にはチャンピオンマシンR25の空力デザインを手がけ、
フェルナンド・アロンソに初のタイトルをもたらすと共に
コンストラクターズ選手権も制した。
そして、その年の“最優秀エアロダイナミシスト”にも選出されている。
加えて、翌年2006年もチームはダブル・タイトルを獲得している。
「ディノはルノーF1チームが2005年と2006年に2年連続でドライバーズ、
コンストラクターズの両タイトルを勝ち取る助けになった、このスポーツで最も
成功した空力部門を作り上げた重要人物の一人である。」
と、チームは彼の功績を称えている。
「彼のチームへ貢献および、病気に直面して発揮した彼の勇気の両方を通して、
チームは鼓舞されることになるだろう。」
と、彼の行動がチームに勇気を与えてくれるとも述べている。
トソの冥福を祈ると共に、ルノーの次戦での奮起に期待したい。
8月15日(金)
『スピード、F1経験に満足』
元トロ・ロッソのドライバーで、
現在その活躍の舞台をアメリカのNASCARに移しているスコット・スピード。
1993年にマクラーレンで活躍したマイケル・アンドレッティ以来の
アメリカ人ドライバー誕生に
そのパフォーマンスが注目されていた。
2005年GP2初年度に参戦した彼は、
ニコ・ロズベルグ、ヘイキ・コバライネンに次ぐシーズン3位を獲得。
この結果と、レッドブルのサポートを持って、
2006年にトロ・ロッソからF1デビューを果たした。
最終的には、チームとの確執から、2007年のヨーロッパGPをもって、
チームを去ることになったが、
シーズン途中でシートを追われたのは、先輩のアンドレッティ同様というのが、
ちょっと悲しい。
(もちろん、アンドレッティの場合と事情は大分異なるが。)
結局、28戦に出場しながらも、1ポイントも獲得できずに、
トロ・ロッソから去ることとなってしまっている。
”AUTOSPORT WEB”によると、
そんな自身のF1でのキャリアをスピードが振り返っている。
「F1は常に僕の夢だったし、
常にNASCARよりもずっと上のものだと思ってきたんだ。」
と、自身のF1に対する思いを打ち明けるスピード。
(現在、NASCARに参戦中にしては、はっきりとモノを言っているものだ。)
そして、自身がF1で達成してきたことに関しては、
「僕はF1ではまったく何もできなかったけど、100%満足しているよ。世界の大学
に行くようなものだ。僕は大学には行ったことがないけれど、ヨーロッパに住んで、
世界を旅する機会があったから、よく分かっているんだ。」
と、リザルトとしては良い結果を残せなかったものの、自分の中で満足していることを
明言している。
一方で、現在の自身のチャレンジに関しては、
「僕の気持ちとしては、人生で成し遂げるべきことをもう成し遂げたと感じている。
これ(ストックカーレース)は、個人的なチャレンジだ。それをうまくやれなくても、
別にいやな気持ちはしないんだ。」
と、燃え尽き症候群とも取れる発言をしている。
1983年生まれの25歳の彼、
まだまだこれからもチャレンジを続けて頑張ってほしい。
8月16日(土)
『ライコネンの不振はモチベーション低下?』
ディフェンディング・チャンピオン、キミ・ライコネンが不振である。
ドライバーズ・ランキングで辛うじて2位には付けているものの、
第4戦のスペイン以来勝利から遠ざかっている。
”F1-Live.com”によれば、
彼の不振はモチベーションの低下にあると考えている人も多いようだ。
「彼はすでに王者になった。
彼が戦うよりも観戦したがっているように思うことがある。」
と、1980年代のスイス人の元F1ドライバー、マルク・ズラーは指摘している。
来シーズン、
あるいは、今シーズン終了後に引退するとの憶測が依然、根強く存在してもいる。
一方で、ライコネンは勝ててないイスタンブール以降の7戦で
実に6回ものファステスト・ラップを記録しており、
誰よりも速く走りたいというモチベーションは衰えていないと思うがどうだろう?
彼のモチベーションの有無は置いといたとしても、
直接的な不振の原因は予選での苦戦というのは間違いのないところだろう。
先のズラーは、
「キミは1発のアタックに臨んだ際、
ハイドフェルドと同じ問題を抱えているように思う。」
とコメント。
フェリペ・マッサも、”アウトモートア・ウント・シュポルト”に対して、
タイヤを適切な温度に持って行けるのは、
「キミは5回のうち1回ってとこだ。
でも、彼がうまくやれれば、その時の彼は本当に速いよ。」
と語っており、先のズラーのコメントを裏付ける格好だ。
”F1-Live.com”によると、ドイツの”ビルド”紙に対して、ライコネンは、
「僕は変わっていない。」
「レースに出れば勝ちたいさ。」
「今シーズン末に両方のチャンピオンシップのタイトルを獲得できなければ、
僕らはかなりガッカリするだろうね。」
と、語ったという。
最大の課題である予選を克服できるセッティングを見出した時、
ライコネンの真価が発揮されるのだろう。
問題はそのときが訪れるのか、また、それはいつなのか、だ・・・
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