2009/11/21
瀬戸だより 181号 「御題『光』」という話
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 瀬戸だより ~せとものについて話しませんか~ 181号 「御題『光』」という話 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ このメールマガジンは毎週つちの日(土曜)にお届けします □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 寒くなってきました。先週の「瀬戸だより」でも取り上げま したが、瀬戸周辺では紅葉が見ごろになっております。いつも の年よりも若干早めのようですね。 山全体が燃えるように真っ赤になるという景色よりも、瀬戸 周辺の山々のように赤や黄色が混ざり合った雑木林の紅葉とい うのが私は好きです。 そんな山の景色をゆっくり楽しみたいのですが、これから暮 れにかけては一年で一番忙しい季節(と言ってもこの不景気な ご時勢、以前ほどではありませんが)、のんびりしているわけ にはいけません。 お歳暮や正月に向けての干支の置物、そして御題茶碗のご注 文をいただく季節です。 毎年、この季節になると御題茶碗の話題を書いていますね。 季節ものですから、もちろん今年も書きます! 年の初めに宮中で行われる歌会が歌会始。起源は鎌倉時代ま でさかのぼることが出来ると聞きます。「御題」と言うのは、 その宮中の歌会始でテーマとして出される題のことです。「御 題」について調べると昭和22年から記載されているので(宮 内庁のホームページなど)現在のような形になったのは戦後の ように思われます。 宮中の新年行事の最後として1月の半ばにテレビで中継され ます。独特の節回しと言うか、吟じ方で一つ一つ紹介されてい きます。一般から応募された短歌、詠進歌と言われるそうです が、自分と同じような年代の方やお年をめした方など、年齢も 住む場所も職業も全く違う人たちのさまざまな日常から生み出 された歌は聴いていてとても興味深いものです。また、毎年何 人か選らばれる中学や高校に通うような若い方たちの純粋で懐 かしい気分になる歌も楽しみなんです。そして最後に発表され る次年の御題をどきどきしながら待ちます。 今回の御題は「光」。昭和35年のお題と同じです。同じ題 が選ばれるというのは戦後はじめてということです。毎年、当 たることはありませんが、次の年の御題を過去の一覧表を見な がら予想したりもしています。過去に出された題はないだろう と思っていましたが、今回は違いましたね。これからも過去の 御題が再び出されることもあるということですね。 その御題にあわせて作られる抹茶茶碗が御題茶碗となります。 「光」というテーマを持った茶碗。皆さんならどんなアイデア ・デザインを考えますか? 光と言っても茶碗に電球を仕掛けて光らせるなんてことはも ちろん出来ませんから、光を感じさせるデザインを考えなくち ゃいけません。茶碗として不自然でなく、誰もが納得できるも のであり、かといってストレートすぎては面白くない。それか ら正月に使うであろうということで季節感や雰囲気にも気をつ けなくてはいけません。なかなかそのあたりの気配りというか 思いというものも作家さんによって違い、それも作家の個性と 感じられて面白い部分でもあります。出来上がりを待つ私たち にとっては楽しい時間ですが、作家さんたちはたいへんですね。 御題にちなんで何かを作るということは他の分野でもあるよ うです。和菓子屋さんなどでも御題に合わせたお菓子を御題菓 子として作るところもあるようです。御題のお菓子を楽しみつ つ、御題のお茶碗でいただくお茶‥‥正月ならではの贅沢な時 間ということですね。 ※御題茶碗については、このメールにご返信くださるか、ホー ムページよりお問い合わせください。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ホームページ・ブログ等に内容のすべてあるいは一部の無断転 用を禁止します。 最近無断で当メールマガジンを転載しているブログ等があるよ うです。無断転載については、配信停止などの措置をとらせて いただく場合もあります。また、そのようなサイトは当店とは 一切関係ありませんので、ご注意ください。 発行者 web-setomono / 加藤兆之助商店 http://web-setomono.com ぜひ、ご感想・ご要望をお寄せください。 ホームページではすべてのバックナンバーを画像入りで見る ことができます。 ****************************** 瀬戸だより~せとものについて話しませんか~ 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000198183.html □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


