2009/03/07
瀬戸だより 145号 「卒業の季節」という話
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜 145号 「卒業の季節」という話 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ このメールマガジンは毎週つちの日(土曜)にお届けします □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 今週は雨が続きます。一時はこのまま春にまっしぐら‥‥と 思っていましたが、やっぱり寒さが戻ってきました。 昨日は地元の中学校の卒業式に行ってまいりました(小学校 のPTAのお手伝いをしている関係で「来賓」ということです)。 卒業式というのはいいものですね。自分もその学校を(その体 育館という会場から)30年近く前に巣立っているわけで、懐 かしさとともにジーンとしてしまいました。 その卒業式を見た午後、名古屋に出かけてきました。お世話 になった作家さんが亡くなられて約一年、そのしのぶ会として 遺作展が行なわれ、それを見に行ってきたのです。 その後、気になっていた陶芸展などもまとめてみてまいりまし た。 まずは瀬戸陶芸協会展(名古屋・丸栄スカイル8階美術画廊)。 瀬戸を代表する作家さんたちが集まる陶芸協会の作品展です。 大きな公募展に出品される作品はサイズも大きく、技術的・ デザイン的にも思い切って作られたものが多いのですが、この 展示では茶碗であったり花器であったり食器であったりと、普 段作家が作っているものが並んでいるといった感じです。 高価なものもありますが、意外と手軽に買える価格帯のものも かなりありました。作家さんの「普段着の作風」というものが 感じられる展示でした。自分が普段の生活の中でお付き合いし ていく「作家」というものを探すにはいい機会ではないでしょ うか。 卒業シーズンということで、次は愛知県立瀬戸窯業高校・セ ラミック陶芸専攻科修了制作展(名古屋・愛知県美術館ギャラ リー)を見てきました。この専攻科、以前の「瀬戸だより」で も紹介しましたが、2年間で釉薬、ろくろ、手びねりなどなど 陶芸の基礎をしっかり学ぶという学校です。私もここの修了生 ということで(出来のいい生徒だったかは別として)、毎年修 了展は気にかかります。 さっき見てきたばかりの現役バリバリの作家さんの世界とは ちがいます。技術的には未熟なところがあっても、一生懸命に 土に向かい、自分の個性を土に込めようとしている「エネルギ ー」を感じます。 この学校にはほとんど土を触ったことなく入学してくるもの もあれば(20年前の私だ!)どこかでそれなりに陶器作りを 学んでから来るものもあります。高校を出てすぐに入学するも のもあれば、(私たちの頃は)定年を迎える頃に入学してくる 方もいらっしゃいました。まぁ過去の経歴というのはもうバラ バラでしたが、2年間同じ釜の飯を食べた‥‥ではなく「同じ 窯で作品を焼き合った仲」というわけで、独特のいい関係がそ れぞれできてくるのではないでしょうか。 卒業展を見ていると自分の在学中のいろいろな思い出がよみ がえってくるようで、楽しい時間を過ごさせていただきました。 技術的に見せるもの、個性をとにかく見せるもの。いろいろな タイプがいますが、それをもっともっと磨いて、自分自身の作 家性というものを作り上げていって欲しいと感じました。この 業界、特に今は厳しい状況と思いますが、夢を捨てずに頑張っ ていただきたいと心より感じました‥‥でも、自分たちの時代 と比べてなんてうまいんでしょう、今の学生たち! 瀬戸陶芸協会展は11日まで、愛知県立瀬戸窯業高校セラミ ック陶芸専攻科の修了展は8日・日曜日までとなっています。 セットで見るのもお薦めです。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 発行者 web-setomono / 加藤兆之助商店 mailto:shopkeeper@web-setomono.com http://web-setomono.com ぜひ、ご感想・ご要望をお寄せください。 ホームページではすべてのバックナンバーを画像入りで見る ことができます。 ****************************** 瀬戸だより〜せとものについて話しませんか〜 発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000198183.html □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


