2009/06/06
瀬戸だより 157号 「分・厘・貫・斤・両‥‥」という話
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜 157号 「分・厘・貫・斤・両‥‥」という話 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ このメールマガジンは毎週つちの日(土曜)にお届けします □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 6月です。古くからの静岡のお客様から新茶をいただきまし た。子どもたちの学校でもプールの授業が始まりました。「夏 の始まり」ですね。 どの業界、仕事の分野でもその仲間内で通じ合う符牒という ものがあるようです。お客さんや部外者にはわからないまま、 お互いに情報をやり取りするというのは昔も今も必要な場面が 多いようですね。 聞いた話ではデパートなどでは雨が降り出した際に店内のB GMに雨にちなんだものが流れ、傘を売り場の前に出したり、 紙袋にビニールを掛けたりと「雨対策」をしたりもするようで すね。また、売り場を離れてトイレに行くときに他店員にそれ を伝える合言葉のようなものもあるようです。 せとものに限らず問屋さんなどで、「お客さんにわからず仲 間内で」という情報の最たるものは「数字・金額」ということ になるでしょう。お客さんを前に商談をしながら、業者間で仕 入値などの情報を交換したりするときには「○○円で」なんて 具体的な数字を言いにくい、というか言えませんね。そんな時、 瀬戸の問屋さんの間には共通する独特の符牒があったようです。 「分・厘・貫・斤・両・間・丈・尺・寸・マル」。これがそ れぞれ1234567890に対応します。「尺マル」といえ ば80、厘両といえば25を示すことになります。貫両と言わ れて、即座に35と理解できるようになるには、それなりに慣 れというかトレーニングは必要になります。また時代や業者間 などによりもちろん多少の違いもあったようです。 こんな内部情報のようなものを書いちゃっていいの?‥‥と 心配される方もいるかもしれません。でも、この符牒はいろい ろな瀬戸物の本などにはしっかり紹介されていることも多いの で(今回も「原色陶器大辞典・淡交社」を参考にしています) 大丈夫です。たぶんネットで検索しても、出てくるのではない でしょうか。 それと最近は使うことはないようで、私自身20年近く瀬戸 でせとものを扱う仕事をしていてもこの符牒を使ったり聞いた りしたことはありません。以前一度、よくお邪魔するカメラ屋 さんの親父さんが冗談で値段をこの符牒を言ったことがあった のですが、私は「???」でした。年配のせともの屋さんたち は実際に使っていたようです。何しろカメラ屋さんまで知って いるくらいですから、ある年代以上の瀬戸の人ならみんな使っ ていたのかもしれませんね。 今も各問屋さんや業者さんの中では独自の符牒は使われてい るようです。うちの店にもありますが‥‥もちろん、それは 「秘密」です! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 発行者 web-setomono / 加藤兆之助商店 http://web-setomono.com ぜひ、ご感想・ご要望をお寄せください。 ホームページではすべてのバックナンバーを画像入りで見る ことができます。 ****************************** 瀬戸だより〜せとものについて話しませんか〜 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000198183.html □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□



