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「地球ことば村・世界言語博物館」は、日本語から世界の先住民族の言語まで、様々なことばや文化に親しみ、ことばで人を結んでいくことを目指して活動するNPOです。無料のサロンなどのイベント情報や、書評、エッセイなど、ことばに関する話題が満載です。

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2008/08/26

地球ことば村メールマガジン

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        地球ことば村 メールマガジン
             第 19 号
         2008年8月25日発行
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「地球ことば村・世界言語博物館」は、世界のさまざまなことばや文
化に親しみながら、身近な日本語を見つめ直すことをとおして、こと
ばの大切さ、面白さを伝え、“ことばで人を結ぶ”ことをめざして活動
しているNPOです。
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暑さも少し落ち着いた感じですが、いかがお過ごしですか?帰省や旅
行の季節、お出かけされた方も多いと思います。日常をはなれて、ふ
だんとは違う場所に行くと、新しい発見があったりして、気分がリフ
レッシュされます。それではことば村から、秋のイベントのお知らせ
をはじめ、情報満載のメールマガジンをお届けします。
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【目次】
◆ イベントのお知らせ
 ◇ 9月のことばのサロン「チベットの文化と社会」
 ◇ 10月のことばのサロン「ホジェンのことばと暮らし」(仮)
◆「異文化ワークショップ in 夢の島」に参加します!
◆ シンポジウム「日本語とその隣人たちー身近な危機言語と文化」
  開催!
◆ 関連団体情報 ことばのバラエティサイト「コトバラ」
◆ 今月の1冊
  池橋宏『稲作渡来民―「日本人」成立の謎に迫る』
◆「世界言語博物館」最新記事!
 ◇ 地球ことば村言語学ゼミナールのご報告
 ◇「丁寧な挨拶と気軽な挨拶(カンボジア)」
 ◇「しみじみ味わう江戸のことば」その十九「袋持」

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◆ イベントのお知らせ ◆
◇ 2008年は国際言語年!全日本社会貢献団体機構助成事業
  9月のことばのサロン「チベットの文化と社会」◇
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 チベット難民として42年前に来日、現在は医師として活躍しながら、
チベットの人びとのために発言していらっしゃる西蔵ツワン先生をむ
かえ、チベットの文化と社会、その現状についてお聞きします。

話題提供:西蔵ツワン先生(医療法人和会・武蔵台病院副院長)
日時:9月7日(日)午後2時〜4時30分
 ※日曜日の開催です。ご注意ください。
会場:東京外国語大学本郷サテライト3Fセミナー室
 (JR御茶ノ水駅徒歩約10分・地下鉄本郷三丁目駅徒歩約5分)
 地図はこちら↓
 http://www.tufs.ac.jp/info/hongou.html
参加費:無料。直接会場へおいでください。

★ 世界言語博物館「チベット語」↓
http://www.chikyukotobamura.org/muse/low080413s.html


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◇ 2008年は国際言語年!全日本社会貢献団体機構助成事業
  10月のことばのサロン「ホジェンのことばと暮らし」(仮)◇
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 中国黒龍江省に住むホジェンの人びとは中国で最も人口の少ない民
族。そのことばはわずか19人の話者しかおらず(2001年調査)、話者
は高齢化しています。李さんの今年の夏の最新調査の結果をお聞きし
ながら、近代化の中でホジェン語の話者たちがどのような思いを抱い
ているのか、知る機会です。

話題提供:李林静さん(千葉大学大学院博士課程・言語学)
日時:10月11日(土)午後2時〜4時30分
会場:慶應義塾大学三田校舎教室(予定)
参加費:無料。直接会場へおいでください。

★ 世界言語博物館「ホジェン語」↓
http://www.chikyukotobamura.org/muse/low050802.html

★ サロンの前に「地球ことば村言語学ゼミナール」を開催します。
「言語学ゼミナール」についてはこちら↓
http://www.chikyukotobamura.org/passed_special/special20080530s.html


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◆ 「異文化ワークショップ in 夢の島」に参加します!◆
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 昨年の「多国籍プチフェスタ」に続き、今年も東京スポーツ文化館
で行われる国際理解イベントに参加することになりました。ワークシ
ョップをとおして、外国人や日本人の若者がさまざまな異文化問題に
触れ、深く交流できるイベントです。

 ことば村の参加は午後。パネルディスカッション「知っていますか?
日本は 実は 多文化の国だった!」を開催します。詳細は決まり次
第、お知らせします。

日時:11月16日(日)10時〜17時
会場:BumB東京スポーツ文化館(東京都江東区夢の島公園内)
主催:東京スポーツ文化館・東京都教育委員会

★ 昨年の「多国籍プチフェスタ」の様子↓
http://www.chikyukotobamura.org/forum/event071007.html


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◆ 2008年は国際言語年!全日本社会貢献団体機構助成事業
  シンポジウム「日本語とその隣人たちー身近な危機言語と文化」
  開催!◆
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 来る12月7日、シンポジウム「日本語とその隣人たちー身近な危機言
語と文化」を開催します。このシンポジウムは、全日本社会貢献団体
機構の助成をいただいて地球ことば村が取り組んでいるプロジェクト
「ことばの世界遺産―言語の多様性をどうまもるか」の一環として行う
ものです。日本とその周辺の言語の専門家らによるパネルディスカッ
ションのほか、アイヌ音楽や八重山音楽のコンサートも行います。

日時:12月7日(日)午後2時〜5時
会場:慶應義塾大学三田校舎北ホール

 プログラムなど、詳細は決まり次第お伝えしますので、ご期待くだ
さい。


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◆ 関連団体情報 ことばのバラエティサイト「コトバラ」◆
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 「ことば」をテーマとするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サ
ービス)「コトバラ」をご存知ですか?

 会員の日記や、おすすめの本や映画などのレビュー、「ことば」に関
するさまざまなコミュニティ(流行語や駄洒落、文学や語学など)での
情報交換をとおして、「ことば」に関心のある仲間の輪が自然に広がり
ます。

 興味を持たれた方は link@kotobara.com までご連絡ください。
招待状をお送りします。

「コトバラ」のサイト↓
http://www.kotobara.com/


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◆ 今月の1冊 ◆
 池橋宏『稲作渡来民―「日本人」成立の謎に迫る』
 (講談社選書メチエ、2008年)
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 著者の池橋宏は農林省で稲の品種改良に取り組んできた専門家で中
国、朝鮮半島ばかりでなく東南アジアの稲作についても深い経験と知
識をもっている。

 日本の農耕の始まりの論議では、しばしば、縄文人が水田稲作とい
う新しい生活の術を受容したと書かれている。柳田国男も、南島から
漂着した稲作民から日本人の独特の稲作が発展したと終生主張した。
しかし、人類学的形質から見ると、弥生時代の日本人は縄文時代の人
間とは形質が入れ替わるほどの違っていることが判明している。渡来
民は人類学的形質を置換するほど、大きな変化をもたらしたのである。
騎馬民族説ならぬ、米作民族渡来説である。

 また、孔列文土器という一つの特徴的な土器が、韓国の南漢江中流
域から日本の北九州および中国地方まで、広い地域に分布している。
このことは、縄文人が稲作を受容して低湿地に降りてきたという教科
書的な理解の見直しを迫っている。日本への稲作渡来民が朝鮮半島南
部から来たことはほとんど議論の余地のないほど明らかになっている、
と著者はいう。

 稲作農耕は、当初から非常に完成された姿で導入された。日本の歴
史をみると、水田稲作社会が発展してから数世紀を経て、巨大古墳に
象徴されるような統一国家が成立した。その意味では、米作渡来民は
日本国家の根幹を作ったともいえる。

 ところが、言語の基本的な性質は縄文時代も弥生時代も同じだった
と、著者は考える。稲作に関する考古学的検証が、朝鮮半島から中国
江南地方に及んでいるのにたいして、言語については、著者は言語学
者の説を引用しているだけで、実証性に乏しいと云わざるをえない。
一万年前にすでに日本語は近隣地域とは縁遠くなっていたと考えざる
をえないらしい、という。

 言語については、縄文時代の碑文が残っているわけでもなく、弥生
時代の日本語が復元されているわけでもないので、ないものねだりか
もしれない。しかし、日本語の起源については、言語学者の間にもタ
ミル語説があったり、南島説があったりで学問的方法論が確立してい
ないようにみえる。言語の専門家でない著者がたよりにできる定説が
なさすぎるともいえるかもしれない。

 もとより、縄文人を含めた問題と弥生時代以降の問題とは、論議の
精度が違うのであるから切り離して考えなければならない。しかし、
農耕民と非農耕民の接触はその後の世界の歴史のなかで、いたるとこ
ろで、何回を起こっている。著者はJ.ダイアモンド著の『銃・病原菌・
鉄』を五回も引用して、稲作の起源という問題を、日本特有のものと
してではなく、世界各地で起こった農耕民と先住民の接触に普遍化さ
せてとらえようとしている。『銃・病原菌・鉄』が提起している問題も
『稲作渡来民』を考えるうえで興味がつきない。
                          (小林昭美)


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◆「世界言語博物館」最新記事! ◆
◇ 地球ことば村言語学ゼミナールのご報告 ◇
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 7月から始まった金子 亨先生による言語学ゼミナールの報告書を掲
載しました。

第1回ゼミナールの報告書↓
http://www.chikyukotobamura.org/forum/seminar080719s.html

第2回ゼミナールの報告書↓
http://www.chikyukotobamura.org/forum/seminar080805s.html

言語学ゼミナールについて↓
http://www.chikyukotobamura.org/passed_special/special20080530s.html


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◇「丁寧な挨拶と気軽な挨拶(カンボジア)」◇
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 ことばと暮らし「地球ことば旅」に「丁寧な挨拶と気軽な挨拶(カ
ンボジア)」を掲載しました。

 挨拶のしかたは国や地域によってさまざまです。朝日由実子さん(上
智大学大学院)がカンボジアでの挨拶について、エッセイを寄せてく
ださいました。

「丁寧な挨拶と気軽な挨拶(カンボジア)」はこちら↓
http://www.chikyukotobamura.org/muse/life080810s.html


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◇「しみじみ味わう 江戸のことば」その十九「袋持」◇
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 「ことばと暮らし」に連載中の荘司賢太郎氏のエッセイ「しみじみ
味わう 江戸のことば」、その十九「袋持」を掲載しました。

「しみじみ味わう 江戸のことば」その十九「袋持」はこちら↓
http://www.chikyukotobamura.org/muse/life0704001.html#19


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地球ことば村では会員として活動に参加、ご協力いただき、財政面で
も支えてくださる方をお待ちしています。ぜひ一緒に地球ことば村を
盛り上げていきましょう。地球ことば村に興味はあるけれど、いきな
り会員には・・・という方のご参加ももちろん大歓迎です。会員募集
について、詳しくはこちらをご覧ください。
→ http://www.chikyukotobamura.org/boshu/boshu.html

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NPO(特定非営利活動)法人「地球ことば村・世界言語博物館」
URL:http://www.chikyukotobamura.org
〒141-0001東京都品川区北品川5-8-15-716
TEL:03-5798-2828 / FAX:03-3449-8902
e-mail:info@chikyukotobamura.org
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「地球ことば村・世界言語博物館」では、皆さまからのご意見やご感
想をお待ちしています。
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